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2011年3月の1件の記事

2011年3月 6日 (日)

264、265 備忘録 「心と性 ~性の自己認知」

「あなたは どうして 自分が女だと 分かるの?」

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社会は 性別を どう判断するのが 良いのか?

 

264 『性の境界 ~からだの性とこころの性』 山内俊雄 初版2000年

「体の方が間違っているんだ」。心と体の性別が一致しない「性同一性障害」はなぜ起こるのか。微妙なバランスの上に立つ性分化の過程から、「男らしい男」と「女らしい女」だけではない、多様な性のスペクトルが生まれる。日本初の性転換手術の申請を受けて心と体の性の問題を議論した埼玉医大倫理委員会委員長が医学的見地から解説。

265 『ブレンダと呼ばれた少年 ~ジョンズ・ホプキンス病院で何が起きたのか』 ジョン・コラピント 初版2000年

原題: The True Story of JOHN / JOAN By John Colapinto (The Rolling Stone, December 11, 1997. Pages 54-97)

1967年、アメリカで包皮切除手術に失敗した8ヶ月の双子の男の子のひとりが、性科学の権威、ジョン・マネーの勧めによって、性転換手術を受け、ブレンダという名前で女の子として育てられた。性転換をすれば、女性の生殖機能を持つことができ、正常な性生活をおくれるとマネーは説得したが、実は、ブレンダは「性別の自己認識は環境的要因によって決まる」というマネーの理論を裏付けるための格好のモルモットとして利用されたにすぎなかった。マネーは、この症例を医学ジャーナルに発表し、自説の正当性を主張し、キンゼーレポート以来の偉大な発見としてセンセーションを呼ぶ。だが、少女となった男の子のこころと身体は、成長するにつれ重大な危機を迎える・・・。

toilet読むきっかけ&目的&概要

「生物学的に男=性の自己認知も男=性の指向は女=社会的役割は男」であることを求められ、「生物学的に女=性の自己認知も女=性の指向は男=社会的役割は女」であることが当然だと思われ、そして求められる。けど、それらが一致しないセクシャル・マイノリティの人たちがいる。最近その中でも、性同一性障害と呼ばれる人たちの事がとても気になるようになった。2004年に「性同一性障害特例法」が施行され、それ以後特に社会的にも注目を浴びるようになった気がする。

「あなたは どうして 自分が女だと 分かるの?」

これは、『松嶋×町山 未公開映画を観るTV』で取り上げていたドキュメンタリー映画「Prodigal Sons」の中で、性の適合手術を受けて女性になった(でも、性の指向は女性の)キムが、彼女が男性ポールだった時しか知らなかった高校時代の同級生の女性たちが口にした疑問に、答えた言葉の一部だ。「私は、どうして自分が、女だとわかるのか?」、分からない。身体が女だから?(身体が女ってどういう事?染色体?脳構造?生殖機能?)、恋愛の対象が男だから?、お化粧してスカートも履くから?、???、考えたことがない程当たり前に過ごしている。キムにとっても、自分が女だと感じるのはただ感じるのであって、理由云々ではなくそれが紛れも無い自己認知なのだろう。

そういった「性の自己認知」を含む「心の性」がどういうものなのか、とても気になる。ただ「心の性」となると漠然とし過ぎるので、まず「性の自己認知」について知りたいと思った。で、適当なキーワードでググってみて流し読みをしたあと、一般書『性の境界』と有名なノンフィクション『ブレンダと呼ばれた少年』を読んでみることにした。

さくら好み ★★★★☆

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