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2010年1月の9件の記事

2010年1月26日 (火)

163『バカの壁』 養老孟司 初版2003年

「話せばわかる」は大嘘

「わかっている」という怖さ

知識と常識は違う

現実とは何か

科学の怪しさ

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eyeglass概要

2003年を代表する大ベストセラーであり、タイトルがこの年の流行語にもなった本書は、著者の独白を文章にまとめるという実験的な試みであった。「人間 というものは、結局自分の脳に入ることしか理解できない」、これが著者の言うところの「バカの壁」であり、この概念を軸に戦争や犯罪、宗教、科学、教育、 経済など世界を見渡し、縦横無尽に斬ったのが本書である。

eyeglass読むきっかけ&目的&感想

コラムニストの神足裕司さんは、相手の誤解を無理して解こうと思わないらしい。というのも、その「誤解」というのは相手の価値観に基いているから、解こうとすると相手の価値観を覆さなくてはならなくなり、更に揉める事必須だから。そしてその価値観に、どちらが正しいという正解は無いから、「誤解」を解こうと思わなくなった。「誤解」があるまま人と付き合っている。

という様な事を話していた時に、養老孟司『バカの壁』の本の話が出た。“バカの壁”というのは‘相手の頭の中’にあるのではなく、一人一人それぞれ‘自分の頭の中’にある、という事を書いた本だと言うのを聞いて本書を読んでみたくなった。

さくら好み ★★★☆☆

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2010年1月22日 (金)

162『認知的不協和の理論―社会心理学序説』レオン・フェスティンガー 初版1965年

認知的不協和は
それを低減させる方向に個人を動機づける

そのいみで 認知的不協和は
飢えや渇きのような一見非常に異なる種類の動機づけとも
機能的によく似た特徴をもっているといえる

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nosmoking原題

Festinger, L. A theory of cognitive dissonance, Evanston:Row, Peterson, 1957. (USA)

nosmoking概要

認知的不協和」は、人が自身の中で矛盾する認知を同時に抱えた状態、またそのときに覚える不快感を表す。人はこれを解消するために、自身の態度や行動を変更すると考えられている。

nosmoking読むきっかけ&目的&感想

社会心理学の本が読みたくて、なるべく根源的な内容がいいなあ、と思って選んだ一冊。

さくら好み ★★★☆☆

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2010年1月13日 (水)

161『養老孟司対談集 脳が語る科学』 初版1999年

違う分野であっても
骨組みさえしっかりしていれば
単語を取り替えても論理になっている
数学の方程式みたいなものです

感性の基本には
ある種の「差異」を見分ける能力がある

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aquarius概要

科学の最先端からインターネット、セックスレス、オウム真理教、「もののけ姫」まで、各界の第一人者たちとともに、「唯脳論」の解剖学者が科学と人類の行方を見据える対談集。      

aquarius読むきっかけ&目的&感想

『バカの壁(2003)』がベストセラーになった事でも有名な養老孟司だけど、わたしは彼の本を一冊も読んでいない。なんとなく読む気にならないままでいた。そんな中、昨年初冬に中野翠の書評集『あやしい本棚(2001)』を読んだ時に本書が紹介されていて、なんとなく興味を持ったので、いつか読もうとチェックしていた。

で、最近たまたま本書の目次を見たら、わたしのフックに掛かる単語がいくつかあったので、わたしにとって本書の旬は今だと思い読んでみた。

さくら好み ★★★☆☆

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2010年1月11日 (月)

160『床下の小人たち』 メアリー・ノートン 初版1956年

イギリスの古風な家の床下に住む小人の一家
生活に必要なものはすべて
こっそり人間から借りて暮らしていましたが
ある日
小人の少女がその家の男の子に見られてしまいます

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pouch原題

The Borrowers (UK 1953)

pouch概要

ポッド、ホミリー、ちいさなアリエッティのクロック一家は小人の3人家族。床下に住居を構え、「人間(ニンゲン)」から食べ物や生活用品を「借り て」暮らしている。マッチ箱で作ったタンス、郵便切手の絵画…。頭をはたらかせ、日常のなにげないものをリサイクルして使う「借り暮らし」の様子は読んで いて本当に楽しい。

しかし長い間続いた「借り暮らし」生活も、古風な家に1人の男の子がやってきたことから一変する。好奇心旺盛なアリエッティはその男の子に姿を見られるという、もっとも致命的なミスを犯してしまう。

pouch読むきっかけ&目的&感想

2010年夏公開予定のジブリ映画『借りぐらしのアリエッティ』の原作だという事で知ったファンタジー小説。映画は宮崎駿の企画・脚本だから、原作とかなり違った展開になっているのは間違いない。おまけに、原作はイギリスが舞台だけど、映画は日本が舞台らしいから、細かいディテールも違ってくるだろう。・・・・・という分けで、映画を気にする事なく、「原作」を先に読んでみる気になった。

