★★★★☆

2008年7月20日 (日)

『漫画映画の志』 高畑勲 初版2007年

『やぶにらみの暴君』と『王と鳥』

“笑いながら 見つめよ だまされるな 考えろ”

20070719

***** 概要 *****

高畑監督が自らの作品作りの原点とするフランスの漫画映画『やぶにらみの暴君』。30年の歳月を経て、作者たち ― 監督ポール・グリモー、脚本ジャック・プレヴェール ― は、それを『王と鳥』という映画に作り直した。なぜ、彼らはそうしなければならなかったのか? そしていま、その映画が問いかけるものとはなにか? 作者たちの烈々たる志のもとに、一本の漫画映画がたどった驚くべき数奇な運命と、作品制作をめぐる壮大なドラマを追う。

***** 読むきっかけ、目的、感想 *****

1年ちょっと前、絵に惹かれて『王と鳥』をDVDで見た。それが、とっても良かったので、この本を読んでみたいなぁ、と思った。・・・まま、日は過ぎて、最近なぜかふと思い出したので、この本を借りてみた。

さくら好み ★★★★☆

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2008年7月 5日 (土)

『英語にも主語はなかった』 金谷武洋 初版2004年

英語は「神の視点」 日本語は「虫の視点」

20080630

・・・・・ 概要 ・・・・・

日本語に「主語」はない。それどころか、英語における「主語」の概念すら、実は歴史上遅れて発生した特殊なものなのだ。「主語」は普遍性を持たない文法概念なのである! 千年の言語史を遡行して、「天」の言語と「地」の言語を解き明かす比較文法論。

・・・・・ 読むきっかけ&目的&感想 ・・・・・

「主語」という文法概念がなぜ英語に誕生したか(金谷氏風に言えば、英語が「する言語」化したのはなぜか)、に興味があって読んでみた。

さくら好み ★★★★☆

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2008年6月10日 (火)

『死刑』 森達也 初版2008年

人は人を殺せる。

でも人は、人を救いたいとも思う。

20080608

・・・・・ 概要 ・・・・・

僕の結論は、きっとあなたに共有はできないと思う。なぜなら人が百人いれば百通りの死刑がある。僕は彼らに会った。そしてあなたはこの本を読んだ。だからあなたの中に、何かが生まれることを願っている。

最後にもう一度書く。みんなが願っている。遺族も、死刑囚も、廃止派も、存置派も、刑務官も、教誨師も、元裁判官も、元検事も、弁護士も、そして僕も、きっとあなたも。願いはかなえたい。かなえよう。今よりも少しでも良い社会にすること。それはきっと、いや絶対に不可能ではない。

・・・・・ 読むきっかけ&目的&感想 ・・・・・

「死刑廃止派」の人が、何故そう考えるのか知りたくて読んだ一冊。

「国家による殺人=死刑」を認めないというのが近代国家のあるべき姿、EUの加入条件の一つに死刑執行停止がある、死刑を存置しているいわゆる先進国は日本以外はアメリカしかない、らしい。でもあたしは、「死刑廃止」というのがシックリこない。どれだけ人を殺しても無期懲役、つまり、国家に命を守られ、税金で日々の暮らしを保障され、20年もすれば仮釈放される、そんなのってありなの???、なんてあたしは思う。仮に、文字通りの終身刑が導入されても、そう思う。死刑は廃止すべきだ!!、と考える人は日本にも少数ながら存在するし、どうやら世界的に見ればそう考える人の方が多数みたいだ。何故? そんな疑問の答えの糸口になればと思って手にした一冊。 。。

さくら好み ★★★★☆

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2008年5月20日 (火)

『<衣装>で読むイギリス小説』 久守和子/窪田憲子・編著 初版2004年

たとえば、テクストの中に置かれた一枚の衣服や、ひと皿の料理、一脚の椅子の意味をめぐって、テクストから漂流し、ある歴史的な文脈のなかにそれを追跡すると同時に、読み手の文化と照合する。再びテクストに立ち戻った時には、テクストが新たな相貌で動き出している。

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・・・・・ 概要 ・・・・・

イギリス小説では衣装をどのように表象してきたのだろうか。紳士の国イギリスはジェントルマンにふさわしい衣装を考案し、背広の由来はロンドンのセヴィル街からきている。女性の衣装もエリザベス1世にみられるように長い間、歴史の表舞台を歩いてきた。自己を明確に表すメディアであると同時に、時代のメディアともなる衣装をイギリス小説の中に追っていくと、文化と文学の豊かな鉱脈がみえてくる。

