★★★☆☆

2009年11月15日 (日)

142-144 備忘録

142 『100かいだてのいえ』 岩井俊雄 初版2008年

「100階建ての家」、「背が右側ではなく下側にある縦長の絵本」、というのに惹かれて読んだ。こういうのって、単純に楽しい。

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143 『エルマーのぼうけん』 ルース・スタイルス・ガネット (著) ルース・クリスマン・ガネット (イラスト) 初版1963年 /原題: My Father's Dragon (1951)

とにかくイラストが魅力的な絵本、というのを聞いて読んでみた。ドラゴンがすごく可愛かった。

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144 『ガール』 奥田英朗 初版2006年

「ヒロくん」、「マンション」、「ガール」、「ワーキング・マザー」、「ひと回り」を収めた短編小説集で、初出は2003~2005年の小説現代。たまたま友人宅にあったので借りて読んだだけなので、実は奥田英朗が直木賞作家ということさえ知らなかった。リアリティがあって面白かった。

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2009年10月29日 (木)

137『風の帰る場所 ~ナウシカから千尋までの軌跡~』 宮崎駿 初版2002年

1990~2002 インタビュー集

だから もっと本質的な映画を作んなきゃ
駄目だっていうことだけは確かですね
『本質的ってなんだろう?』っていう話になると
『わからんけど本質だよ』っていう話になって(笑)

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bud概要

12年間を費やして行なわれた5本のインタヴューを完全ノーカット収録。「ナウシカ」「トトロ」「千と千尋の神隠し」は、どのように生まれたのか?  全12万字超で、宮崎駿本人だけが語り得る真実がついに明らかになる。      

bud読むきっかけ&目的&感想

図書館でたまたま眺めていた本棚に並んでいた本書が目にとまったので、借りて読んでみることにした。

さくら好み ★★★☆☆

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2009年10月12日 (月)

132『魔女の1ダース ~正義と常識に冷や水を浴びせる13章~』 米原万里 初版1996年

世間一般の常識では 1ダースの鉛筆は12本だが 魔女の世界では13本

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door概要

異文化が馴染みの世界に風穴をあける!生真面目の骨頂とシモネタの間を乱高下するジェットコースター・エッセー。「世間一般の常識では、1ダースの鉛筆は12本だが、魔女の世界では13本」。見慣れた風景の中に異分子が混じることで、見えなかったものが見えてくる。常日頃、当然視している正義や常識に冷や水を浴びせるエッセイ集。

door読むきっかけ&目的&感想

以前、ロシア情報収集・分析のエキスパートとして活躍した元外交官の佐藤優の著書『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて』と『自壊する帝国』を読み、ネットでちょこちょこ彼についての情報を読んでいた時に、ロシア語通訳第一人者である米原万里のことを知った。最近なにかのきっかけで、佐藤優と米原万里の古い対談記事を読み彼女に好感を持ったので、アマゾンで著作を検索してみた。その中で、評価が高く、気楽に読めそうで、何だか面白そうなタイトルの本書を読んでみる気になった。

さくら好み ★★★☆☆

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131『フレグランス―クレオパトラからシャネルまでの香りの物語』 エドウィン・T. モリス 初版1992年

香りと匂い

香りの歴史

現代の香水産業

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diamond概要

身にまとう香水のみならず、精神リラックスの効能など、“香り”への関心が確実に高まっている今日、“香りのすべてを語る本”として、化学的性質から効果、重要性、エピソードまで、その魅力あふれる不思議な世界を満喫できるフレグランス・ブックです。

diamond読むきっかけ&目的&感想

有名な香水「シャネルの五番」が、香りの歴史の中でどんなポジションを占めるのか知りたかった。それに、香水に限らずもうちょっと香りの文化を知りたいとも思った。

さくら好み ★★★☆☆

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2009年9月26日 (土)

121『ナチ占領下のパリ』 長谷川公昭 初版1986年

ナチ占領下 フランス国民のさまざまなエピソード

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第二次世界大戦中、フランスは4年間にわたってドイツ軍の占領下に置かれた。その間の歴史は、これまでレジスタンスの神話に彩られて紹介されてきたが、実 は、占領ドイツ軍と結託することによって財を築いた者や、ゲシュタポに協力した者など、レジスタンスの活動家とほぼ同数の積極的な対独協力者もいたのであ る。本書に描かれたナチ占領下のフランス国民のさまざまなエピソードは、これまでの偏った歴史を修正する一助となるであろうが、同時に、平和な日常が崩れ た状況にあって、人それぞれが、どのような生き方を選ぶかを知りうる点で、興味深い資料といえよう。

nosmoking読むきっかけ&目的&感想

シャネルの創立者ココ・シャネルが、第二次世界大戦中に貴族出身のドイツ軍将校と愛人関係にあった事を知り、当時、パリの文化人がどういう見の振り方をしたかに興味が湧いたので、それっぽい事が書いてありそうな本書を読んでみた。シャネルについて、もう少し詳しく知りたいとも思った。

さくら好み ★★☆☆☆

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2009年9月23日 (水)

120『CHANEL カンボン通りのシャネル』 リレー・マルカン 初版1991年

日常生活の上での“マドモアゼル”の素顔を
もっとも知っている女性リルー・マルカン
シャネルに対する忠節から長年沈黙していたが
躊躇の果てに本書を
草した

「シャネルは 矛盾そのものの人でした」

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smoking原題  chanel m'a dit.

smoking概要

1954年、カンボン通りにアトリエを再オープン、モード界にカムバックした71歳のシャネル。それから17年間、プレス担当あるいはアシスタント兼話し相手として、シャネルの傍で働き、最後を見守った著者リルー・マルカン。20年の沈黙を破り、日常生活の“マドモアゼルの素顔”を生き生きと蘚らせた。

smoking読むきっかけ&目的&感想

映画『ココ・シャネル』と『ココ・アヴァン・シャネル』を見て、シャネルという女性に興味が湧いたので、彼女に関する本を読んでみることにした。虚実がない交ぜになったシャネル本人の言葉や周囲の噂を元に書かれた物語ではなく、なるべく実像に近い事が書かれた本を読みたかったので、シャネルの晩年を良く知っている著者が書いた本書を読んでみる事にした。

さくら好み ★★★☆☆

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2009年9月19日 (土)

118,119『蜜の味―ミレニアム・ミューズ』 叶恭子 初版1999年/『シーザーの憂鬱―"ゴージャス姉妹"叶恭子の捨てた猫』 佐藤茂 初版2000年

叶恭子の過去を半ノンフィクションで綴った『蜜の味』
その登場人物による暴露本『シーザーの憂鬱』

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kissmark概要

118『蜜の味―ミレニアム・ミューズ』

圧倒的な美貌とゴージャスなライフスタイルで、女性たちの支持を受ける一方で、ミス日本疑惑、複雑な家庭環境、殺人容疑などスキャンダラスな存在である著者が、究極のシンデレラ・ストーリー(?)ともいえる半生を明らかにする。    

