2009年10月10日 (土)

127『孤独のシャネル ファッション界の女王の生涯』 クロード・バイヤン 初版1973年

「独立」と背中合わせにあったその「孤独」

Dvc00003_2

airplane原題 chanel solitaire (1971)

airplane概要

この本は、私とココ・シャネルの過去十年間における友情に基づいてできたものである。従ってまったく主観的であり、かつ体験の域を出ない。私は、晩年の彼女にカンボン街で会った。

airplane読むきっかけ&目的&感想

来年日本公開されるシャネル創業100周年記念映画(?)第三弾『シャネル&ストラヴィンスキー』の予習として、引き続きシャネル関連本を何冊か併読する気になった。

本書は1973年に出版されているが、フランス語の原作は1971年、つまりシャネルが亡くなった年に出版されている。まだシャネルその人が息づいていた時代の空気がある当時に、シャネルをどう描いたかに興味があったので、何冊もあるシャネル関連本の中から本書を選んでみた。

さくら好み ★★☆☆☆

続きを読む "127『孤独のシャネル ファッション界の女王の生涯』 クロード・バイヤン 初版1973年"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年5月20日 (水)

092『閨閥 マスコミを支配しようとした男』 本所次郎 初版2004年

独裁への階段  凋落  逆襲

Dvc00004

pen概要

新聞、ラジオ、テレビの三社の社長に就任し、マスコミの三冠王となった鹿野信元はそれに飽きたらず、グループ百社をたばね、その頂点に立つ。さらにその座を息子から女婿へ…。権力に取り憑かれた一族の栄光と挫折を描く書下し問題作。(*絶版になっている。)

pen読むきっかけ&目的&感想

本書が、ノンフィクション『メディアの支配者』と同じ内容を題材にして書かれた小説だというので、図書館で借りて読んでみることにした。

さくら好み ★★☆☆☆

続きを読む "092『閨閥 マスコミを支配しようとした男』 本所次郎 初版2004年"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年10月31日 (金)

062『芸術とスキャンダルの間』 大島一洋 初版2006年

戦後の美術スキャンダル

20081027c

downwardrightupwardleftdownwardrightupwardleftdownwardrightupwardleftdownwardrightupwardleft

概要

日本の画壇、美術界には魑魅魍魎が跋扈する。騙す方が悪いのか、贋作をつかまされた方がバカなのか。盗まれた名画の数奇な運命とは?作者、画商、鑑定家の折りなす人間模様は、作品の価値以上に面白すぎる! 戦後美術事件史。

downwardrightupwardleftdownwardrightupwardleftdownwardrightupwardleftdownwardrightupwardleft

読むきっかけ&目的&感想

以前読んだ落合莞爾の『天才画家「佐伯祐三」真贋事件の真実』が面白かったので、ネットで関連情報を色々と見ていたら、「開運!なんでも鑑定団」で有名な中島誠之助が出版した本の内容について吉薗明子が起こした裁判についての記述が、本書『芸術とスキャンダルの間』にある事を知り、読んでみる気になった。

さくら好み ★★☆☆☆

続きを読む "062『芸術とスキャンダルの間』 大島一洋 初版2006年"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年10月 4日 (土)

053『チョコレートの文化誌』 八杉佳穂 初版2004年

中米では チョコレートは高貴な人しか飲めない飲物だった
20080927

Line8

概要

本書は、できるだけ一次資料に基いて、チョコレートについて述べたものである。それも中米でのチョコレートがおもなテーマである。中米では、チョコレートは高貴な人しか飲めない飲物であり、しかもトウガラシやアチョテという食紅を入れた、人間のためではなく豚のための飲物といわれた何とも奇怪なものであった。金貨や銀貨ではなくカカオの豆がお金として使われていたことも、それを見たヨーロッパ人は、びっくりしたようである。だから中米の歴史や出来事を記した人は、ほとんど例外なくチョコレートに触れている。

もちろんチョコレートが中米から旅立ったあとのことも書くように務めた。しかし私はヨーロッパの専門家ではないので、ヨーロッパに渡って以後のチョコレートの歴史については少し述べているだけである。どうしてもそのほとんどは二次資料に基くものになるからだ。

Line8_2

読むきっかけ&目的&感想

チョコレート、時々すごく食べたくなるので、一応ウチの冷蔵庫には常備してる。食欲が無い時、朝食にチョコレートとコーヒーなんて時もある。普通に食欲がある時にも、フランスパンに板チョコをのせてトーストしたりしている。甘い香りが漂い、トロリと溶けたチョコレートが抜群に美味しい。専門店でジュエリーのようにケースに納まっているチョコレートは、舌だけでなく目にも美味しい。『チャーリーとチョコレート工場』や『ショコラ』など、映画の中のチョコレートにワクワクしたりもする。

