・・市立中央図書館

2008年7月20日 (日)

『漫画映画の志』 高畑勲 初版2007年

『やぶにらみの暴君』と『王と鳥』

“笑いながら 見つめよ だまされるな 考えろ”

20070719

***** 概要 *****

高畑監督が自らの作品作りの原点とするフランスの漫画映画『やぶにらみの暴君』。30年の歳月を経て、作者たち ― 監督ポール・グリモー、脚本ジャック・プレヴェール ― は、それを『王と鳥』という映画に作り直した。なぜ、彼らはそうしなければならなかったのか? そしていま、その映画が問いかけるものとはなにか? 作者たちの烈々たる志のもとに、一本の漫画映画がたどった驚くべき数奇な運命と、作品制作をめぐる壮大なドラマを追う。

***** 読むきっかけ、目的、感想 *****

1年ちょっと前、絵に惹かれて『王と鳥』をDVDで見た。それが、とっても良かったので、この本を読んでみたいなぁ、と思った。・・・まま、日は過ぎて、最近なぜかふと思い出したので、この本を借りてみた。

さくら好み ★★★★☆

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2008年7月13日 (日)

『忘れられた日本人』 宮本常一 初版1960年

夏のはれた暑い日の稲を見ると、ゴクリゴクリと田の水をのんで、
稲の葉が天をさしてのびていくのがわかるような気がするという。

秋になって田に入れた水をおとしてやると、
その水がサラサラとさも自分たちの役目を果したように
さっぱりして流れていくのがわかるという。

20080713

***** 概要 *****

昭和14年以来、日本全国をくまなく歩き、各地の民間伝承を克明に調査した著者(1907‐81)が、文化を築き支えてきた伝承者=老人達がどのような環 境に生きてきたかを、古老たち自身の語るライフヒストリーをまじえて生き生きと描く。辺境の地で黙々と生きる日本人の存在を歴史の舞台にうかびあがらせた 宮本民俗学の代表作。

***** 読むきっかけ&目的&感想 *****

何がきっかけだったか忘れてしまったけど、あたしはこの一年ちょっと『~NHKアーカイブス~新日本紀行ふたたび(2005 -)』を録画して見ている。『新日本紀行(1963 - 82)』の取材地をふたたび訪れ、当時と現在の映像を対比しながらその地域の風土や暮らしを見つめなおす番組だ。つまり、日本の地域を扱った番組なんだけど、芸能人が出てくるわけでもなく、都会から来た人の小洒落た田舎暮らしを紹介するでもなく、旅行(観光)やグルメ番組でもない。『新日本紀行』当時は子供だった人が『新日本紀行ふたたび』現在では大人になっていたりして、風土や暮らしの変遷がとても如実に伝わってきて面白い。メディアが伝える情報は都会中心だけど、こういう番組もいいもんだなぁ~、なんて思いながら見ている。

で、民俗学の面白そうな本があったら読んでみたいな、なんて思うようになって探した本の一冊が本書。

さくら好み ★★★★☆

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2008年7月 5日 (土)

『英語にも主語はなかった』 金谷武洋 初版2004年

英語は「神の視点」 日本語は「虫の視点」

20080630

・・・・・ 概要 ・・・・・

日本語に「主語」はない。それどころか、英語における「主語」の概念すら、実は歴史上遅れて発生した特殊なものなのだ。「主語」は普遍性を持たない文法概念なのである! 千年の言語史を遡行して、「天」の言語と「地」の言語を解き明かす比較文法論。

・・・・・ 読むきっかけ&目的&感想 ・・・・・

「主語」という文法概念がなぜ英語に誕生したか(金谷氏風に言えば、英語が「する言語」化したのはなぜか)、に興味があって読んでみた。

さくら好み ★★★★☆

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2008年7月 2日 (水)

『近代日本語』 杉本つとむ 初版1966年

日本の近代化に日本語がどのような役割を果たしたか

20080629

***** 概要 *****

本書執筆の根本態度を一口にいうならば、日本の近代化に日本語がどのような役割を果たしたかということの探求である。であるから「近代日本語」の前に「近代化」とは何かが問われねばならない。答えは本書のすべてであるということができる。

甘美にして明晰なフランス語もその語源は卑俗なラテン語にあるという。農民や兵士・商人が口にしていたものであって、学者や貴族たちの用いた文学的ラテン語とは異なるという。日本での近代語の歩みを考察してくるとやはり相似た軌跡を描いていることを知る。もし「民衆語」という言い方があ許されるなら、近代語の歴史は民衆語の勝利の足どりでもあろう。

しかしフランス語など西欧の諸言語が血みどろな死闘を繰りかえして生きぬいてきたのと比して、日本語は狭い小島の中で安穏無事に育ったことが、近代語としてのひ弱さにも通じるであろう。

***** 読むきっかけ&目的&感想 *****

日本語の個性って何だろう、と探した本の一冊。日本語の育った環境が少しでも分かればいいな、と思いながら読んだ。

さくら好み ★★★☆☆

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2008年6月28日 (土)

『食料テロリズム』 ヴァンダナ・シヴァ 第1版2006年

カーギル社 「ハチによる花粉の窃盗」  (◎_◎;) ???