119『シーザーの憂鬱―"ゴージャス姉妹"叶恭子の捨てた猫』
「ゴージャス姉妹」叶恭子との17年間の愛と葛藤の日々を、飼い猫シーザーの語りという形で告発。叶が執筆した「蜜の味」の嘘を明らかにする。

kissmark読むきっかけ&目的&感想

スーパー読者モデルとして注目を集め、どこの事務所にも所属せず美香さんによるマネジメントでタレント活動を続け、テレビ番組にもたまにゲスト出演している。そんな叶姉妹のブログがあるというので覗いてみると、半端ない更新頻度と独特のコミュニケーション記事に、意外というかちょっとビックリした。という事もあって、好奇心で読んでみた。coldsweats01

さくら好み ★★★☆☆

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2009年9月13日 (日)

117『一日江戸人』 杉浦日向子 初版1998年

江戸の美女は ふちが薄くて浅い盃を好んだ
盃に口をつけた時 深い形のものより口唇がゆがまず美しいから・・・

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fuji概要

現代の江戸人・杉浦日向子による、実用的かつ、まことに奥の深い江戸案内書。江戸美人の基準、三大モテ男の職業、衣食住など、江戸の人々の暮らしや趣味趣向がこれ一冊でわかる。さらには「殿さま暮らし」は楽かの考察、大奥の仕組み、春画の味わい方まで。著者の自筆イラストもふんだんに盛り込まれ、居ながらにして気分はもう江戸人だ。

fuji読むきっかけ&目的&感想

江戸時代の町人について書かれた図解付きの本が読みたいなあ~、と思って探した本。

さくら好み ★★★★☆

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116『江戸のセンス―職人の遊び心と洒落心』 荒井修・いとうせいこう 初版2009年

扇子の「文扇堂」4代目・荒井修さんのインタビュー録

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maple概要

扇子職人の浅草文扇堂主人が語り尽くす、江戸職人、庶民のセンス、発想、そして粋のスピリット。江戸の職人は円周率も知らないのに、なぜ文様を描けたの か。「見立て」「のぞき」、そして江戸流の「粋」とは。江戸と京都の職人の違い。江戸庶民の通な遊び。江戸のデザインの特徴等々、江戸職人、庶民文化の生 き証人とも言うべき荒井修の膨大な知識を、案内人いとうせいこうがとことん引き出す。

maple読むきっかけ&目的&感想

江戸時代全体について書いてある『近世庶民文化史 日本文化の原型 別巻』、現代に生きる江戸人について書いてある本書、江戸時代の町人について書いてある『一日江戸人』を併読してみた。

さくら好み ★★★☆☆

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2009年9月 9日 (水)

115『近世庶民文化史 日本文化の原型 別巻』 青木美智男 初版2009年

戦後260年の平和を享受した江戸時代に
“日本文化”の原型がある・・・

「この紙をどこで購入したのか
入手した筆と墨はどこで生産されたのだろうか
そして どうしてこんなに文字が書けたのか」

「何を食べて生きていたんだろう
つい味噌や醤油・酢の生産にも関心が向いてしまう」

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japanesetea概要

文化は、衣食住をはじめ暮らし全般にかかわる。本書では、現在の我々の文化の源流を江戸時代に求め、日本独自の文化がどのように形成されたかを解明する。俳諧・歌舞伎・浮世絵といった江戸時代に花開いた文化も、日本の古典と中国の文化が不可分に結びつきつつ創造された日本独自の文化である。こうした独自の文化の創造の過程を、まず庶民がどのような暮らしをしていたのか明らかにし、次に文化の享受者である庶民の視点に立って文化全般をみていくという画期的な方法論による日本文化史である。

japanesetea読むきっかけ&目的&感想

江戸時代が舞台の小説『しゃばけ』シリーズを読んで、当時の雰囲気に興味が湧いたので、それらしい本を探して読んでみる気になった。

さくら好み ★★★☆☆

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2009年9月 6日 (日)

114『村上春樹『1Q84』をどう読むか』 河出書房新社編集部 (編さん)  初版2009年

『1Q84』 発売日 2009年5月29日
1Q84』をどう読むか』 発売日 2009年7月22日 

膨大な言説が行き交う前の短い空白の間に書かれた
35人の著者による35の論考
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pencil概要

2009年のベストセラー、村上春樹『1Q84』の賛否を問う。今を代表する35人の論客が、様々な角度から村上春樹の「1Q84」を照射し作品の謎を紐解く。

pencil読むきっかけ&目的&感想

『1Q84』が意外に面白かったので、他人がこの小説のパラレルワールド的な世界構成をどう読んだか、メタファーをどう読み解いたかに興味が湧いたので読んでみた。

さくら好み ★★★☆☆

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2009年7月16日 (木)

106,107『宇宙の新常識100』 荒船良孝 初版2008年/『太陽からの光と風』 秋岡眞樹 初版2008年

壮大だ! sun

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sun概要

106『宇宙の新常識100』 

宇宙の姿からその進化、宇宙論、宇宙開発まで、あなたの常識をリフレッシュ!  サイエンス・アイ新書Webのオリジナル企画で、JSTサイエンスポータルにも提供している人気連載「宇宙の新常識」に加筆し、『宇宙の新常識100』と して刊行。地球から銀河系、太陽系、宇宙の姿、宇宙の起源、宇宙に関する理論まで、宇宙好き・天文好きなら絶対に知っておくべき常識を100厳選してお届け。宇宙に関するさまざまな疑問が、本書を読めば解けること間違いなし。著書は、科学雑誌『ニュートン』で数々の記事を執筆したことのある荒舩良孝氏。

107『太陽からの光と風』

意外と知らない?太陽と地球の関係。天体としてみた太陽は、ごくありふれた星かもしれないが、私たちにとっては、最も身近な星として、その存在の大きさははかり知れない。太陽が駆動する地球という視点からいまの地球の気候や生態系、そして地球を取り囲む宇宙環境へと目を向けてみよう。そこにはいつもと違う太陽の姿が見えてくる。

sun読むきっかけ&目的&感想

皆既日食(部分日食)が7月22日に見られるという事で、日食を観測する時の注意を含めてニュースになっているのをよく目にする。22日は水曜日と平日だけど、あたしを含めて楽しみにしている人は多いみたいだ。

そんな気分になっている時、いつも利用している図書館で、“~日食と宇宙の本~”と題してピックアップされた14冊の本の題名が記されたチラシを手にした。で、その中で気になった本を数冊読んでみる気になった。

さくら好み ★★★☆☆

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2009年7月13日 (月)

105『拉致 左右の垣根を超えた闘いへ』 蓮池透 初版2009年

私は現在、「家族会」の運動とは、少し距離を置くようになりました。
なぜかといえば、その運動のありように疑問をもったからです。

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thunder概要

北朝鮮による拉致被害者家族連絡会の前事務局長が、制裁偏重の被害者の救出運動を批判。イデオロギーの違いを超え、被害者を助けることを目標とした連帯を訴える。

蓮池 透: 1955年、新潟県柏崎市生れ。東京理科大学電気工学科を卒業後、エネルギー関連会社に入社。1997年より2005年まで、「北朝鮮による拉致被害者家族会」の事務局長をつとめる。

thunder読むきっかけ&目的&感想

家族を連れ去られてしまった哀しさ、辛さ、怒りを否定する気は無い。当然だと思う。国外に連れ去られた以上、外交が絡むのも当然だ。「拉致問題」は国家の主権及び国民の生命と安全に関わる重大な問題だからね。日本と北朝鮮の関係が取り沙汰される時に「拉致問題」が付いて回るのも分からなくはない。家族で顔を合わせて笑えるとイイよね、とも思っている。