・・・・・ 読むきっかけ&目的&感想 ・・・・・

ファッションを好きな女子は多い。かくいうあたしも好きだ。。。好きなファッションと似合うファッションと必要なファッションは微妙に違うので、いつもジレンマと闘いながらも購入計画を立てる。時に衝動買いもあるけどね。今のファッションばかりでなく、過去に遡ったファッションも好奇心をそそる。あたしのワードローブにあたしの好みや生活が見えるのと同じように、過去のファッションにも当時の流行や生活が透けて見えるからだ。

さくら好み ★★★★☆

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2008年5月18日 (日)

『ROCKIN'ON JAPAN 2008年 05月号』 宇多田ヒカル インタビュー

「ジャンルに属さない音楽」

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・・・・・ 読むきっかけ&目的&感想 ・・・・・

2002年に宇多田ヒカルがアルバム『DEEP RIVER』をリリースした時、体調を崩してプロモーション活動をキャンセルした。その時、彼女の希望で、この音楽雑誌『ROCKIN'ON JAPAN』当時編集長・鹿野淳氏と対談が行われ、その文章が彼女のHPにアップされた。その内容がとても印象深かったので、今回のロングインタビューも読んでみたくなった。で買ったのかというと、興味があるのが彼女のインタビューだけだったので、立ち読みしちゃいました。。。m(_ _)m。

さくら好み ★★★★☆

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2008年5月17日 (土)

『全集 黒澤明 第四巻』 初版1988年

50年代後半

卓抜なシナリオの構成が多彩な映像技術を導き出した

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( 表紙にタイトルが無いなんてwwww びっくり! 追記:中表紙だった^^; )

●●● 概要 ●●●

『七人の侍』 『生きものの記録』 『蜘蛛巣城』 『どん底』 『隠し砦の三悪人』 『決闘鍵屋の辻』のシナリオを収録。手塚治虫、千秋実、塩野七生から見た「クロサワ」。随筆、作品解題、批評史ノート、シナリオ注、資料が付せられている。

●●● 読むきっかけ&目的&感想 ●●●

この『全集 黒澤明』は、あたしのブログにコメントを残してくれた古井戸さんのブログで知った。ちょっと嬉しい「本との出合い」 ^^♪

黒澤明と共同脚本を書いていた橋本忍が『複眼の映像』で、映画『七人の侍』のシナリオが頂点だった、と書いていたので、迷わずそれが収録されている『第四巻』を借りた。黒澤明と橋本忍の両方を感じながら読みたいと思ったんだよね。

さくら好み ★★★★☆

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2008年4月14日 (月)

『複眼の映像―私と黒澤明』 橋本忍 初版2006年

シナリオ・ライターとして

伊丹万作がこの世に残した ただ一人の弟子 

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黒澤組のそれは複眼の眼による完成度の高い共同脚本

黒澤組の共同脚本とは、同一シーンを複数の人間がそれぞれの眼(複眼)で書き、それを編集し、混声合唱の質感の脚本を作り上げる―それが黒澤作品の最大の特質なのである。

いや、こうした脚本作りはおそらく日本だけでなく、世界のどこにも例のない、黒澤明が主催する黒澤組独自のものともいえるのではなかろうか。

黒澤明監督は映画を30作残しているけど、あたしはその内の7作しか見ていない。それも、その7作を見たのは最近の事だ。「世界のクロサワ」なんて言われているから、どんな作品なのかと好奇心はあるものの、あたしの中では「七人の侍」「椿三十郎」なんかの時代劇のイメージがあり、それも白黒だからなんとなく敬遠していた。でも、なんかの拍子に「姿三四郎」「酔いどれ天使」を見てみたら、以外にも単純で面白かったので、「羅生門」「七人の侍」「赤ひげ」「乱」「まあだだよ」とたて続けに見た。

で、クロサワ作品に興味を持ったので、その30作品のうち10作品も共同脚本を書いている橋本忍の本を読んでみた。

< さくら好み ★★★☆ 

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2008年4月 8日 (火)

『伊丹十三の映画』 「考える人」編集部編 初版2007年

伊丹映画はこうして始まった

屋台骨! 伊丹映画を支えたベテランたち

大抜擢! 伊丹映画から飛び出したスターたち

伊丹映画を支えた熟練たち

伊丹映画の細部へのこだわりを実現させた人々

異業種からの才能が伊丹映画を分厚くリアルにした

事務方だって大変だ!