モンサント社 「雑草が陽光を盗む」  w(@。@;)w ???

20080628

xxxxx 概要 xxxxx

シヴァは、インドを標的にした西側資本の国際アグリビジネスが、インドの食料生産体制をどのように破壊し、植民地化しようとしているかを、農業、漁業、牧畜を例にとって、具体的に説明してゆきます。農業における「緑の革命」(第1章)、漁業における「青の革命」(第3章)、牧畜業における「白い革命」(第4章)の実態がどのようなものであり、それが宣伝文句とは裏腹に、人々を飢えさせ、生活を破壊し、生命を奪うものであることを、実例に即して具体的に批判します。

ちなみに、原書は2000年に発刊されています。

xxxxx 読むきっかけ&目的&感想 xxxxx

「多国籍企業はいかにして第三世界を飢えさせているか」、という副題に興味を持ったので借りてみた。

さくら好み ★★★☆☆

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2008年6月21日 (土)

『近代民主主義とその展望』 福田歓一 初版1977年

本論の中で述べたことは

すべて陳腐で常識的な内容を出ていないはずである

むしろ意図的にそのように務め それを狙ったつもりである

20080620

***** 概要 *****

民主主義という言葉が多義的で、ひろくイデオロギーとしてさまざまに使われるのは、政治の世界ではやむを得ないことである。民主主義が万人を当事者とする政治を意味する限り、万人がおのおのの自分の民主主義のイメイジをもつことも、あるいは望ましいことかも知れない。

しかし、民主主義が共同の努力を求める以上、イメイジに共通の部分があってもよい。何よりも、イメイジのちがいが明らかになるためにも、また個性的・独創的なイメイジが提示されるためにも、陳腐で常識的な最小限度のたたき台が役に立つかもしれない。それが本書をまとめた意図なのである。 <あとがきより>

***** 読むきっかけ&目的&感想 *****

あたしの中で「民主主義国家の姿」が漠然とし過ぎていて、???を感じる事が少なくないので、「(日本の)民主主義」をイメージしやすくするために読んだ。

さくら好み ★★★★★

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2008年6月17日 (火)

『象は鼻が長い』 三上章 初版1960年

「あたりまえすぎること」

20080617

----- 概要 -----

わたしの主語廃止論は成功するか失敗するかです。失敗すれば、むろんそれきりです。成功すれば―だれも主語だの主述関係だの言わなくなり、言わないことがあたりまえ至極になって、そんなあたりまえ至極なことをムキになってのべ立てたかどでわたしは罰金を取られる、ということもないでしょうが、もはや用がなくなって忘れられてしまいます。そういう忘却の光栄を目ざして、わたしはなおムキになりつづけます。 

日本語の文法的手段のうち、最も重要なのはテニヲハです。中でもです。本書は、問題をその一つに絞って、日本文法の土台を明らかにしようとしたものです。代行というのが中心概念の一つになっています。ガノニヲを代行する、というのです。 <本書より>

ちなみに、1960年に第1版が出され、1964年に増補(第3)版、1969年に改定増補(第4)版が出されている。あたしが読んだのは、1989年に出された第18版。

----- 読むきっかけ&目的&感想 -----

金谷武洋の日本語文法論が、面白そうだったので読んでみた。(実際、とても面白かった。) で、彼は自身の日本語論を、三上章の主張を発展したもの、と言っているので、三上章の本『象は鼻が長い』を読んでみることにした。

さくら好み ★★★☆☆

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2008年6月14日 (土)

『貧困の終焉』 ジェフリー・サックス 第1版2006年

2025年までに貧困問題を解決する

この明確な目標は夢物語ではない

20080614

・・・・・ 概要 ・・・・・

現在、全人類のうち10億人が飢餓・疫病・地理的な孤立のために「貧困の罠」から抜け出せず、1日1ドル未満で生活することを強いられている。そのうち、生きる闘いに破れ、死に追いやられる人は毎日2万人もいる。しかし、人的資源の確保とインフラの整備さえ行われれば、自然と促される経済活動によって貧困を過去のものとすることができるのだ。そして、そのために必要な援助額は先進各国のGNPのたかだか1パーセントに満たない。私たちは、人類史上初めて「貧困問題を解決できる可能性を手にした世代」なのである。