でも恥ずかしながら、あたしは「家族会」の気持ちや論理(方法論)がよく分からない。ニュースで見ても、支持する気持ちが湧き上がってこない。かなり違和感を感じる。でも、世論は彼らを支持している。

もうチョッと理解したいなぁ・・・なんて、あたしは漠然と思っている。 。。ので、以前「家族会」の一員として活動し、北朝鮮から弟さんが‘帰国’し、今は「家族会」と距離を置いて活動しているという蓮池さんの本を読んでみた。

さくら好み ★★★☆☆

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2009年6月18日 (木)

099『新版 劒岳〈点の記 〉』 新田次郎・原作 山本甲士・文 初版2005年

未踏の霊峰を測量する

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snow概要

日露戦争直後の明治40年、前人未踏といわれ、また、決して登ってはいけない山と恐れられた北アルプス・劔岳。測量官・柴崎芳太郎は、山頂への三角点埋設の至上命令を受け、地元の案内人・長次郎とともに、器材の運搬、悪天候、地元の反感など、さまざまな困難と闘いながら、その頂に挑戦する。そして、設立間もない日本山岳会隊の影が――。我が国最高の撮影監督といわれる木村大作が自らメガホンをとった、畢生の映画化作品の原作にして、新田次郎山岳小説の白眉を、読みやすくした新版。

snow読むきっかけ&目的&感想

木村大作の初監督で映画化されるというのを、昨年(2008年)9月21日にテレビ放送された「情熱大陸」で初めて知った。テレビに映し出される山の姿を見ただけで心惹かれ、公開されたら映画を見にいこうと思った。

映画での描写をより堪能するために、映画より先に本を読む事にした。で、新田次郎の原作を読むか、“原作を読みやすくした<新版>”である本書を読むか迷って、より映画に近いであろう本書を読む事にした。映画を見終えたら、新田次郎の原作も読んでみるつもりでいる。

さくら ★★★☆☆

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2009年4月26日 (日)

085『徹底抗戦』 堀江貴文 初版2009年

《人生 すべてがうまく行き過ぎている》 と思い始めた矢先の出来事だった

《ここから くるのか!》 そう 心のなかで叫んでいた

《この世の中は、諸行無常》 逮捕された後 改めてそう思った

・・・・・逮捕から3年 彼は何を思うのか

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pen概要

2年前に“国策捜査”で逮捕・起訴され、現在、最高裁に上告中の元ライブドア社長・堀江貴文氏。

数年前、日本を騒がせた「ホリエモン旋風」と「ライブドア事件」について、マスコミ報道は山のようにあったが、堀江氏から見えていた風景はまったく違うものだった。それを自ら書き下ろすことで、「ホリエモンとライブドアの真実」を明らかにし、堀江氏逮捕がいかにおかしな、検察の暴走・横暴によるものだったかを明らかにする。

近鉄買収、ニッポン放送・フジサンケイグループ買収、総選挙出馬、国策捜査・逮捕、仲間たちの裏切り、拘置所での暮らし、裁判、有罪判決、そしてこれからの夢…。特に堀江氏が東京地検特捜部に逮捕され有罪判決を受けた点は、今の検察・裁判所がいかに腐った危うい組織であるかを浮かび上がらせる。と同時に、生意気でふてぶてしい青年という印象だった堀江氏が、実はけっこう真っ直ぐでエネルギー溢れてていいヤツだったとか、ライブドア事件は山のように報道されたが、実はその真相は全然伝わっていなかったということもわかる。

pen読むきっかけ&目的&感想

逮捕直後は、ニュースでも、身近な人との会話でも、この話題で持ちきりだった。事件の内容が分かり難いので、TVニュースではフリップボードにまとめて解説していた。ネット上でも、自殺した野口英明氏絡みの様々な噂が飛び交っていた。マネーロンダリング? 組織的犯罪処罰法違反? 脱税? 暴力団との黒い交際?・・・・・??? 株価は一気に大暴落し、東証のシステムはハングアップした。ニュースキャスターは、アメリカのエンロン破綻を引き合いに出していた。

堀江氏は1972年10月生まれだから、2006年1月の逮捕時には33歳、2009年4月現在でも36歳と、経済事件で逮捕された人としては物凄く若い。若い彼が今、何をどう捉えて、何をどう考えているのか。興味があったので図書館で借りて読んでみた。

さくら好み ★★★☆☆

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2009年2月16日 (月)

078『RURIKO』 林真理子 初版2008年

昭和のビッグスターたちの恋と冒険、喝采の日々。

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昭和19年、新京。ラストエンペラー溥儀を抱え、傀儡国家のそしりを受ける満州帝国で国務院に勤務する浅井には4歳になる娘がいた。満映の理事長にして満州の黒幕、甘粕正彦がただ一人気にかけた少女、それが信子だった。

「ぜひ女優にしてください」。

天性の美貌で周囲を圧倒した信子は、日本に引き揚げたのち少女画家中原淳一の目にとまり、「浅丘ルリ子」として銀幕に華々しくデビューした!時は、石原裕次郎、小林旭、美空ひばりなどの大スターを輩出した昭和30年代。スクリーンに咲いた太陽と大輪の花に、国民は酔いしれた。ルリ子に待っていたのは、めくるめくような恋と冒険の日々だった!

映画スターとの初めての恋。
恋人に疑われ続けた、裕次郎との関係。
親友・美空ひばりと、小林旭との結婚。

恋と名声の嵐の中で、ルリ子は超然と、自分を貫く。去る者は追わない、他人の恋は祝福する。強がりでも負け惜しみでもない、ルリ子そのものだった。スターがスターであった時代、燦めくような青春を送った男女達の愛の交流を描く。

ring読むきっかけ&目的&感想

甘粕正彦について書かれた本を探していて知った一冊。図書館で借りようと思ったら、貸し出し中だったので予約をしたら、ナ・ナント164番目!!!、と凄くビックリしたのが昨年(2008年)の9月6日。あれから半年近く待って、やっと借りる事が出来た。あたしが借りた時点でも、予約が104人あった事からも、人気があるんだなぁ、と思った。

さくら好み ★★★☆☆

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2009年2月12日 (木)

071-077 備忘録

071 『たいのおかしら』さくら ももこ 初版2003年 ★★★☆☆

072 『ナチュラル ローゼス』成田 美名子 初版1998年 ★★★★☆

073 『アンドリュー・ワイエス (はじめて読む芸術家ものがたり) 』リチャード メリマン, 渡辺 真 (翻訳) 1992年 ★★★☆☆

074 『N.C., アンドリュー,ジェイムズ3代のワイエスが描く アメリカの原像 ワイエス展』世田谷美術館 ★★★★★

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075 『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』北尾 トロ 初版2003年 ★★★☆☆

076 『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて』佐藤 優 初版2005年 ★★★★★

077 『自壊する帝国』佐藤 優 初版2006年 ★★★★★

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2008年11月30日 (日)

