★★★☆☆

2008年7月 2日 (水)

『近代日本語』 杉本つとむ 初版1966年

日本の近代化に日本語がどのような役割を果たしたか

20080629

***** 概要 *****

本書執筆の根本態度を一口にいうならば、日本の近代化に日本語がどのような役割を果たしたかということの探求である。であるから「近代日本語」の前に「近代化」とは何かが問われねばならない。答えは本書のすべてであるということができる。

甘美にして明晰なフランス語もその語源は卑俗なラテン語にあるという。農民や兵士・商人が口にしていたものであって、学者や貴族たちの用いた文学的ラテン語とは異なるという。日本での近代語の歩みを考察してくるとやはり相似た軌跡を描いていることを知る。もし「民衆語」という言い方があ許されるなら、近代語の歴史は民衆語の勝利の足どりでもあろう。

しかしフランス語など西欧の諸言語が血みどろな死闘を繰りかえして生きぬいてきたのと比して、日本語は狭い小島の中で安穏無事に育ったことが、近代語としてのひ弱さにも通じるであろう。

***** 読むきっかけ&目的&感想 *****

日本語の個性って何だろう、と探した本の一冊。日本語の育った環境が少しでも分かればいいな、と思いながら読んだ。

さくら好み ★★★☆☆

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2008年6月28日 (土)

『食料テロリズム』 ヴァンダナ・シヴァ 第1版2006年

カーギル社 「ハチによる花粉の窃盗」  (◎_◎;) ???

モンサント社 「雑草が陽光を盗む」  w(@。@;)w ???

20080628

xxxxx 概要 xxxxx

シヴァは、インドを標的にした西側資本の国際アグリビジネスが、インドの食料生産体制をどのように破壊し、植民地化しようとしているかを、農業、漁業、牧畜を例にとって、具体的に説明してゆきます。農業における「緑の革命」(第1章)、漁業における「青の革命」(第3章)、牧畜業における「白い革命」(第4章)の実態がどのようなものであり、それが宣伝文句とは裏腹に、人々を飢えさせ、生活を破壊し、生命を奪うものであることを、実例に即して具体的に批判します。

ちなみに、原書は2000年に発刊されています。

xxxxx 読むきっかけ&目的&感想 xxxxx

「多国籍企業はいかにして第三世界を飢えさせているか」、という副題に興味を持ったので借りてみた。

さくら好み ★★★☆☆

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2008年6月17日 (火)

『象は鼻が長い』 三上章 初版1960年

「あたりまえすぎること」

20080617

----- 概要 -----

わたしの主語廃止論は成功するか失敗するかです。失敗すれば、むろんそれきりです。成功すれば―だれも主語だの主述関係だの言わなくなり、言わないことがあたりまえ至極になって、そんなあたりまえ至極なことをムキになってのべ立てたかどでわたしは罰金を取られる、ということもないでしょうが、もはや用がなくなって忘れられてしまいます。そういう忘却の光栄を目ざして、わたしはなおムキになりつづけます。 

日本語の文法的手段のうち、最も重要なのはテニヲハです。中でもです。本書は、問題をその一つに絞って、日本文法の土台を明らかにしようとしたものです。代行というのが中心概念の一つになっています。ガノニヲを代行する、というのです。 <本書より>

ちなみに、1960年に第1版が出され、1964年に増補(第3)版、1969年に改定増補(第4)版が出されている。あたしが読んだのは、1989年に出された第18版。

----- 読むきっかけ&目的&感想 -----

金谷武洋の日本語文法論が、面白そうだったので読んでみた。(実際、とても面白かった。) で、彼は自身の日本語論を、三上章の主張を発展したもの、と言っているので、三上章の本『象は鼻が長い』を読んでみることにした。

さくら好み ★★★☆☆

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2008年6月 6日 (金)