1980年代半ばのボリビアに始まり、ラテンアメリカの各国、東欧革命中のポーランド、解体直後のロシア、インド、中国、アフリカ諸国で経済政策の顧問を務め、トップの政治家たちに助言を与えてきた国際開発の第一人者が、その豊かな経験を振り返りながら、貧困をなくすための方策を明らかにする力強い希望の書。

ちなみに原著は、2005年発刊。

・・・・・ 読むきっかけ&目的&感想 ・・・・・

貧困が無くなるという事は何が始まる事なのか、が知りたくて探した本の一冊。食料不足や石油の高騰が叫ばれる昨今その要因は、投機マネーやバイオ燃料とする以外にも、中国やインドなどの貧しかった国が、目覚しい経済発展をしてきた事にもあると言われている。この経済発展という階段は、中国やインドに限らず、他の極貧といわれる国々だって、いずれ上り始めるに違いない、ような気がする(←無知なので曖昧な言葉になってしまう ^^;)。そうした時に何が起きるのか、というか、もう起きつつある現象なのか、それはどうなっていくのだろうか、・・・という事を想像する糸口になればと思って読んだ。

さくら好み ★★★★★

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2008年6月12日 (木)

『日本語文法の謎を解く』 金谷武洋 初版2003年

「文法は文化や価値観・発想の違いを反映している」

20080612_5

***** 概要 *****

日本人の英語下手は言われて久しい。しかし、単語やイディオムの暗記だけでは上達に限界がある。それよりもずっと大切なのは、日本語と英語の「発想法」の違いを正しく把握することだ。日本語が「自然の勢い」を強調するのに対して、英語は「より人為的・意図的」な表現を選ぶ。本書では、日英両語の基本文の比較に端を発して、地名と人名、人称代名詞、主語・主題、自他動詞と受身・使役などをわかりやすく、かつ大胆に解釈しなおす。目からウロコが音を立てて落ちる、新しい日本語論を提唱する。

***** 読むきっかけ&目的&感想 *****

日本語の個性って何だろう、と思って読んだ本。日本語の個性が、性格形成にどんな影響を与えているのかに興味がある。そしてその延長線上で、他言語の個性が、性格形成にどんな影響を与えるかにも興味がある。軽い興味に過ぎないけど、ね。

さくら好み ★★★★★

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2008年6月10日 (火)

『死刑』 森達也 初版2008年

人は人を殺せる。

でも人は、人を救いたいとも思う。

20080608

・・・・・ 概要 ・・・・・

僕の結論は、きっとあなたに共有はできないと思う。なぜなら人が百人いれば百通りの死刑がある。僕は彼らに会った。そしてあなたはこの本を読んだ。だからあなたの中に、何かが生まれることを願っている。

最後にもう一度書く。みんなが願っている。遺族も、死刑囚も、廃止派も、存置派も、刑務官も、教誨師も、元裁判官も、元検事も、弁護士も、そして僕も、きっとあなたも。願いはかなえたい。かなえよう。今よりも少しでも良い社会にすること。それはきっと、いや絶対に不可能ではない。

・・・・・ 読むきっかけ&目的&感想 ・・・・・

「死刑廃止派」の人が、何故そう考えるのか知りたくて読んだ一冊。

「国家による殺人=死刑」を認めないというのが近代国家のあるべき姿、EUの加入条件の一つに死刑執行停止がある、死刑を存置しているいわゆる先進国は日本以外はアメリカしかない、らしい。でもあたしは、「死刑廃止」というのがシックリこない。どれだけ人を殺しても無期懲役、つまり、国家に命を守られ、税金で日々の暮らしを保障され、20年もすれば仮釈放される、そんなのってありなの???、なんてあたしは思う。仮に、文字通りの終身刑が導入されても、そう思う。死刑は廃止すべきだ!!、と考える人は日本にも少数ながら存在するし、どうやら世界的に見ればそう考える人の方が多数みたいだ。何故? そんな疑問の答えの糸口になればと思って手にした一冊。 。。

さくら好み ★★★★☆

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2008年6月 6日 (金)

『エンツォ・フェラーリ F1の帝王と呼ばれた男。』 ブロック・イェイツ 第1版1991年

今までエンツォ・フェラーリは

他者の言葉で書かれたことは一度もなかった

20080605b

・・・・・ 概要 ・・・・・

ヨーロッパ近代末期に生まれたカーレースというスポーツは人間の官能を刺激して人気を集めたが、まるで戦争のように人命を奪うスポーツでもあった。誤解をおそれずに言えば、エンツォ・フェラーリはこの強烈な快楽を人生とさだめたのだ。そして放埓を愛し、孤独に甘んじた。