069『格差社会―何が問題なのか』 橘木俊詔 初版2006年

日本は第三のグループ「低福祉・低負担の国」

日本は現在すでに「小さい政府」

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fuji 概要

低所得労働者の増大、新しい貧困層の出現、奪われる機会の平等…。教育や雇用などあらゆる場で格差が拡大するなか、いま日本社会に何が起きているのか。格差問題の第一人者である著者が、様々な統計データによって、格差の現状を詳細に検証し、不平等化が進行する日本社会のゆくえを問う。

fuji 読むきっかけ&目的&感想

小泉元首相の頃から「格差社会」という言葉をよく聞くようになった。今更だけど「格差社会」ではどういった事が、どういう問題になるのかを頭の中で整理したくなったので、本書を借りて読んでみた。でもって、頭の中を整理しつつ、今後この「日本社会の格差」がどうなっていくか想像する糸口を掴めたらいいなぁ、と思いながら読んだ。アメリカのサブプライムローンの破綻による経済の悪化は日本にも波及しているし、今後も‘貧困層’が増えていきそう・・・・・、何がどうなるのかな?

さくら好み ★★★☆☆

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2008年11月26日 (水)

068『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』 町山智浩 初版2008年

「アメリカが外国に戦争をしかけるのは地理の勉強をするためだ」
というジョークがある

パスポートを持っているアメリカ人は国民の2割にすぎない

他の8割は外国に関心がない

彼らが外国の土を踏むのは 銃を持って攻め込む時だけだ

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movie 概要

デタラメな戦争、崩壊する経済、暴走する宗教、ウソだらけのメディア、腐敗する政治…ブッシュの8年間でアメリカはかくも酷くなった。

〔初出〕
『週刊現代』 「アメリカで味噌汁」06年7月15日号~08年6月14日号。『論座』 07年3月号。『部落解放』 07年6月号。『サイゾー』 「USAカニバケツ」05年9月号 06年1~3月号 7月号 07年2、4、8号。「映画でわかるアメリカがわかる」07年12月 08年2月号。
上記記事、連載に大幅に加筆、修正。

movie 読むきっかけ&目的&感想

あたしには珍しく、2008年10月10日に出版された新刊を読んだ。知人が購入し、それを面白かったからと貸してくれたのだ。しかし、あたしはこの本の内容を殆ど知っていそうだったので、借りるのをちょっとためらった。でも、せっかくなので借りて読む事にした。「読んでもいない本の内容の大半を知っていそう」とあたしが思ったのは、アマゾンで目次を確認した時、大半はTBSラジオ・ストリーム『コラムの花道』コーナーで話した事と被っていそうだったからだ。

さくら好み ★★★☆☆

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2008年11月12日 (水)

067『ギャラリーフェイク (26)』 細野不二彦 初版2002年

でも、やっぱり 悪いフジタのほうが ホッとするねheart

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art 概要

▼第1話/ちゃぶ台の値▼第2話/激闘! 放れ独楽▼第3話/渇いた空▼第4話/誓いの錠(前編)(後編)▼第5話/老人は美術館を目指す▼第6話/偽藤田営業日記▼第7話/上海蓮華窯炉▼第8話/サトゥルヌスの子供たち

登場人物/ 藤田玲司(贋作専門画廊「ギャラリーフェイク」オーナーで、元ニューヨーク・メトロポリタン美術館学芸員。通称フジタ)、サラ・ハリファ(Q共和国の大富豪の娘。藤田の秘書)

art 読むきっかけ&目的&感想

以前読んだ11巻が面白かったので、ゴヤの『我が子を食らうサトゥルヌス』が題材にされている話が載っている本書も借りてみた。

さくら好み ★★★☆☆

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2008年11月10日 (月)

066『局アナ 安住紳一郎』 安住紳一郎 初版2006年

は届くが 気持ちはかん

あ~テスト・テスト 今、私は人生の
スト中

るいだけでは 未来は

20081109

karaoke 概要

TBSの看板アナウンサーである安住紳一郎アナの初エッセイ本。TBS社員として働くサラリーマンの悲哀や、華やかなテレビ業界の裏側を、ときに真面目に、ときに辛口に綴った痛快エッセイ。『テレパルエフ』2002年11月~05年6月号まで連載したものをまとめる。

karaoke 読むきっかけ&目的&感想

にち10のラジオ放送は2005年4月から始まっており、ポッドキャスト版の配信は2007年7月から始まっている。にち10(にちてん)は、『安住紳一郎の日曜天国』の略で、毎週日曜日の午前10時から生放送しているTBSラジオの番組だ。あたしはポッドキャスト版を今年(2008年)の春頃から聞き始め、あまりに面白いのでバックナンバーで聞ける分はポツポツと全て聞いた。今やすっかり安住ファンになってしまった。

で、そのにち10を始める前に安住アナが書いたエッセイをまとめた本があると知って読んで見ることにした。

さくら好み ★★★☆☆

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2008年11月 8日 (土)

064『従軍カメラマンの戦争』 写真・小柳次一/文構成・石川保昌 初版1993年

日本人従軍カメラマンが見た日本兵の姿

主戦を訴えるためでも 反戦も訴えるためでもない「戦争写真」

20081107

camera 概要

昭和13年から敗戦まで中国戦線、フィリピン戦線などに従軍、戦争と兵士を記録し続けた従軍カメラマン小柳次一。敗戦時の強制廃棄をのがれ、半世紀にわたり秘蔵した百数十枚の写真を、鎮魂の願いを込め、今ここに公開する。

<目次> ・歩く兵隊 ・徐州作戦 ・漢口作戦 ・杭州湾敵前上陸作戦 ・カメラマン修業 ・名取洋之助の日本工房へ ・名取洋之助と「報道写真」 ・上海派遣軍特務部報道班嘱託 ・日中戦争始まる ・行軍はつらい ・「戦争はやるもんじゃないですね」 ・八円八拾銭の兵隊 ・素顔の兵隊 ・徴用でフィリピン戦へ ・南京へ逃げる ・奉天八月一五日 ・小柳次一の戦場〔ほか〕

camera 読むきっかけ&目的&感想

日本人カメラマンが日本兵を撮った写真を見てみたいなぁ、と思っていたところ、NHKのETV特集『戦場カメラマン 小柳次一 ~日中・太平洋戦争 従軍5千キロの記録~』(2008.10.05)を見たので、本書を借りてみる気になった。

さくら好み ★★★☆☆

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2008年10月27日 (月)

061『ギャラリーフェイク (11)』 細野不二彦 初版1997年

フジタって悪どいビジネスやってるけど・・・・・
けっこう芸術の信奉者だもんね

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概要

▼第1話/からくり奇譚(きたん) ▼第2話/贋作紳士 ▼第3話/砂漠の大画廊 ▼第4話/八点鐘 ▼第5話/バブル再訪 ▼第6話/萩焼の心 ▼第7話/ダディ・ベア ▼第8話/伊万里の道(イマリ・ロード) ▼第9話/顔のない自画像

登場人物/ 藤田玲司(贋作専門画廊「ギャラリーフェイク」オーナーで、元ニューヨーク・メトロポリタン美術館学芸員。通称フジタ)、サラ・ハリファ(Q共和国の大富豪の娘。藤田の秘書)、三田村小夜子(高田美術館館長)