『エンツォ・フェラーリ F1の帝王と呼ばれた男。』 ブロック・イェイツ 第1版1991年

今までエンツォ・フェラーリは

他者の言葉で書かれたことは一度もなかった

20080605b

・・・・・ 概要 ・・・・・

ヨーロッパ近代末期に生まれたカーレースというスポーツは人間の官能を刺激して人気を集めたが、まるで戦争のように人命を奪うスポーツでもあった。誤解をおそれずに言えば、エンツォ・フェラーリはこの強烈な快楽を人生とさだめたのだ。そして放埓を愛し、孤独に甘んじた。

人と人が、技術と、チームとチームが、時には国家と国家がモータースポーツを舞台にしてぶつかり合い覇者になろうとした。1920年代にはアメリカで大衆的なモータリゼーションが起こり、第二次世界大戦が勃発し、戦後は自動車が世界のすみずみまで普及した。その歴史のなかでエンツォ・フェラーリは逞しく生き抜いてみせた。これがフェラーリの神話を生んだ自動車の時代である。

ブロック・イェイは、このエンツォ・フェラーリの人生を7年間にわたって丹念に」取材し調査して得た事実を並べてこの伝記を書き上げた。それがフェラーリ神話を解体することになった。なぜならば、エンツォ・フェラーリは、自分の社会的人格を通して巧みに形成し、その仕上げとして回想録を自家出版し続けた。あるいはまた自分がコントロールできるライターに自伝を書くことを許可した。フェラーリの神話はこうして作り出されたのである。つまりエンツォ・フェラーリは他者の言葉で書かれたことは一度もなかったのである。 <本書 解説 より抜粋>

・・・・・ 読むきっかけ&目的&感想 ・・・・・

F1GP2008も全18レース中の3分の1が終わった。あたしは深夜のTV放送を毎回録画して楽しんでいる。スーパー・アグリが資金繰りに詰まり撤退を余儀なくされたため、出場は全10チームになったが、その中でスクーデリア・フェラーリは別格の感がある。

で、なんとなく、「フェラーリ」の生い立ちやカリスマ的人気を得るに至った経緯が知りたいなぁ、なんて思って探した本。

ちなみにあたしは、フェラーリ・ドライバーのアイスマンことキミ・ライコネンが好き。ミーハーなF1ファンです、はい。^^;

さくら好み ★★★☆☆

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2008年6月 4日 (水)

『日英語の比較 発想・背景・文化』 日英言語文化研究会 初版2005年

英語は強弱、強勢拍♪   日本語は高低、モーラ拍♪

20080603

EEEEE 概要 EEEEE

本書は、表現、語彙、文法、音声からことわざ、文芸、教育までの広い分野を包括し、執筆者は日英語比較研究の草分け的存在の方から新進気鋭の研究者にいたるまで、それぞれの分野で一流の方々をそろえることができたと自負しております。英語教育に携わる方をはじめ、言語学、英語教育の研究者ならびに日英語の比較について専門的に研究したいと思う学生諸君に、本書を活用して頂きたいと望んでおります。 <本書 はしがき より抜粋>

EEEEE 読むきっかけ&目的&感想 EEEEE

日本語の個性、ってのに興味があって読んだ。本書の編集者や著者の望む読者像↑とは違う目的だ。二つの言語を操る事が出来る人って、「話す(考える)言語が変わると、性格も変わる」と言う。これって、言語に要因があるんじゃなくて、その言語を使う環境(社会)に要因があると思ってた。今でもそう思ってるけど、それだけじゃない部分もやっぱあるんだよね、きっと。で、日本語が他の言語とは違っているトコロを知りたくなって、探した本の中の一冊。

さくら好み ★★★☆☆

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2008年5月30日 (金)

『<インテリア>で読むイギリス小説』 久守和子/中川僚子・編著 初版2003年

個人の居場所として、室内というものがヨーロッパではっきりと意識され始めたのは、歴史家レオ・スピツァーによれば、十七世紀後半になるらしい。近代小説の発祥にやや先んじて、室内空間への意識的視線が生まれてきたことは偶然ではない。