人と人が、技術と、チームとチームが、時には国家と国家がモータースポーツを舞台にしてぶつかり合い覇者になろうとした。1920年代にはアメリカで大衆的なモータリゼーションが起こり、第二次世界大戦が勃発し、戦後は自動車が世界のすみずみまで普及した。その歴史のなかでエンツォ・フェラーリは逞しく生き抜いてみせた。これがフェラーリの神話を生んだ自動車の時代である。

ブロック・イェイは、このエンツォ・フェラーリの人生を7年間にわたって丹念に」取材し調査して得た事実を並べてこの伝記を書き上げた。それがフェラーリ神話を解体することになった。なぜならば、エンツォ・フェラーリは、自分の社会的人格を通して巧みに形成し、その仕上げとして回想録を自家出版し続けた。あるいはまた自分がコントロールできるライターに自伝を書くことを許可した。フェラーリの神話はこうして作り出されたのである。つまりエンツォ・フェラーリは他者の言葉で書かれたことは一度もなかったのである。 <本書 解説 より抜粋>

・・・・・ 読むきっかけ&目的&感想 ・・・・・

F1GP2008も全18レース中の3分の1が終わった。あたしは深夜のTV放送を毎回録画して楽しんでいる。スーパー・アグリが資金繰りに詰まり撤退を余儀なくされたため、出場は全10チームになったが、その中でスクーデリア・フェラーリは別格の感がある。

で、なんとなく、「フェラーリ」の生い立ちやカリスマ的人気を得るに至った経緯が知りたいなぁ、なんて思って探した本。

ちなみにあたしは、フェラーリ・ドライバーのアイスマンことキミ・ライコネンが好き。ミーハーなF1ファンです、はい。^^;

さくら好み ★★★☆☆

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2008年6月 4日 (水)

『日英語の比較 発想・背景・文化』 日英言語文化研究会 初版2005年

英語は強弱、強勢拍♪   日本語は高低、モーラ拍♪

20080603

EEEEE 概要 EEEEE

本書は、表現、語彙、文法、音声からことわざ、文芸、教育までの広い分野を包括し、執筆者は日英語比較研究の草分け的存在の方から新進気鋭の研究者にいたるまで、それぞれの分野で一流の方々をそろえることができたと自負しております。英語教育に携わる方をはじめ、言語学、英語教育の研究者ならびに日英語の比較について専門的に研究したいと思う学生諸君に、本書を活用して頂きたいと望んでおります。 <本書 はしがき より抜粋>

EEEEE 読むきっかけ&目的&感想 EEEEE

日本語の個性、ってのに興味があって読んだ。本書の編集者や著者の望む読者像↑とは違う目的だ。二つの言語を操る事が出来る人って、「話す(考える)言語が変わると、性格も変わる」と言う。これって、言語に要因があるんじゃなくて、その言語を使う環境(社会)に要因があると思ってた。今でもそう思ってるけど、それだけじゃない部分もやっぱあるんだよね、きっと。で、日本語が他の言語とは違っているトコロを知りたくなって、探した本の中の一冊。

さくら好み ★★★☆☆

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2008年6月 1日 (日)

『全国アホ・バカ分布考』 松本修 初版1993年

東京の人は「バカ」といい 大阪の人は「アホ」という

しかし 「人をバカにするな」の関西弁は 「人をバカにするな」 
「アホ」によって関西で滅ぼされたのは 「バカ」という単独の用法だけ

ねじはバカになっても けっしてアホにはならない

20080601

勉強のできる子を 東京では「カシコイ」といい 大阪では「リコウ」という
 

***** 概要 *****

「私は大阪生まれ、妻は東京出身です。二人で言い争うとき、私は『アホ』といい、妻は『バカ』と言います。耳慣れない言葉で、お互い大変に傷つきます。ふと東京と大阪の間に、『アホ』と『バカ』の境界線があるのではないか? と気づきました。地味な調査で申しわけありませんが、東京からどこまでが『バカ』で、どこからが『アホ』なのか、調べてください」

1990年1月、TV番組「探偵!ナイトスクープ」にきた調査依頼、それが後の大調査の記念すべき第一歩になった。 。。

このような「つまらない言葉」にも、いにしえの京でめまぐるしく流行り言葉が生まれ、そして忘れられていった偉大な歴史があったこと、すなわち、限られた文献などではとうてい計り知ることのできない、豊かな話し言葉の世界がこの日本で育まれ続けてきたのだという事実をまのあたりにして、きっと深い感慨を抱かれることだろう。