伊丹十三ロングインタビュー

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われわれは映画を半分しか作れない

そして 残りの半分の完成を観客の配慮にゆだねるため
観客の自由に対して映画を作る ということです

われわれの映画は
これからもさまざまな観客に出会い
各人の中でさまざまな形で完成されてゆくでしょう

私としては
それぞれの出会いが幸せなものであることを祈るのみです

あたしは伊丹映画が大好きなので、伊丹十三に興味があって読んだ。

< さくら好み ★★★☆ 

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2008年4月 4日 (金)

『あなたのTシャツはどこから来たのか?』 ピエトラ・リボリ 第一版2007年

原綿から始まり古着になるまで
わたしのTシャツにかかわる政治と市場経済において
日本が担った役割は
この物語にとって欠かせない重要性を持つと言えよう

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*「底辺への競争」の弊害を憂いていた若い女子学生

再び一九九九年のジョージタウン大学に戻ろう。一人の若い女性がマイクを手に取ると、群衆に向かって問いかけた。「あなたのTシャツは誰が作ったものですか。食べ物も飲み物も与えられずにミシンにつながれたベトナムの子供でしょうか。時給一八セントしかもらえず、一日に二度しかトイレに行かせてもらえないインドの若い女性でしょうか。皆さん知ってますか。 略」

わたしはこれらのことを知らなかった。そして不思議に思った。マイクを持つあの女子学生は、なぜ知っていたのだろうか。

‘TBSラジオストリーム・コラムの花道’で豊﨑シャチョーが、昨年(2007年)の春頃(だったかな?)に紹介しているのを聞いて、読んでみたいと思っていた本。一年後にして読んでみた(笑)。

< さくら好み ★★★☆ 

  

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2008年3月31日 (月)

『眼の誕生 カンブリア紀大進化の謎を解く』 アンドリュー・パーカー 第一版2006年

眼が突然

どこからともなく地球上に現れたように見える歴史的瞬間は

必ず存在する

開眼により 世界は一変する

20080331

難しいことかもしれないが、ちょっと想像してみよう。どこにいたとしてもわれわれを取り巻いているすばらしい色彩の世界は、じつはいっさい存在していないという事実を。環境中には色など存在していない。実在しているのは、たまたまぶつかってきた各種の電磁波を屈折偏光させている物体だけなのだ。バラの花が赤い色を発しているわけでもないし、葉が緑の色を生みだしているわけでもない。紫外線を例に出せば、納得してもらえるかもしれない。 <本書p329より抜粋>

『眼の誕生 カンブリア紀大進化の謎を解く』というタイトルに惹かれて読んでみた。‘眼の誕生’!? そうだよね‘眼’が無かった時代も存在してたんだよね! 

< さくら好み ★★★★☆ 

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2008年3月20日 (木)

『沈黙の春』 レイチェル・カーソン 新装第一版2001年

負担は耐えねばならぬとすれば 私たちには知る権利がある

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“自然破壊にとどまらず人間の生命の核、遺伝子直撃へと環境問題が加速度的に複雑化、深刻化しつつある今日、その危機を四十年近く前にいちはやく指摘し孤 立無援のうちに出版された本書は、すでに古典としての地位を確立したが、その間サイエンス、哲学の大胆な転換は行われず、本書の存在は現代にあってますま す切実なものとなっている。” 本書解説より

この本の反響によって当時の米政府が推進していた「化学薬品による有害生物絶滅計画」は中止になった。(当時の大統領はジョン・F・ケネディ。) wiki『沈黙の春』より

『Silent Spring』は1962年に発表され、日本では1964年に訳本『生と死の妙薬』として発刊されていた。それを2001年に、新装版『沈黙の春』として発刊したモノが本書になる。

人間と地球環境とのかかわり方に色々な問題が生じている事が盛んに叫ばれている昨今、今から40年以上前の現状をどう捉え、どのような事を啓蒙しようとしていたのかに興味があって読んでみた。
 

< さくら好み ★★★★☆ 

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2008年3月17日 (月)

『天文学への招待』 岡村定矩・編集 初版2001年

見上げた夜空に 
あたしが見ているモノの正体を知る一歩

20080317

夜空を見上げて見えるモノは、お月様と“星”と“暗闇”なんだけど、それってどんなモノなのかなぁ、ってのが知りたくて読んでみた。当初の目的はソレなんだけど、読んで見たら、天文学の発展してきた軌跡も書いてあり、それが面白かった。

< さくら好み ★★★★ 

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