20080529

xxxxx 概要 xxxxx

イギリス小説の魅力へのアプローチはさまざまに考えられるだろう。本書は、イギリス小説に描かれた「室内空間=インテリア」を手がかりとして、イギリスの 文化・歴史の理解に迫りながら、小説の具体的な事物の描写を通して、作品世界のより深い読み取りを目指した。通常は人間関係のドラマの背景に過ぎないと思 われがちな室内のモノたちだが、あえてその存在に意識を向けると、より豊かな物語が見えてくる。

xxxxx 読むきっかけ&目的&感想 xxxxx

借りる前に目次を見たりパラパラと中身を見た限りでは、興味の持てない章もありそうだったけど、シリーズ3作のうち『<食>で読む」と『<衣装> で読む』が面白かったので、この『<インテリア>で読む』も借りてみることにした。それぞれの章が独立したテーマで別の人によって書かれているから、 興味が持てない章は飛ばせばいいだけだからね。

さくら好み★★★☆☆

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2008年5月19日 (月)

『<食>で読むイギリス小説』 安達まみ/中川僚子・編著 初版2004年

<イギリスの小説>と<食>という二つを結べば、「イギリスの料理はまずい」というひと昔前の通俗イメージを想起させてしまうかもしれない。しかし、ひと口にイギリスの食といっても、その内容は多種多様である。

20080518

・・・・・ 概要 ・・・・・

人間にとって、食べるとは何か? 本書はイギリス小説に描かれた<食>を手がかりとして、イギリスの文化・歴史の理解に迫る一方で、具体的な食の風景の描写を通じて、登場人物たちの人間像をより深く読み取ることを目指した。華やかなディナー、ささやかなお茶の時間、美しい食器たち・・・・・。食というきわめて日常的な営みの持つ意味の奥行きを多種多様な視点から考察する。

・・・・・ 読むきっかけ&目的&感想 ・・・・・

物語の中に登場する“食”があたしは大好きだ。それは小説の中に限らず、映画、音楽、絵画、写真、アニメ、TVドラマ・・・・・色々な媒体に登場する。自分が食べれる分けでもないのに、現実の食と同じくらい、時にはそれ以上に心を惹かれる場合もある。そんなあたしに持って来いの本だと思ったので借りてみた。

さくら好み ★★★☆☆

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2008年5月10日 (土)

『音律と音階の科学』 小方厚 初版2007年

ドレミ・・・は、まずピタゴラスが決めた!

なぜドレミ・・・という音階が人類に受け入れられたか?

20080509

***** 概要 *****

ジャズ、ロック、ポップス、クラシック、歌謡曲・・・・・あらゆる音楽に使われているドレミ・・・は、素数2と3を使って、まずピタゴラスが決めた。それから、純正律や、いくつかの音律を経て、現代の平均律へと進化した。音楽と数学の、ちょっと以外で濃密な関係を興味深く解き明かす。

音楽の3要素であるメロディ、リズム、ハーモニー、そのうちのメロディとハーモニーを対象に記述されている。ドレミ・・・のバックにある数学、物理学、そしてサイコ・フィジクス(心理物理学)を、分かり易く説明してくれる。

*著者による「音律と音階の科学」正誤表 
 

***** 読むきっかけ&目的&感想 *****

音楽は理屈じゃない!好きな音楽は好きだし、嫌いな音楽は嫌い、それで十分・・・なぁんて、あたしは思ってる(あたしは聴く専門だしね)。でもその反面、何で好きな音楽とそうじゃない音楽があるんだろう、何をしてあたしはそう感じるんだろう、なんて思ったりもする。

例えば、あたしはバイオリンの音色は好きなんだけど、ピアノの音色は苦手だったりする。オーケストラ音楽よりは、よりハーモニーの少ないカルテットなんかのほうが好きだ。単に好みの問題、と言ってしまえばそれまでだけど、それだけじゃないよね。。