***** 読むきっかけ&目的&感想 *****

本のタイトルに惹かれて読んでみた。方言民俗学、なんていうと堅苦しいけど、扱う言葉が「アホ・バカ」だとちょっと面白そうな気がしたんだよね。^^♪

松本清張原作で黒澤明監督が映画化した『砂の器』を観たとき、ズーズー弁というのが手掛かりのひとつだった。当然、東北の人間だと思って探すんだけど全く進展しない。で、実は出雲地方でもズーズー弁が使われていた、という事が分かる。なんてくだりがあったんだけど、これを観てあたしは、同じようなイントネーションが南にも北もあるなんて方言分布って面白いなぁ、と思った。その記憶があったから、余計に「アホ・バカ分布」に興味を持った。

さくら好み ★★★★★

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2008年5月30日 (金)

『<インテリア>で読むイギリス小説』 久守和子/中川僚子・編著 初版2003年

個人の居場所として、室内というものがヨーロッパではっきりと意識され始めたのは、歴史家レオ・スピツァーによれば、十七世紀後半になるらしい。近代小説の発祥にやや先んじて、室内空間への意識的視線が生まれてきたことは偶然ではない。

20080529

xxxxx 概要 xxxxx

イギリス小説の魅力へのアプローチはさまざまに考えられるだろう。本書は、イギリス小説に描かれた「室内空間=インテリア」を手がかりとして、イギリスの 文化・歴史の理解に迫りながら、小説の具体的な事物の描写を通して、作品世界のより深い読み取りを目指した。通常は人間関係のドラマの背景に過ぎないと思 われがちな室内のモノたちだが、あえてその存在に意識を向けると、より豊かな物語が見えてくる。

xxxxx 読むきっかけ&目的&感想 xxxxx

借りる前に目次を見たりパラパラと中身を見た限りでは、興味の持てない章もありそうだったけど、シリーズ3作のうち『<食>で読む」と『<衣装> で読む』が面白かったので、この『<インテリア>で読む』も借りてみることにした。それぞれの章が独立したテーマで別の人によって書かれているから、 興味が持てない章は飛ばせばいいだけだからね。

さくら好み★★★☆☆

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2008年5月20日 (火)

『<衣装>で読むイギリス小説』 久守和子/窪田憲子・編著 初版2004年

たとえば、テクストの中に置かれた一枚の衣服や、ひと皿の料理、一脚の椅子の意味をめぐって、テクストから漂流し、ある歴史的な文脈のなかにそれを追跡すると同時に、読み手の文化と照合する。再びテクストに立ち戻った時には、テクストが新たな相貌で動き出している。

20080518_3

・・・・・ 概要 ・・・・・

イギリス小説では衣装をどのように表象してきたのだろうか。紳士の国イギリスはジェントルマンにふさわしい衣装を考案し、背広の由来はロンドンのセヴィル街からきている。女性の衣装もエリザベス1世にみられるように長い間、歴史の表舞台を歩いてきた。自己を明確に表すメディアであると同時に、時代のメディアともなる衣装をイギリス小説の中に追っていくと、文化と文学の豊かな鉱脈がみえてくる。

・・・・・ 読むきっかけ&目的&感想 ・・・・・

ファッションを好きな女子は多い。かくいうあたしも好きだ。。。好きなファッションと似合うファッションと必要なファッションは微妙に違うので、いつもジレンマと闘いながらも購入計画を立てる。時に衝動買いもあるけどね。今のファッションばかりでなく、過去に遡ったファッションも好奇心をそそる。あたしのワードローブにあたしの好みや生活が見えるのと同じように、過去のファッションにも当時の流行や生活が透けて見えるからだ。

さくら好み ★★★★☆

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2008年5月19日 (月)

『<食>で読むイギリス小説』 安達まみ/中川僚子・編著 初版2004年

<イギリスの小説>と<食>という二つを結べば、「イギリスの料理はまずい」というひと昔前の通俗イメージを想起させてしまうかもしれない。しかし、ひと口にイギリスの食といっても、その内容は多種多様である。

20080518

・・・・・ 概要 ・・・・・

人間にとって、食べるとは何か? 本書はイギリス小説に描かれた<食>を手がかりとして、イギリスの文化・歴史の理解に迫る一方で、具体的な食の風景の描写を通じて、登場人物たちの人間像をより深く読み取ることを目指した。華やかなディナー、ささやかなお茶の時間、美しい食器たち・・・・・。食というきわめて日常的な営みの持つ意味の奥行きを多種多様な視点から考察する。

・・・・・ 読むきっかけ&目的&感想 ・・・・・

物語の中に登場する“食”があたしは大好きだ。それは小説の中に限らず、映画、音楽、絵画、写真、アニメ、TVドラマ・・・・・色々な媒体に登場する。自分が食べれる分けでもないのに、現実の食と同じくらい、時にはそれ以上に心を惹かれる場合もある。そんなあたしに持って来いの本だと思ったので借りてみた。