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読むきっかけ&目的&感想

以前読んだ落合莞爾の『天才画家「佐伯祐三」真贋事件の真実』が面白かったので、ネットで関連情報を色々と見ていたら、小学館コミック『ギャラリーフェイク』に同事件を素材として扱った話がある事を知った。で、たまたま市立図書館にあったので読んでみる気になった。

さくら好み ★★★☆☆

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2008年10月13日 (月)

055『阿片王 満州の夜と霧』 佐野眞一 初版2005年

「阿片王」と呼ばれた里見は
一般常識なるものから大きく逸脱し
社会的モラルの埒外を思い通りに生きてきた男だった

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概要

昭和30年代からはじまった高度経済成長は、われわれ日本人に何をもたらし、何を失わせてきたのか。高度経済成長というテーマは、いつしか私のライフワークとなっていった。これまで私は、高度経済成長下の日本人の物語をいくつも書いてきた。そうした作業を続けながら、私の中に次第にふくれあがってきたのは、それではなぜ、日本はかくも簡単に高度経済成長を成し遂げる事ができたのか、という根本的な疑問だった。その疑問の行き着く先に蜃気楼のように浮かび上がってきたのが、満州だった。

満州については、これまで万巻といってもいいほどの書物が書かれてきた。しかし、満州体験のない私にとって、それらの多くは「向こう側」の世界の物語といった感が、どうしても否めなかった。ただいま現在と、どうつながっているかが見えにくいのは、なぜなのだろう。

先入観や固定概念という捕虫網を使わず、満州という巨大な蝶々を、というより巨大な毒蛾を、自分の素手のなかにつかみとりたかった。言葉をかえるなら、誰の胸にも突き刺さる「小文字」だけで、満州を等身大に描きたかった。それを保証するのは、唯一、そこに生きた人間を、人間だけを徹底的に描き出すことである。これは、私が素手でつかまえた人間たちが、手の中でうごめくままにまき散らした鱗粉の模様がのぞかせた人間喜劇の物語といってもいいだろう。

偶然手に入れた里見遺児の奨学基金募集名簿を基に、取材による証言によって紡がれる里美甫という男と、里見をとりまいてきた下半身が闇に溶けた男と女たちの探索行である。

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読むきっかけ&目的&感想

今年8月にNHKで『調査報告 日本軍と阿片』という番組を見た。実は結構知られた事実であるらしいが、日本軍が組織的に阿片を管理売買し戦費に利用していた事を、あたしはこの番組で初めて知った。もう少し詳しく知りたいなと思ったので、ケシの栽培と阿片採取を奨励して廻った「二反長音蔵」、満州の国策である阿片ビジネスでリーダーシップをとった「甘粕正彦」、関東軍と結託しアヘン取引組織を作った「里見甫」について書かれた本を探して読んでみる事にした。その三冊目が本書になる。

さくら好み ★★★☆☆

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2008年10月11日 (土)

054『スパイスの人類史』 アンドリュー・ドルビー 第1版2004年

代表的な約60種を中心に スパイスと人間の歴史全体を見渡す 

食の文化史

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概要

これまでにも、近代のスパイス貿易の歴史を扱った本はたくさんあった・・・・・だが本書は、そもそもの始まりまで遡って、人類が持つスパイスに関する知識が、世界に広まっていく過程に着目した、最初の試みのはずである。[まえがき]より

人類を魅了し、交易や戦争など歴史をも動かしてきたスパイス。代表的な約60種を中心に、人間とスパイスが織り成してきた壮大な物語を読み解く。スパイスと人間の歴史全体を見渡す、食の文化史。

国際グルメ協会『世界の料理書大会』英語部門最優秀賞(2000)。食物研究家協会「今年の最も優れた本」(2001)。    

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読むきっかけ&目的&感想

スパイス! 使いこなせないのにスパイス好きなあたし。今あたしのキッチンに常備してあるスパイスは、使いやすいものばかり。常備してるスパイスは、粒黒胡椒、クミン、ターメリック、シナモン、生姜(ジンジャー)、ナツメグ、既に配合がしてあり便利なイタリアンハーブミックス、チリパウダー、ガラムマサラ、カレー粉・笑、頂き物で、スパイス・ソルト、ハーブ・ソルトが数種類、買ってみたものの一回しか使っていない五香粉・・・といったトコロだ。

そして今でも時々思い出すのが、インドのホテルで食べた料理、タンザニアのレストランで食べた料理、韓国で食べたキムチだ。美味しいスパイス料理を食べると、あたしも作れたらな~と思うものの、あたしにとっては風味さえ再現が難しい。だからということもあって、「スパイス」にはちょっと憧れに似た想いを抱いている。

さくら好み ★★★☆☆

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2008年8月27日 (水)

048『戦争と日本阿片史 ~阿片王 二反長音蔵の生涯』 二反長半 初版1977年

わしの作っている阿片は すべて薬用としてや
わしは毒になる阿片は作ってへん
瀕死の重病者の生命をよみがえらせる阿片 モヒ
わしはそれを作っているのや

その阿片を このように悪用し利潤を得る者があることが事実とすれば
それは民間人であろうと 官吏であろうと わしの敵や

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・・・・・ 概要 ・・・・・

ケシの品種改良、採取法、製造法改良に取り組み、ケシ栽培奨励に全国をかけずり廻っている内に、明治の終わりには「阿片王」と呼ばれるようになっていった一農民の二反長音蔵(1875 - 1950)の生涯を、息子の小説家・児童文学作家である二反長半(1907 - 1977)が書き記したものが本書になる。

音蔵が活躍した時代の背景には、日清戦争、第一次世界大戦、満州事変、日中戦争などの戦争がある。明治の精神で生きる農民の音蔵が、そんな時代にどうケシ栽培に取り組んでいったか。私財をなげうってまでケシ栽培奨励に務めた音蔵は、敗戦のとき戦犯同様にMPに調べられたが、何の罪もきなかった。 。。

著者は本書を完成させるも、1977年8月20日の出版を目前にした7月5日、狭心症のため死去している。

・・・・・ 読むきっかけ&目的&感想 ・・・・・

少し前にNHKで『調査報告 日本軍と阿片』という番組を見た。実は結構知られた事実であるらしいが、日本軍が組織的に阿片を管理売買し戦費に利用していた事を、あたしはこの番組で初めて知った。もう少し詳しく知りたいなと思ったので、ケシの栽培と阿片採取を奨励して廻った「二反長音蔵」、満州の国策である阿片ビジネスでリーダーシップをとった「甘粕正彦」、関東軍と結託しアヘン取引組織を作った「里見甫」について書かれた本を探して読んでみる事にした。その一冊目が本書になる。

さくら好み ★★★☆☆

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2008年8月 2日 (土)

044『食料争奪』 柴田明夫 初版2007年

日本の食が世界から取り残される日

20080726

・・・・・ 概要 ・・・・・

食料価格の高騰は、エネルギー・鉱物資源の高騰に続くものであり、近い将来起こるであろう食料争奪戦(国家間の争奪・市場間の争奪・工場部門と農業部門での水と土の争奪戦)の前触れでもあるとみている。価格高騰という「兆し」が何を示唆するのか。