・・・・・そんなあたしの思いに答えが出るかどうかは分からないけど、数学的アプローチで何かが見えるかもしれないなぁ、なんて思って手にした本。

さくら好み ★★★☆☆

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2008年5月 5日 (月)

『アメリカン・コミュニティ』 渡辺靖 初版2007年

国家と個人が交差する場所

20080505

わたしがアメリカを調査しているのは、正当な好奇心であるが、好奇心のためばかりではない。わたくしは、そこに、われわれが利用しうる教訓をみつけたいためでもある。(中略)わたくしはアメリカにおいてアメリカ以上のものを見たと告白する。わたくしは、民主主義の傾向、性格、偏見、情熱、つまるところ、民主主義そのものの真の姿を、アメリカにおいて追求しているのである。わたくしは、よしんば少なくともこれについて希望すべきものまたは恐るべきものを、知るためであろうとも、これを知りたいのである。 <アレクシ・ド・トクヴィル>

*本書冒頭にて引用されている文章

あたしはアメリカに対して興味が無かった。 。。。というか、今も、ある、とは言い難い。受身状態で得られる知識や情報によって形成された、曖昧なイメージしか持ち合わせていない。でも、まぁ、もう少し「アメリカの多様性」を、今よりは明確にイメージできるようにと思って本書を手にしてみた。

ちなみに本書は、「考える人」2005年春号~2007年春号連載の「カウンター・アメリカ」に加筆・修正し、「終章 アメリカン・コミュニティ」を書き下ろしたものである。

< さくら好み ★★ 

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2008年5月 1日 (木)

『複雑系』 M・ミッチェル・ワールドロップ 第一版1996年

生命現象から政治、経済までを統合する知の革命

昔は「知の織物には継ぎ目がなかった」
もしかすると ふたたびそんなふうになれるかもしれなかった

20080501

本書は、最近「二十一世紀の科学」として急速に注目されるようになってきた科学 ― 生命の発現や生物の進化はもとより経済や社会や政治の動きにいたるまでを共通の理論的枠組みでとらえようとする「複雑系」の科学 ― の生みの親ともいうべき、アメリカ・ニューメキシコ州にある非営利組織のシンクタンク「サンタフェ研究所」についての物語である。あるいは、その研究所の設立に携わったさまざまな分野の学者の生きざま、自然観、科学館、についての物語である。一方に、クォーク物理学の創始者でノーベル賞受賞者であるマレー・ゲルマンが登場するかと思えば、「収穫逓増」を信じるエキセントリックな経済学者ブライアン・アーサーが、あるいは物理学とも経済学とも関係がなさそうな遺伝子生物学者やコンピューター科学者が、そのはざまを縫っていく。その中には、いまでは「人工生命」という新しい分野でスター的存在になっているクリス・ラングトンもいる。

「複雑系」、あたしがこの言葉を始めて知ったのは、ずっと以前、TV番組で「交通渋滞は何故起こるか?」という特集を見た時だったと思う。その後、折にふれ「カオス」とか「バタフライ・エフェクト」とかに関連してその言葉が現われた。で、なんとはなしに興味を持っていたんだけど、それを研究しているサンタフェ研究所について書かれた本がある事を知って読んで見る気になった。アマゾンで概要やレビューを読んでみたら、面白そうだったしね。

ちなみに本書は1996年に日本語訳が発刊されているが、原書が発刊されたのは1992年だ。

< さくら好み ★★☆☆ 

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2008年4月29日 (火)

『絵画の見方』 スーザン・ウッドフォード 第一版1989年

絵を見る時 何を考えるか を考える 

20080429_3
『クロード・モネの世界』展を見に行き、たまたま美術館の図書コーナーにあった本。面白そうだったので手に取り、興味がある項だけを拾い読みした。この本以外にも、モネ関連で面白そうなのを数冊読んだけど、タイトルを忘れてしまったので、ここに覚書を一緒に記しておきたいと思う。

今日は、一旦『クロード・モネの世界』展の全部を観て、それから図書コーナーで適当に面白そうな関連本を数冊拾い読みし、オーディオルームでモネの絵や生い立ちについての説明映像を見て、再度、全部の展示を見て回った。二回目のほうが面白かったな、やっぱり。

< さくら好み ★★☆☆  

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2008年4月23日 (水)

『絵画の読み方 増強改訂版』 西岡文彦 初版1999年

絵画はビジュアル言語!