さくら好み ★★★☆☆

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2008年5月17日 (土)

『全集 黒澤明 第四巻』 初版1988年

50年代後半

卓抜なシナリオの構成が多彩な映像技術を導き出した

20080510
( 表紙にタイトルが無いなんてwwww びっくり! 追記:中表紙だった^^; )

●●● 概要 ●●●

『七人の侍』 『生きものの記録』 『蜘蛛巣城』 『どん底』 『隠し砦の三悪人』 『決闘鍵屋の辻』のシナリオを収録。手塚治虫、千秋実、塩野七生から見た「クロサワ」。随筆、作品解題、批評史ノート、シナリオ注、資料が付せられている。

●●● 読むきっかけ&目的&感想 ●●●

この『全集 黒澤明』は、あたしのブログにコメントを残してくれた古井戸さんのブログで知った。ちょっと嬉しい「本との出合い」 ^^♪

黒澤明と共同脚本を書いていた橋本忍が『複眼の映像』で、映画『七人の侍』のシナリオが頂点だった、と書いていたので、迷わずそれが収録されている『第四巻』を借りた。黒澤明と橋本忍の両方を感じながら読みたいと思ったんだよね。

さくら好み ★★★★☆

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2008年5月13日 (火)

『恋愛の誕生』 水野尚 初版2006年

人の心を一喜一憂させるこの感情こそが「恋愛」であるという見方は

十二世紀のフランスで発明された感受性だと考えられています

20080512

∵∵∵ 概要 ∵∵∵

「恋愛の誕生」とは、恋愛が肉体の次元から精神の次元に焦点を移したことを意味しています。それ以来、現在の二一世紀にいたるまで、世界中の恋愛観はずっとその影響下にあります。

十二世紀のフランス文学から読み解く「恋愛の誕生」。。
 

∵∵∵ 読むきっかけ&目的&感想 ∵∵∵

あたしは「新しい概念を獲得した瞬間」の話が大好きだ。パラダイムシフトが起こり、それまでとは違った世界が現れる・・・って素敵。

たまたま図書館の英米文学の本棚を見ていて、タイトルに惹かれこの本を手に取った。ざっと内容を点検してみても面白そうだったので、借りてみることにした。

さくら好み ★★☆☆☆

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2008年5月12日 (月)

『千年の祈り』 イーユン・リー 第一版2007年

なぜ彼女は中国語で書かずに英語で書くのだろうか

「中国語で書くときは自己検閲して」しまい「書けなかった」

だから英語という「新たに使える言語が見つかり、幸運だと思う」

20080511

○○○ 概要 ○○○

「たがいに会って話すには長い年月の深い祈りがあったのです。ここに私たちがたどりつくために」 ―離婚した娘を案じて中国からやってきた父。父娘のあいだに横たわる語られずにきた秘密と、人生の黄昏にある男女の濁りない情愛を描いた「千年の祈り」。ミス・カサブンランカと呼ばれる独身教師とその玉子売りの母を描いた「市場の約束」。代々宦官を宮廷に送りだしてきた町がそれと知らずに抱きつづけてきた欺瞞を描いた「不滅」。

中国の歴史の大きなうねりのなかで生きる人々の、ままならない歳月。その人生の細部のいあらわれる普遍的真実を、驚くべき技量で掬いとる。北京生まれの新鋭による、各章独占の鮮烈なデビュー短編集。

本書は2005年に刊行された『A Thousand Years of Good Prayers』の全訳。
 

○○○ 読むきっかけ&目的&感想 ○○○

共産主義の中国で生まれ育ち、資本主義のアメリカで生活している女性が、中国の物語を英語で記した本・・・・・、という事にまず興味を持った。そして、彼女にとって母国語ではない英語で書いたその小説が、第1回フランク・オコナー国際短編賞受賞、PEN/ヘミングウェイ賞、プッシュカート賞ほかを独占した、というのを知って驚いた。 。。。読んでみたい!   で、読んでみた。

さくら好み ★★★★★

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2008年5月10日 (土)

『音律と音階の科学』 小方厚 初版2007年

ドレミ・・・は、まずピタゴラスが決めた!

なぜドレミ・・・という音階が人類に受け入れられたか?