“チョコレート”には、ちょっと魔的な魅力がある。それで、この本に興味を持った。

さくら好み ★★☆☆☆

続きを読む "053『チョコレートの文化誌』 八杉佳穂 初版2004年"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月13日 (火)

022『恋愛の誕生』 水野尚 初版2006年

人の心を一喜一憂させるこの感情こそが「恋愛」であるという見方は

十二世紀のフランスで発明された感受性だと考えられています

20080512

∵∵∵ 概要 ∵∵∵

「恋愛の誕生」とは、恋愛が肉体の次元から精神の次元に焦点を移したことを意味しています。それ以来、現在の二一世紀にいたるまで、世界中の恋愛観はずっとその影響下にあります。

十二世紀のフランス文学から読み解く「恋愛の誕生」。。
 

∵∵∵ 読むきっかけ&目的&感想 ∵∵∵

あたしは「新しい概念を獲得した瞬間」の話が大好きだ。パラダイムシフトが起こり、それまでとは違った世界が現れる・・・って素敵。

たまたま図書館の英米文学の本棚を見ていて、タイトルに惹かれこの本を手に取った。ざっと内容を点検してみても面白そうだったので、借りてみることにした。

さくら好み ★★☆☆☆

続きを読む "022『恋愛の誕生』 水野尚 初版2006年"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月 8日 (木)

019『失われた民主主義』 シーダ・スコッチポル 第一版2007年

アメリカ合衆国における民主主義の政治と

草の根ボランティア主義の相互影響に関して

大きな物語を語る

20080507

・・・・・ 概要 ・・・・・

パットナムのソーシャルキャピタル論や、サンデルのコミュニタリズムと問題意識を共有しいつつも、彼らの議論を「スナップショット」的と指摘する著者が、「長期にわたる市民の歴史」を物語の主人公にすえてアメリカ民主主義の変容を検証。

19世紀初頭の草の根民主主義の興隆から、9.11以降の衰退へと至る市民社会の来歴とその変貌を丹念に探り、市民や市民団体が公共政策の問題に積極的に関わろうとする意識が、政治制度上の問題によって低下していく現象を市民のメンバーシップから会員のマネージメントへの変化と読み解く。

本書は、2003年に刊行された原版の全訳。
 

・・・・・ 読むきっかけ&目的&感想 ・・・・・

「日本は民主主義国家なのだから」とか、「日本は民主主義国家といえるのか」とかいう言葉を読んだり聞いたりするけど、あたしの中で「民主主義国家の姿」が漠然とし過ぎていて、???を感じる事が少なくない。で、「日本の民主主義の現状」をイメージしやすくするために、まず本場「アメリカの民主主義の現状」をイメージできるようにしようと思った。そのためには、アメリカの現状のみでなく、その歴史的位置付けが分かった方が、より感覚的に理解しやすいかな、なーんて思ったので本書を手にしてみた。 。。。その程度の意識で読んだ本。

さくら好み ★★

続きを読む "019『失われた民主主義』 シーダ・スコッチポル 第一版2007年"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年4月24日 (木)

014『名画を読み解くアトリビュート』 木村三郎 初版2002年

「アトリビュート」という絵の中の小道具を考える入門書♪

20080421_2

四葉のクローバーといえば幸福の印。いつからか日本に輸入された認識で、私たちはもし絵の中に描かれた人物が四葉のクローバーを持っていたら、それは幸福の印だというふうに理解することができる。

西洋絵画の世界にも、じつはこのような「印」が存在する。「アトリビュート」という絵の中のさまざまな小道具である。本書は西洋絵画のこのからくりの重要なポイントである「アトリビュート」を考える入門書である。

『絵画の読み方 増強改訂版』が面白そうだったので借りる事にした時、同じジャンルの本棚にあった本。ぱらぱら捲るとこれも面白そうだし、『絵画の読み方 増強改訂版』より具体例が沢山載ってそうだったので、補足的に楽しめそうだったので借りてみた。

< さくら好み ★★☆ 

続きを読む "014『名画を読み解くアトリビュート』 木村三郎 初版2002年"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年4月22日 (火)

012『奇想の系譜』 辻惟雄 文庫第一版2004年

若冲に奇想が発芽したのは何故なのかなぁ・・・?

20080420

昨年の春(2007年5月)に『プライスコレクション 若冲と江戸絵画』で、若冲の絵を初めて見て、彼の絵をとっても好きになった。あたしが持っている江戸絵画のイメージ、つまりは浮世絵とはまるで違う今っぽい動植物の絵柄にとても惹かれた。“らしくない絵”は、とても新鮮に感じた。で、目に止まったこの本を借りて読んでみた。

ちなみに、あたしが読んだのは2004年刷の文庫だけど、それの底本は1988年に刊行されている新刊だ。

< さくら好み ★★☆ 

続きを読む "012『奇想の系譜』 辻惟雄 文庫第一版2004年"

| | コメント (0) | トラックバック (0)