さくら好み ★★★★★

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2010年1月10日 (日)

159『シネマ食堂』 飯島奈美 初版2009年

同じ食卓を囲みながら 同じシーンに共感する
そんな楽しみ方 いかがでしょうか

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restaurant概要

映画『かもめ食堂』や『めがね』などで人気のフードスタイリスト、飯島奈美さんが映画に登場する料理とシーンを再現。観て楽しい、作って食べて楽しい1 冊。『かもめ食堂』のシナモンロールから『ゴッドファーザー』のトマトパスタなど名画のワンシーンがよみがえる料理の数々。

restaurant読むきっかけ&目的&感想

ほぼ日刊イトイ新聞 LIFE「飯島食堂へようこそ」で、飯島奈美さんが『かもめ食堂』のフードスタイリストだという事と、故・伊丹十三監督の映画のフードスタイリストである石森いづみさんのアシスタントとして『スーパーの女』等に関わっていた事を知って、昨年9月の発売前から気になっていた本。

さくら好み ★★★★★

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2010年1月 7日 (木)

158『ころころろ』 畠中恵 初版2009年

若だんな 目から光を奪われる!

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sign05概要

摩訶不思議な妖怪たちに守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいる江戸有数の大店の若だんな・一太郎。ある朝起きると、目から光りが奪われていた! その理由は、空前絶後のとばっちり? 長崎屋絶体絶命の危機に、若だんなが名推理。だけど光りの奪還には、暗雲が垂れこめて―。佐助は妻と暮らし始め、どうな る、若だんな? 絶好調「しゃばけ」シリーズ第八弾。

sign05読むきっかけ&目的&感想

しゃばけシリーズの(今のところ)最新刊。人気があるみたいで、図書館で夏に予約して(確か120番目くらいだった)、昨年末にやっと借りる事が出来た。

さくら好み ★★★☆☆

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2010年1月 6日 (水)

157『Twitter社会論 新たなリアルタイム・ウェブの潮流』 津田大介

ツイッターで今、何が起きているのか?

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chick概要

オバマ大統領をはじめとして各界著名人や各種公的機関、マスメディアや大企業がこぞって使い、全世界で爆発的にユーザーを増やし続けているツイッター。 今、何が起こっているのか? これからどうなるのか? いち早くツイッターを使いこなし、「tsudaる」の語源ともなった著者がそのインパクトを読み解く。

chick読むきっかけ&目的&感想

TBSラジオ『小島慶子キラ☆キラ』で吉田豪さんがツイッターの話をしていたので興味を持った。その後、水道橋博士の薦めで小島慶子さんもツイッターを始め、彼女が本書を読んでいると言っていたので、わたしも読んでみた。

さくら好み ★★☆☆☆

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2010年1月 5日 (火)

156『ぼくんち 全』 西原理恵子 初版2003年

ぼく知ってんで。
こうゆう時は笑うんや。

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fish概要

「ぼくのすんでいるところは―/山と海しかない しずかな町で―/はしに行くとどんどん貧乏になる。/そのいちばん はしっこが/ぼくの家だ―」。腹違い の兄、一太。突然現れた、美しくてやさしい年の離れた姉、神子(かのこ)。そして「ぼく」、二太。クスリを売る。体を売る。金を貸す。とりたてる。この町 の多くの大人たちは、そんなふうにして生きている。

漫画は1995年から1998年にかけて小学館『ビッグコミックスピリッツ』(青年漫画誌)に連載された。第43回文藝春秋漫画賞を受賞した。

fish読むきっかけ&目的&感想

小島慶子アナのお気に入り名台詞がある本として紹介されていたので読んでみた。

さくら好み ★★★★☆

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2010年1月 4日 (月)

154,155『ユリイカ 二〇〇九年一月号 特集*米原万里』 『終生ヒトのオスは飼わず』 米原万里 初版2007年

154 『ユリイカ 二〇〇九年一月号 特集*米原万里』

「万里、ずるいわ、才能だけじゃなく、いい男もひとり占めね」

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wine概要

2006年に癌で亡くなった米原万里の特集号。

wine読むきっかけ&目的&感想

米原万里の著作を数冊読み、ネットで彼女の情報を拾い読みしていて、詩と批評の「ユリイカ」の2009年1月号で特集が組まれていたことを知った。それで図書館にあったバックナンバーを借りてきた。

さくら好み ★★★★★

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