本書をまとめるの当たって心掛けたことは、①一方的な見方ではなく、できるだけ多面的、専門的かつ歴史的に分析する、②過去の分析にとどまることなく大胆な「予測」を行うこと、③それにより、我々はどう対応すればよいのか、その解決策を提示することである。「予測」が大胆であればあるほど、現状との格差が鮮明になり、その解決策も単なる弥縫策にとどまらず、大胆な発想が可能となるためだ。また全体の構成としては、大きな筋立てに沿いながらも、節ごとに読み切ることができるようにした。

・・・・・ 読むきっかけ&目的&感想 ・・・・・

貧困が無くなるという事は何が始まる事なのか、が知りたくて探した本の一冊。食料不足や石油の高騰が叫ばれる昨今、その要因は、投機マネーやバイオ燃料とする以外にも、中国やインドなどの貧しかった国が、目覚しい経済発展をしてきた事にもあると言われている。この経済発展という階段は、中国やインドに限らず、他の極貧といわれる国々だって、いずれ上り始めるに違いない、ような気がする(←無知なので曖昧な言葉になってしまう ^^;)。そうした時に何が起きるのか、というか、もう起きつつある現象なのか、それはどうなっていくのだろうか、・・・という事を想像する糸口になればと思って読んだ。

さくら好み ★★★☆☆

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2008年7月26日 (土)

042『日本アニメーションの力』 津堅信之 初版2004年

85年の歴史を貫く2つの軸

20080717

***** 概要 *****

本書は、日本で最初にアニメーションが制作された大正時代から現在までの日本のアニメの歴史を、一連の流れとしてまとめるとともに、こんにち、世界から注目されている日本アニメの現状について議論するためのたたき台を提供しようという意図のもとに執筆したものである。

***** 読むきっかけ&目的&感想 *****

今、宮崎映画『崖の上のポニョ』が公開されている。で、宮崎作品の社会的ポジションに興味が湧いてきたので、それらしい本を探して借りてみた。

さくら好み ★★★☆☆

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2008年7月 2日 (水)

037『近代日本語』 杉本つとむ 初版1966年

日本の近代化に日本語がどのような役割を果たしたか

20080629

***** 概要 *****

本書執筆の根本態度を一口にいうならば、日本の近代化に日本語がどのような役割を果たしたかということの探求である。であるから「近代日本語」の前に「近代化」とは何かが問われねばならない。答えは本書のすべてであるということができる。

甘美にして明晰なフランス語もその語源は卑俗なラテン語にあるという。農民や兵士・商人が口にしていたものであって、学者や貴族たちの用いた文学的ラテン語とは異なるという。日本での近代語の歩みを考察してくるとやはり相似た軌跡を描いていることを知る。もし「民衆語」という言い方があ許されるなら、近代語の歴史は民衆語の勝利の足どりでもあろう。

しかしフランス語など西欧の諸言語が血みどろな死闘を繰りかえして生きぬいてきたのと比して、日本語は狭い小島の中で安穏無事に育ったことが、近代語としてのひ弱さにも通じるであろう。

***** 読むきっかけ&目的&感想 *****

日本語の個性って何だろう、と探した本の一冊。日本語の育った環境が少しでも分かればいいな、と思いながら読んだ。

さくら好み ★★★☆☆

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2008年6月28日 (土)

036『食料テロリズム』 ヴァンダナ・シヴァ 第1版2006年

カーギル社 「ハチによる花粉の窃盗」  (◎_◎;) ???

モンサント社 「雑草が陽光を盗む」  w(@。@;)w ???

20080628

xxxxx 概要 xxxxx

シヴァは、インドを標的にした西側資本の国際アグリビジネスが、インドの食料生産体制をどのように破壊し、植民地化しようとしているかを、農業、漁業、牧畜を例にとって、具体的に説明してゆきます。農業における「緑の革命」(第1章)、漁業における「青の革命」(第3章)、牧畜業における「白い革命」(第4章)の実態がどのようなものであり、それが宣伝文句とは裏腹に、人々を飢えさせ、生活を破壊し、生命を奪うものであることを、実例に即して具体的に批判します。

ちなみに、原書は2000年に発刊されています。

xxxxx 読むきっかけ&目的&感想 xxxxx

「多国籍企業はいかにして第三世界を飢えさせているか」、という副題に興味を持ったので借りてみた。

さくら好み ★★★☆☆

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2008年6月17日 (火)

034『象は鼻が長い』 三上章 初版1960年

「あたりまえすぎること」

20080617

----- 概要 -----

わたしの主語廃止論は成功するか失敗するかです。失敗すれば、むろんそれきりです。成功すれば―だれも主語だの主述関係だの言わなくなり、言わないことがあたりまえ至極になって、そんなあたりまえ至極なことをムキになってのべ立てたかどでわたしは罰金を取られる、ということもないでしょうが、もはや用がなくなって忘れられてしまいます。そういう忘却の光栄を目ざして、わたしはなおムキになりつづけます。 

日本語の文法的手段のうち、最も重要なのはテニヲハです。中でもです。本書は、問題をその一つに絞って、日本文法の土台を明らかにしようとしたものです。代行というのが中心概念の一つになっています。ガノニヲを代行する、というのです。 <本書より>

ちなみに、1960年に第1版が出され、1964年に増補(第3)版、1969年に改定増補(第4)版が出されている。あたしが読んだのは、1989年に出された第18版。

----- 読むきっかけ&目的&感想 -----

金谷武洋の日本語文法論が、面白そうだったので読んでみた。(実際、とても面白かった。) で、彼は自身の日本語論を、三上章の主張を発展したもの、と言っているので、三上章の本『象は鼻が長い』を読んでみることにした。

さくら好み ★★★☆☆

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2008年6月 6日 (金)

030『エンツォ・フェラーリ F1の帝王と呼ばれた男。』 ブロック・イェイツ 第1版1991年

今までエンツォ・フェラーリは

他者の言葉で書かれたことは一度もなかった

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・・・・・ 概要 ・・・・・

ヨーロッパ近代末期に生まれたカーレースというスポーツは人間の官能を刺激して人気を集めたが、まるで戦争のように人命を奪うスポーツでもあった。誤解をおそれずに言えば、エンツォ・フェラーリはこの強烈な快楽を人生とさだめたのだ。そして放埓を愛し、孤独に甘んじた。

人と人が、技術と、チームとチームが、時には国家と国家がモータースポーツを舞台にしてぶつかり合い覇者になろうとした。1920年代にはアメリカで大衆的なモータリゼーションが起こり、第二次世界大戦が勃発し、戦後は自動車が世界のすみずみまで普及した。その歴史のなかでエンツォ・フェラーリは逞しく生き抜いてみせた。これがフェラーリの神話を生んだ自動車の時代である。

ブロック・イェイは、このエンツォ・フェラーリの人生を7年間にわたって丹念に」取材し調査して得た事実を並べてこの伝記を書き上げた。それがフェラーリ神話を解体することになった。なぜならば、エンツォ・フェラーリは、自分の社会的人格を通して巧みに形成し、その仕上げとして回想録を自家出版し続けた。あるいはまた自分がコントロールできるライターに自伝を書くことを許可した。フェラーリの神話はこうして作り出されたのである。つまりエンツォ・フェラーリは他者の言葉で書かれたことは一度もなかったのである。 <本書 解説 より抜粋>

