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2011年12月19日 (月)

254,255 備忘録 「日本の農業」

日本の農業はどんな枠組みの中で行われているのか?
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254 『日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率』 浅川芳裕 初版2010年

農水省と政府が掲げる食料自給率向上政策がいかに無意味か、農家にも国民にも害を与える愚策であるかを論証。日本農業の実力、農業界が直面する本当の課題を提示し、さらなる発展を遂げるためにすべきことや方向性を提案する。

255 『日本の食と農 危機の本質』 神門善久 初版2006年

食の安全・安心、都市と農村の交流、企業の農業参入、農村環境保護といったスローガンを声高に唱えながら、日本人は自身の食生活には驚くほど無頓着、なおかつ優良農地の転用・人為的損壊にも無関心。なぜ日本人は病理的矛盾から目をそむけるのか。真の処方箋は何か。斬新な角度から食と農を語る新しい現代史です。2006年のサントリー学芸賞(政治経済部門)を受賞。

riceball読むきっかけ&目的&感想

TPPに参加すると農業その中でもお米が打撃を受けるといってJAを中心とした反対が・・・云々といったニュースを聞くようになり、日本の農業がどんな枠組みの中で生産をしているか知りたくなったので読んでみた。

さくら好み ★★★☆☆

「農家」とひとくくりに出来ないなぁ、と強く思った。

riceball目次

『日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率』

浅川芳裕: 1974年、山口県に生まれる。月刊「農業経営者」副編集長。1995年、エジプト・カイロ大学文学部東洋言語学科セム語専科中退。ソニーガルフ(ドバイ)勤務を経て、2000年、農業技術通信社に入社。若者向け農業誌「Agrizm」発行人、ジャガイモ専門誌「ポテカル」編集長を兼務

第一章 農業大国日本の真実

・「エセ国内農業保護」の実情 ・農水省のヒット商品 ・「世界最大の食料輸入国」の嘘 ・農業GDPが示す実力 ・食料自給率に潜むカラクリ ・現実に即した自給率は高水準 ・自給率栄えて国民滅びる ・もう一つの食料自給率計算法 ・自給率の歴史に隠された闇 ・自給率の発表は日本だけ ・世界の笑いものになった政策 ・食料自給率は新たな自虐史観 ・減反政策の延命装置

第二章 国民を不幸にする自給率向上政策

・国が示す空虚すぎる皮算用 ・自給率五〇パーセントは非現実的 ・自給率一パーセント向上の中身 ・自給率向上政策の被害者 ・知らずに増える国民のコスト負担 ・リスクが高すぎる飼料米の生産 ・農家の思考力を奪う補助金 ・補助金支給は環境破壊の元凶 ・民主党が推進する農業衰退化計画 ・黒字の優良農家が消える日 ・悪知恵を働かせる労働組合 ・自給率向上は票田獲得の手段 ・「黒字化優遇制度」の創設を

第三章 すべては農水省の利益のために

・耕作放棄地を問題にするワケ ・小麦の国家貿易でボロ儲け ・食料安全保障という偽善 ・事故米問題で見えた農水省の陰謀 ・税金で事故米を増産する愚かさ ・消費者不在のバター利権 ・利益を誘導する巧妙な仕掛け ・豚肉業界を圧迫する差額関税 ・「養豚家保護」は真っ赤な嘘 ・米国農務省のとてつもない戦略 ・比較から見えた農水職員の無責職 ・農水職員を有効活用すると

第四章 こんなに強い日本農業

・大幅な増産に成功した日本農業 ・生産性の向上はここまできた ・「農業人口減=農業衰退」の幻想 ・日本の農家数はまだ多すぎる ・知られていない農家の所得 ・自給率の呪縛から脱した農業者 ・農家の高齢化は問題ではない ・農業に魅せられる若き事業者たち

第五章 こうすればもっと強くなる日本農業

・「農業は成長産業」が世界の常識 ・「日本農業成長八策」を提言する ・作物別マーケティング組織の構築 ・科学ベースで国際競争に勝つ ・大きな可能性を秘めた農産物輸出 ・農産物輸出は検疫戦争 ・農家も海外で経営するという発想 ・世界を視野に入れた農業者たち

第六章 本当の食料安全保障とは何か

・自給率による食料安全保障は幻想 ・何が食糧危機の驚異になるのか ・自給率政策の誤りを唱えた英国 ・農業輸出大国オランダの自給率 ・「輸出大国=輸入大国」の常識
・食料危機は来ない ・バイオ燃料は米国農家のヒット作 ・補助金廃止が発展させる農業 ・自給率向上政策の終焉

『日本の食と農 危機の本質』

神門善久: 1962年島根県松江市生まれ。1984年京都大学農学部卒。京都大学博士(農学)。明治学院大学経済学部教授。専攻は開発経済学・農業経済学

序章 日本の食と農

・食と農を語る意味 ・行政バッシングの時代 ・蟻の目からのアプローチ ・日本なのか日本人なのか?

第二章 食の議論の忘れもの

・基礎学力問題と食の問題の類似性 ・食の安全・安心は古くからの話題 ・食生活をみだしたのは消費者自身 ・消費者のエゴ ・地産地消、グリーン・ツーリズムの誤謬 ・食育の誤謬 ・安全と安心の違い ・行政の組織防衛策としての「食の安全・安心」 ・食品安全基本法の功罪 ・ほんとうの食の改善とは? ・社会保険料の食生活連動制の提言

第三章 迷宮のJA

・農協とJA ・JAの怪しさ ・JAの組織と活動 ・JAの独壇 ・零細農家のJA依存度の高まり ・コメ政策とJA ・法令違反はJAの日常活動の一部 ・高度経済成長支援システムとしてのJA ・1990年代以降のJAの変容 ・独立系農協の提言 ・付論 戦後日本の都市 農村間の所得再分配の教訓

第四章 農地と政治 I (農地問題の構造)

・梅畑の秘密 ・農地は宝くじ ・農地転用規制の概要 ・農業委員会の欺瞞 ・農地税制の複雑性・不透明性 ・農地は鎹 (農家 政治家 農水省 土建会社) ・農地転用の実態 ・農地問題の本質が語られない理由 ・農地法と農業経営基盤強化促進法

第五章 農地と政治 II (農地政策の行き先)

・農地流動化の現状 ・マスコミによる情報操作 ・農民の嘘 ・悪魔のシナリオ ・理想のシナリオ ・転用権入札・課税自己評価の提言 ・農地政策における日本の先導的役割 ・農地問題は日本社会の試金石 ・付論 都市計画と農地利用計画

第六章 企業の農業参入?

・流行の議論 ・企業と農業 ・企業による農業の歴史 ・企業参入賛成派の論議 ・企業参入反対派の論議 ・企業の農業参入の是非論が残したもの

結章 明日の食と農を見据えて

・日本の農を世界に開放しよう ・食を通じた国際貢献 ・農産貿易の活性化 ・結語

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