20080509

***** 概要 *****

ジャズ、ロック、ポップス、クラシック、歌謡曲・・・・・あらゆる音楽に使われているドレミ・・・は、素数2と3を使って、まずピタゴラスが決めた。それから、純正律や、いくつかの音律を経て、現代の平均律へと進化した。音楽と数学の、ちょっと以外で濃密な関係を興味深く解き明かす。

音楽の3要素であるメロディ、リズム、ハーモニー、そのうちのメロディとハーモニーを対象に記述されている。ドレミ・・・のバックにある数学、物理学、そしてサイコ・フィジクス(心理物理学)を、分かり易く説明してくれる。

*著者による「音律と音階の科学」正誤表 
 

***** 読むきっかけ&目的&感想 *****

音楽は理屈じゃない!好きな音楽は好きだし、嫌いな音楽は嫌い、それで十分・・・なぁんて、あたしは思ってる(あたしは聴く専門だしね)。でもその反面、何で好きな音楽とそうじゃない音楽があるんだろう、何をしてあたしはそう感じるんだろう、なんて思ったりもする。

例えば、あたしはバイオリンの音色は好きなんだけど、ピアノの音色は苦手だったりする。オーケストラ音楽よりは、よりハーモニーの少ないカルテットなんかのほうが好きだ。単に好みの問題、と言ってしまえばそれまでだけど、それだけじゃないよね。。

・・・・・そんなあたしの思いに答えが出るかどうかは分からないけど、数学的アプローチで何かが見えるかもしれないなぁ、なんて思って手にした本。

さくら好み ★★★☆☆

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2008年5月 8日 (木)

『失われた民主主義』 シーダ・スコッチポル 第一版2007年

アメリカ合衆国における民主主義の政治と

草の根ボランティア主義の相互影響に関して

大きな物語を語る

20080507

・・・・・ 概要 ・・・・・

パットナムのソーシャルキャピタル論や、サンデルのコミュニタリズムと問題意識を共有しいつつも、彼らの議論を「スナップショット」的と指摘する著者が、「長期にわたる市民の歴史」を物語の主人公にすえてアメリカ民主主義の変容を検証。

19世紀初頭の草の根民主主義の興隆から、9.11以降の衰退へと至る市民社会の来歴とその変貌を丹念に探り、市民や市民団体が公共政策の問題に積極的に関わろうとする意識が、政治制度上の問題によって低下していく現象を市民のメンバーシップから会員のマネージメントへの変化と読み解く。

本書は、2003年に刊行された原版の全訳。
 

・・・・・ 読むきっかけ&目的&感想 ・・・・・

「日本は民主主義国家なのだから」とか、「日本は民主主義国家といえるのか」とかいう言葉を読んだり聞いたりするけど、あたしの中で「民主主義国家の姿」が漠然とし過ぎていて、???を感じる事が少なくない。で、「日本の民主主義の現状」をイメージしやすくするために、まず本場「アメリカの民主主義の現状」をイメージできるようにしようと思った。そのためには、アメリカの現状のみでなく、その歴史的位置付けが分かった方が、より感覚的に理解しやすいかな、なーんて思ったので本書を手にしてみた。 。。。その程度の意識で読んだ本。

さくら好み ★★

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2008年5月 5日 (月)

『アメリカン・コミュニティ』 渡辺靖 初版2007年

国家と個人が交差する場所

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わたしがアメリカを調査しているのは、正当な好奇心であるが、好奇心のためばかりではない。わたくしは、そこに、われわれが利用しうる教訓をみつけたいためでもある。(中略)わたくしはアメリカにおいてアメリカ以上のものを見たと告白する。わたくしは、民主主義の傾向、性格、偏見、情熱、つまるところ、民主主義そのものの真の姿を、アメリカにおいて追求しているのである。わたくしは、よしんば少なくともこれについて希望すべきものまたは恐るべきものを、知るためであろうとも、これを知りたいのである。 <アレクシ・ド・トクヴィル>

*本書冒頭にて引用されている文章

あたしはアメリカに対して興味が無かった。 。。。というか、今も、ある、とは言い難い。受身状態で得られる知識や情報によって形成された、曖昧なイメージしか持ち合わせていない。でも、まぁ、もう少し「アメリカの多様性」を、今よりは明確にイメージできるようにと思って本書を手にしてみた。

ちなみに本書は、「考える人」2005年春号~2007年春号連載の「カウンター・アメリカ」に加筆・修正し、「終章 アメリカン・コミュニティ」を書き下ろしたものである。

< さくら好み ★★ 

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2008年5月 1日 (木)

『複雑系』 M・ミッチェル・ワールドロップ 第一版1996年

生命現象から政治、経済までを統合する知の革命

昔は「知の織物には継ぎ目がなかった」
もしかすると ふたたびそんなふうになれるかもしれなかった

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本書は、最近「二十一世紀の科学」として急速に注目されるようになってきた科学 ― 生命の発現や生物の進化はもとより経済や社会や政治の動きにいたるまでを共通の理論的枠組みでとらえようとする「複雑系」の科学 ― の生みの親ともいうべき、アメリカ・ニューメキシコ州にある非営利組織のシンクタンク「サンタフェ研究所」についての物語である。あるいは、その研究所の設立に携わったさまざまな分野の学者の生きざま、自然観、科学館、についての物語である。一方に、クォーク物理学の創始者でノーベル賞受賞者であるマレー・ゲルマンが登場するかと思えば、「収穫逓増」を信じるエキセントリックな経済学者ブライアン・アーサーが、あるいは物理学とも経済学とも関係がなさそうな遺伝子生物学者やコンピューター科学者が、そのはざまを縫っていく。その中には、いまでは「人工生命」という新しい分野でスター的存在になっているクリス・ラングトンもいる。