・・・・・ 読むきっかけ&目的&感想 ・・・・・

F1GP2008も全18レース中の3分の1が終わった。あたしは深夜のTV放送を毎回録画して楽しんでいる。スーパー・アグリが資金繰りに詰まり撤退を余儀なくされたため、出場は全10チームになったが、その中でスクーデリア・フェラーリは別格の感がある。

で、なんとなく、「フェラーリ」の生い立ちやカリスマ的人気を得るに至った経緯が知りたいなぁ、なんて思って探した本。

ちなみにあたしは、フェラーリ・ドライバーのアイスマンことキミ・ライコネンが好き。ミーハーなF1ファンです、はい。^^;

さくら好み ★★★☆☆

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2008年6月 4日 (水)

029『日英語の比較 発想・背景・文化』 日英言語文化研究会 初版2005年

英語は強弱、強勢拍♪   日本語は高低、モーラ拍♪

20080603

EEEEE 概要 EEEEE

本書は、表現、語彙、文法、音声からことわざ、文芸、教育までの広い分野を包括し、執筆者は日英語比較研究の草分け的存在の方から新進気鋭の研究者にいたるまで、それぞれの分野で一流の方々をそろえることができたと自負しております。英語教育に携わる方をはじめ、言語学、英語教育の研究者ならびに日英語の比較について専門的に研究したいと思う学生諸君に、本書を活用して頂きたいと望んでおります。 <本書 はしがき より抜粋>

EEEEE 読むきっかけ&目的&感想 EEEEE

日本語の個性、ってのに興味があって読んだ。本書の編集者や著者の望む読者像↑とは違う目的だ。二つの言語を操る事が出来る人って、「話す(考える)言語が変わると、性格も変わる」と言う。これって、言語に要因があるんじゃなくて、その言語を使う環境(社会)に要因があると思ってた。今でもそう思ってるけど、それだけじゃない部分もやっぱあるんだよね、きっと。で、日本語が他の言語とは違っているトコロを知りたくなって、探した本の中の一冊。

さくら好み ★★★☆☆

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2008年5月30日 (金)

027『<インテリア>で読むイギリス小説』 久守和子/中川僚子・編著 初版2003年

個人の居場所として、室内というものがヨーロッパではっきりと意識され始めたのは、歴史家レオ・スピツァーによれば、十七世紀後半になるらしい。近代小説の発祥にやや先んじて、室内空間への意識的視線が生まれてきたことは偶然ではない。

20080529

xxxxx 概要 xxxxx

イギリス小説の魅力へのアプローチはさまざまに考えられるだろう。本書は、イギリス小説に描かれた「室内空間=インテリア」を手がかりとして、イギリスの 文化・歴史の理解に迫りながら、小説の具体的な事物の描写を通して、作品世界のより深い読み取りを目指した。通常は人間関係のドラマの背景に過ぎないと思 われがちな室内のモノたちだが、あえてその存在に意識を向けると、より豊かな物語が見えてくる。

xxxxx 読むきっかけ&目的&感想 xxxxx

借りる前に目次を見たりパラパラと中身を見た限りでは、興味の持てない章もありそうだったけど、シリーズ3作のうち『<食>で読む」と『<衣装> で読む』が面白かったので、この『<インテリア>で読む』も借りてみることにした。それぞれの章が独立したテーマで別の人によって書かれているから、 興味が持てない章は飛ばせばいいだけだからね。

さくら好み★★★☆☆

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2008年5月19日 (月)

025『<食>で読むイギリス小説』 安達まみ/中川僚子・編著 初版2004年

<イギリスの小説>と<食>という二つを結べば、「イギリスの料理はまずい」というひと昔前の通俗イメージを想起させてしまうかもしれない。しかし、ひと口にイギリスの食といっても、その内容は多種多様である。

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・・・・・ 概要 ・・・・・

人間にとって、食べるとは何か? 本書はイギリス小説に描かれた<食>を手がかりとして、イギリスの文化・歴史の理解に迫る一方で、具体的な食の風景の描写を通じて、登場人物たちの人間像をより深く読み取ることを目指した。華やかなディナー、ささやかなお茶の時間、美しい食器たち・・・・・。食というきわめて日常的な営みの持つ意味の奥行きを多種多様な視点から考察する。

・・・・・ 読むきっかけ&目的&感想 ・・・・・

物語の中に登場する“食”があたしは大好きだ。それは小説の中に限らず、映画、音楽、絵画、写真、アニメ、TVドラマ・・・・・色々な媒体に登場する。自分が食べれる分けでもないのに、現実の食と同じくらい、時にはそれ以上に心を惹かれる場合もある。そんなあたしに持って来いの本だと思ったので借りてみた。

さくら好み ★★★☆☆

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2008年5月10日 (土)

020『音律と音階の科学』 小方厚 初版2007年

ドレミ・・・は、まずピタゴラスが決めた!

なぜドレミ・・・という音階が人類に受け入れられたか?

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***** 概要 *****

ジャズ、ロック、ポップス、クラシック、歌謡曲・・・・・あらゆる音楽に使われているドレミ・・・は、素数2と3を使って、まずピタゴラスが決めた。それから、純正律や、いくつかの音律を経て、現代の平均律へと進化した。音楽と数学の、ちょっと以外で濃密な関係を興味深く解き明かす。

音楽の3要素であるメロディ、リズム、ハーモニー、そのうちのメロディとハーモニーを対象に記述されている。ドレミ・・・のバックにある数学、物理学、そしてサイコ・フィジクス(心理物理学)を、分かり易く説明してくれる。

*著者による「音律と音階の科学」正誤表 
 

***** 読むきっかけ&目的&感想 *****

音楽は理屈じゃない!好きな音楽は好きだし、嫌いな音楽は嫌い、それで十分・・・なぁんて、あたしは思ってる(あたしは聴く専門だしね)。でもその反面、何で好きな音楽とそうじゃない音楽があるんだろう、何をしてあたしはそう感じるんだろう、なんて思ったりもする。

例えば、あたしはバイオリンの音色は好きなんだけど、ピアノの音色は苦手だったりする。オーケストラ音楽よりは、よりハーモニーの少ないカルテットなんかのほうが好きだ。単に好みの問題、と言ってしまえばそれまでだけど、それだけじゃないよね。。

・・・・・そんなあたしの思いに答えが出るかどうかは分からないけど、数学的アプローチで何かが見えるかもしれないなぁ、なんて思って手にした本。

さくら好み ★★★☆☆

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2008年5月 5日 (月)

018『アメリカン・コミュニティ』 渡辺靖 初版2007年

国家と個人が交差する場所

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わたしがアメリカを調査しているのは、正当な好奇心であるが、好奇心のためばかりではない。わたくしは、そこに、われわれが利用しうる教訓をみつけたいためでもある。(中略)わたくしはアメリカにおいてアメリカ以上のものを見たと告白する。わたくしは、民主主義の傾向、性格、偏見、情熱、つまるところ、民主主義そのものの真の姿を、アメリカにおいて追求しているのである。わたくしは、よしんば少なくともこれについて希望すべきものまたは恐るべきものを、知るためであろうとも、これを知りたいのである。 <アレクシ・ド・トクヴィル>