“絵画を読むことの真の快感は
     そんな深読みや 裏読みの中にこそある”

20080422

視覚的かつ感覚的にメッセージを伝えることを、寓意や物語を描くことより重視したのが近代以降の絵画の最大の特徴―略―。ところが、近代以前の絵画ではそうはいかない。描かれている光景は、私たちにとって未知の世界であり、絵画作品自体が今日と違って、純粋な視覚的楽しみのために描かれていない。それらの大半は、特定の寓意や物語を伝えること、あるいは宗教的な教化の目的のために描かれている。

あたしは絵を見るのが好きなんだけど、西洋の宗教画や歴史画とか、もっと理解出来るといいのになぁ・・・と思って見る事も少なくない。で、何気に図書館の美術関係の本棚を眺めていたら、この本が! ぱらぱら捲ってみると面白そうだし、分りやすそうだったので、借りてみる事にした。

< さくら好み ★★☆ 

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2008年4月 1日 (火)

『百年の誤読』 岡野宏文 豊﨑由美 初版2004年

「ベストセラーの正体って、もしかして、ひょっとして、万が一、・・・・・ヘナチョコ?」

「ちょっと待てよ。ベストセラーというのは、昔っからやっぱりこうだったんだろうか。ここはいっそ、せめて二十世紀の足跡だけでも、一気にまとめて検証してみたい。」

20080401

一つ大きな発見がありました。

さぞやみなさんにも一読瞭然のことと思われます。

本の世界には、昭和三十五年に謎があるのです。一九六〇年のフォッサマグナ。このたった一年を境に、ほとんどスイッチを切り替えるように、読書傾向が「だらしな派」へと切り替わってしまうのです。戦前戦後ではないんですね。何が身のひるがえしを起こさせたのか、みなさんもどうぞ一緒に読みながらぜひ考えてみてください。 <p3より抜粋>

ちょっと前に、明治以降の日本の著名文学者の作品をDSで読むソフト『DS文学全集』にハマッて、収録100作品の7割を読んだ。興味のあまり持てなかった3割も、あらすじ機能であらすじだけは読んだ。有名作品ばかりが収録されているので、読んだ事のある作品も多かったけど、再読すると思った以上に面白かった。さすが名作!

この『百年の誤読』では、“ベストセラーのセレクションに関して、戦後につきましては取次店の売り上げデータを元にしましたが、戦前にはこの手の集計がありませんでしたので、いくつかの資料にあたって、その時々の話題を呼んだ作品、またメルクマールと呼べる書籍を取り上げて”あるだけあって、『DS文学全集』収録作品と一割ちょっと被ってる。で、『百年の誤読』100作品中、5割程度が既読作品だった。「へぇ~、この作品ってベストセラーだったんだ・・・」なんて認識を新たにする作品もあって、目次を見る段階で既に面白かった。

既読作品はその論評を楽しみに、未読作品も100年のベストセラー文学の流れという中での捉え方を楽しみに、読んでみようと思った。

< さくら好み ★★★☆☆ 

 

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2008年3月12日 (水)

『月に響く笛 耐震偽装』 藤田東吾 初版2006年

“渦中の人”しか体験できない

ヒリヒリした痛み 底無しの恐怖 人の温か味

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次の国政選挙に出馬するという話しもある藤田東吾の本。そう、世間をあれだけ賑わした、所謂「耐震偽装」の渦中の人だったイーホームズの藤田東吾元イーホームズ社長の本なので、興味はズッとあった。「耐震偽装(wiki)」の報道は、あたしにはいつも良く理解できなかったから・・・。

< さくら好み ★★★☆☆ 

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