「複雑系」、あたしがこの言葉を始めて知ったのは、ずっと以前、TV番組で「交通渋滞は何故起こるか?」という特集を見た時だったと思う。その後、折にふれ「カオス」とか「バタフライ・エフェクト」とかに関連してその言葉が現われた。で、なんとはなしに興味を持っていたんだけど、それを研究しているサンタフェ研究所について書かれた本がある事を知って読んで見る気になった。アマゾンで概要やレビューを読んでみたら、面白そうだったしね。

ちなみに本書は1996年に日本語訳が発刊されているが、原書が発刊されたのは1992年だ。

< さくら好み ★★☆☆ 

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2008年4月29日 (火)

『もものかんづめ』 さくらももこ 初版1991年

ちびまる子ちゃんの未来♪

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百年の誤読』(岡野宏文 豊﨑由美)でこのエッセイ本をベタ褒めしていたから読んでみた。“ちびまる子”ちゃんがどんな大人になったのかにも興味があったし・ネ♪

余談だけど、この本を図書館で借りようと思ったら貸し出し中だったので予約をした。あたしが借りる本って、大抵は市立図書館20館での蔵書が数冊、つまりは蔵書してる図書館のほうが少ないんだけど、本書は43冊もあってビックリした。つまり、全ての図書館が2・3冊は蔵書してるって分けだ。その上、貸し出し中・・・・・。人気者の本なんだねぇ。

< さくら好み ★★★★★ 

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2008年4月24日 (木)

『名画を読み解くアトリビュート』 木村三郎 初版2002年

「アトリビュート」という絵の中の小道具を考える入門書♪

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四葉のクローバーといえば幸福の印。いつからか日本に輸入された認識で、私たちはもし絵の中に描かれた人物が四葉のクローバーを持っていたら、それは幸福の印だというふうに理解することができる。

西洋絵画の世界にも、じつはこのような「印」が存在する。「アトリビュート」という絵の中のさまざまな小道具である。本書は西洋絵画のこのからくりの重要なポイントである「アトリビュート」を考える入門書である。

『絵画の読み方 増強改訂版』が面白そうだったので借りる事にした時、同じジャンルの本棚にあった本。ぱらぱら捲るとこれも面白そうだし、『絵画の読み方 増強改訂版』より具体例が沢山載ってそうだったので、補足的に楽しめそうだったので借りてみた。

< さくら好み ★★☆ 

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2008年4月23日 (水)

『絵画の読み方 増強改訂版』 西岡文彦 初版1999年

絵画はビジュアル言語!

“絵画を読むことの真の快感は
     そんな深読みや 裏読みの中にこそある”

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視覚的かつ感覚的にメッセージを伝えることを、寓意や物語を描くことより重視したのが近代以降の絵画の最大の特徴―略―。ところが、近代以前の絵画ではそうはいかない。描かれている光景は、私たちにとって未知の世界であり、絵画作品自体が今日と違って、純粋な視覚的楽しみのために描かれていない。それらの大半は、特定の寓意や物語を伝えること、あるいは宗教的な教化の目的のために描かれている。

あたしは絵を見るのが好きなんだけど、西洋の宗教画や歴史画とか、もっと理解出来るといいのになぁ・・・と思って見る事も少なくない。で、何気に図書館の美術関係の本棚を眺めていたら、この本が! ぱらぱら捲ってみると面白そうだし、分りやすそうだったので、借りてみる事にした。

< さくら好み ★★☆ 

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2008年4月22日 (火)

『奇想の系譜』 辻惟雄 文庫第一版2004年

若冲に奇想が発芽したのは何故なのかなぁ・・・?

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昨年の春(2007年5月)に『プライスコレクション 若冲と江戸絵画』で、若冲の絵を初めて見て、彼の絵をとっても好きになった。あたしが持っている江戸絵画のイメージ、つまりは浮世絵とはまるで違う今っぽい動植物の絵柄にとても惹かれた。“らしくない絵”は、とても新鮮に感じた。で、目に止まったこの本を借りて読んでみた。

ちなみに、あたしが読んだのは2004年刷の文庫だけど、それの底本は1988年に刊行されている新刊だ。

< さくら好み ★★☆ 

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