*本書冒頭にて引用されている文章

あたしはアメリカに対して興味が無かった。 。。。というか、今も、ある、とは言い難い。受身状態で得られる知識や情報によって形成された、曖昧なイメージしか持ち合わせていない。でも、まぁ、もう少し「アメリカの多様性」を、今よりは明確にイメージできるようにと思って本書を手にしてみた。

ちなみに本書は、「考える人」2005年春号~2007年春号連載の「カウンター・アメリカ」に加筆・修正し、「終章 アメリカン・コミュニティ」を書き下ろしたものである。

< さくら好み ★★ 

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2008年5月 1日 (木)

017『複雑系』 M・ミッチェル・ワールドロップ 第一版1996年

生命現象から政治、経済までを統合する知の革命

昔は「知の織物には継ぎ目がなかった」
もしかすると ふたたびそんなふうになれるかもしれなかった

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本書は、最近「二十一世紀の科学」として急速に注目されるようになってきた科学 ― 生命の発現や生物の進化はもとより経済や社会や政治の動きにいたるまでを共通の理論的枠組みでとらえようとする「複雑系」の科学 ― の生みの親ともいうべき、アメリカ・ニューメキシコ州にある非営利組織のシンクタンク「サンタフェ研究所」についての物語である。あるいは、その研究所の設立に携わったさまざまな分野の学者の生きざま、自然観、科学館、についての物語である。一方に、クォーク物理学の創始者でノーベル賞受賞者であるマレー・ゲルマンが登場するかと思えば、「収穫逓増」を信じるエキセントリックな経済学者ブライアン・アーサーが、あるいは物理学とも経済学とも関係がなさそうな遺伝子生物学者やコンピューター科学者が、そのはざまを縫っていく。その中には、いまでは「人工生命」という新しい分野でスター的存在になっているクリス・ラングトンもいる。

「複雑系」、あたしがこの言葉を始めて知ったのは、ずっと以前、TV番組で「交通渋滞は何故起こるか?」という特集を見た時だったと思う。その後、折にふれ「カオス」とか「バタフライ・エフェクト」とかに関連してその言葉が現われた。で、なんとはなしに興味を持っていたんだけど、それを研究しているサンタフェ研究所について書かれた本がある事を知って読んで見る気になった。アマゾンで概要やレビューを読んでみたら、面白そうだったしね。

ちなみに本書は1996年に日本語訳が発刊されているが、原書が発刊されたのは1992年だ。

< さくら好み ★★☆☆ 

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2008年4月29日 (火)

016『絵画の見方』 スーザン・ウッドフォード 第一版1989年

絵を見る時 何を考えるか を考える 

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『クロード・モネの世界』展を見に行き、たまたま美術館の図書コーナーにあった本。面白そうだったので手に取り、興味がある項だけを拾い読みした。この本以外にも、モネ関連で面白そうなのを数冊読んだけど、タイトルを忘れてしまったので、ここに覚書を一緒に記しておきたいと思う。

今日は、一旦『クロード・モネの世界』展の全部を観て、それから図書コーナーで適当に面白そうな関連本を数冊拾い読みし、オーディオルームでモネの絵や生い立ちについての説明映像を見て、再度、全部の展示を見て回った。二回目のほうが面白かったな、やっぱり。

< さくら好み ★★☆☆  

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2008年4月23日 (水)

013『絵画の読み方 増強改訂版』 西岡文彦 初版1999年

絵画はビジュアル言語!

“絵画を読むことの真の快感は
     そんな深読みや 裏読みの中にこそある”

20080422

視覚的かつ感覚的にメッセージを伝えることを、寓意や物語を描くことより重視したのが近代以降の絵画の最大の特徴―略―。ところが、近代以前の絵画ではそうはいかない。描かれている光景は、私たちにとって未知の世界であり、絵画作品自体が今日と違って、純粋な視覚的楽しみのために描かれていない。それらの大半は、特定の寓意や物語を伝えること、あるいは宗教的な教化の目的のために描かれている。

あたしは絵を見るのが好きなんだけど、西洋の宗教画や歴史画とか、もっと理解出来るといいのになぁ・・・と思って見る事も少なくない。で、何気に図書館の美術関係の本棚を眺めていたら、この本が! ぱらぱら捲ってみると面白そうだし、分りやすそうだったので、借りてみる事にした。

< さくら好み ★★☆ 

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2008年4月 1日 (火)

006『百年の誤読』 岡野宏文 豊﨑由美 初版2004年

「ベストセラーの正体って、もしかして、ひょっとして、万が一、・・・・・ヘナチョコ?」

「ちょっと待てよ。ベストセラーというのは、昔っからやっぱりこうだったんだろうか。ここはいっそ、せめて二十世紀の足跡だけでも、一気にまとめて検証してみたい。」

20080401

一つ大きな発見がありました。

さぞやみなさんにも一読瞭然のことと思われます。

本の世界には、昭和三十五年に謎があるのです。一九六〇年のフォッサマグナ。このたった一年を境に、ほとんどスイッチを切り替えるように、読書傾向が「だらしな派」へと切り替わってしまうのです。戦前戦後ではないんですね。何が身のひるがえしを起こさせたのか、みなさんもどうぞ一緒に読みながらぜひ考えてみてください。 <p3より抜粋>

ちょっと前に、明治以降の日本の著名文学者の作品をDSで読むソフト『DS文学全集』にハマッて、収録100作品の7割を読んだ。興味のあまり持てなかった3割も、あらすじ機能であらすじだけは読んだ。有名作品ばかりが収録されているので、読んだ事のある作品も多かったけど、再読すると思った以上に面白かった。さすが名作!

この『百年の誤読』では、“ベストセラーのセレクションに関して、戦後につきましては取次店の売り上げデータを元にしましたが、戦前にはこの手の集計がありませんでしたので、いくつかの資料にあたって、その時々の話題を呼んだ作品、またメルクマールと呼べる書籍を取り上げて”あるだけあって、『DS文学全集』収録作品と一割ちょっと被ってる。で、『百年の誤読』100作品中、5割程度が既読作品だった。「へぇ~、この作品ってベストセラーだったんだ・・・」なんて認識を新たにする作品もあって、目次を見る段階で既に面白かった。

既読作品はその論評を楽しみに、未読作品も100年のベストセラー文学の流れという中での捉え方を楽しみに、読んでみようと思った。

< さくら好み ★★★☆☆ 

 

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2008年3月12日 (水)

002『月に響く笛 耐震偽装』 藤田東吾 初版2006年

“渦中の人”しか体験できない

ヒリヒリした痛み 底無しの恐怖 人の温か味

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次の国政選挙に出馬するという話しもある藤田東吾の本。そう、世間をあれだけ賑わした、所謂「耐震偽装」の渦中の人だったイーホームズの藤田東吾元イーホームズ社長の本なので、興味はズッとあった。「耐震偽装(wiki)」の報道は、あたしにはいつも良く理解できなかったから・・・。

< さくら好み ★★★☆☆ 

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