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2011年2月の2件の記事

2011年2月26日 (土)

263 『ワシントンハイツ GHQが東京に刻んだ戦後』 秋尾沙戸子 初版2009年

アメリカ追随を続けてきた日本のあり方に
多くの人が首をかしげ始めたいま、
あえて占領に光をあてたのは、
安直なGHQ批判で戦後を切り取る声に
疑問を感じたからだ。

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生まれてこの方、
当たり前だと思ってきたことのほとんどが
アメリカと無関係ではなかった。

event概要

占領期、明治神宮に隣接してひとつの「街」を作り上げた米軍と家族たち。フェンスに囲まれたそのエリアから、日本人の「アメリカ化」の波は広がっていった ―。焦土の中に降り立ったGHQは、東京をどうデザインし、我々の生活に何を埋め込んだのか。隣人として身近で接した市民は、その「戦略」をどのように肌 身で受け止めたのか。日米双方の新資料・貴重な肉声をもとに、占領を市民の目線から捉え直す。

event読むきっかけ&目的&感想

ポッドキャスト『ジブリ汗まみれ 2010.12.28』後半、『EnterJam 町山智浩のアメリカ映画特電 第103回 2011.01.16』、『ちょっきりこっきりヴォイニッチ 2011.01.29』終盤で、戦後の邦画と自身の経験に絡めて、軍国主義的精神がどう変遷していったかを話していて面白かった。でもって、その変遷の元には、GHQ政策が深く関わっているらしかった。

日本はアメリカ合衆国の49番目の州だと皮肉るコメンテーターの言葉の裏にある感覚の元、どのようにしてアメリカ占領政策が根付き親米感情が高い日本になったかの元、を知りたいと思った。

で、いつものように適当にあたりをつけて、まず一冊読んでみた。

さくら好み ★★★★☆

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2011年2月16日 (水)

257~262 備忘録 「脳と心、身体と人格」

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257『音楽嗜好症(ミュージコフィリア)~脳神経科医と音楽に憑かれた人々~』 オリバー・サックス 初版2010年

原題:Musicophilia: Tales of Music and the Brain 2007 U.S.

落雷による臨死状態から回復するやピアノ演奏にのめり込みだした医師、ナポリ民謡を聴くと必ず、痙攣と意識喪失を伴う発作に襲われる女性、指揮や歌うこと はできても物事を数秒しか覚えていられない音楽家など、音楽に必ずしも好まずして「憑かれた」人々を温かく見守りながら、時にしつこく人間の頭の中にまと いついて悩ませ、時に障害を治療する効果を発揮する、人間にとって不可分の存在であるように思われる音楽に共感を馳せる。脳神経科医サックスの待望久しい 本格的医学エッセイ。    

258『音楽好きな脳~人はなぜ音楽に夢中になるのか~』 ダニエル・J・レヴィティン 初版2010年

原題:This Is Your Brain on Music: The Science of a Human Obsession 2006 U.S.

音楽を聴く、楽器を演奏する…その時、あなたの脳に何が起こっているのか? 著者は1957年サンフランシスコ生まれ、マギル大学(モントリオール)心理学・行動神経科学教授。認知心理学者・神経科学者であると同時にレコード・プロデューサーとしてのキャリアをもつ異色の存在。『音楽好きな脳』でデビュー。

259『脳研究の最前線 上・下』 理化学研究所脳科学総合研究センター 初版2007年

第一線の脳科学者が語る脳科学の現在と未来脳研究のメッカ理化学研究所・脳科学総合研究センター創立10周年記念出版。上巻では、記憶や認知のしくみ、知性の起源、脳と精神疾患との関係について紹介。 下巻では、脳の情報伝達、こころと脳の問題、アルツハイマー病の治療法などを解説。

260『脳の栄養失調~脳とダイエットの危険な関係』 高田明和 初版2005年

糖分と脂肪を目の敵にし、肉より野菜という「ヘルシーな食生活」がかえって糖尿病をまねき、うつや能力低下をもたらすことがある。大脳生理学から見た、ホントは危ない健康常識。脳が栄養失調にならないためには?    

261『暴走する脳科学 哲学・倫理学からの批判的検討』 河野哲也 初版2008年

脳研究によって、心の動きがわかるようになるのか。そもそも脳イコール心と言えるのか。脳を調べることで心の状態を読むことは可能か。人間の行動は脳によって決定され、自由などは幻想に過ぎないのか。脳研究が医療や教育、犯罪捜査、裁判などに応用されることは、どのような社会的インパクトを持ち、どのような倫理的問題が生じるだろうか。―“脳の時代”を生きる我々誰しもが持つ疑問に、気鋭の哲学者が明快に答える。現代人必読の“脳科学リテラシー”入門書。

262『生物と無生物のあいだ』 福岡伸一 初版2007年

分子生物学に関わる科学者やその功績を紹介しながら、「生命とは何か」という問いに迫る。

think読むきっかけ&目的&感想

少し前に読んだオリバーサックスの医学エッセイやTVメディアの影響もあって、「脳科学」や「脳と心」に関心を持つようになった。脳科学は90年代以降に飛躍的に進歩したらしいので、なるべく出版が新しいものの中からそれっぽい一般書を適当に選んで読んでみた。

さくら好み ★★★★

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