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2009年11月の6件の記事

2009年11月17日 (火)

145『マオ 誰も知らなかった毛沢東』 ユン・チアン 初版2005年

まず国民をとことん酷使し
そのあとで骨の髄まで搾りつくし
しかもそれを無駄にした

百花斉放の罠・・・
共産中国ただひとりの百万長者

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scorpius原題

Mao: The Unknown Story (London, 2005)

scorpius概要

毛沢東の出生から死に至るまで当時の社会情勢とともに描いたノンフィクション。世界25ヶ国で出版され、欧米でも長くベストセラーの1位となり、日本語版も同年11月に出されて以来17万部を超える売上げを示した。同書の取材執筆は『ワイルド・スワン』以後10年以上の歳月をかけて行なわれ、冷戦時代は困難だったロシアとアルバニア所蔵の公文書、毛沢東と接触した数百人もの中国国内外の人々へのインタビュー、関係各地の調査により新たな毛沢東像を描き出した。

scorpius読むきっかけ&目的&感想

中国近代を個人の視点で描いた自伝『ワイルド・スワン』を読んで、わたしは文革、つまり文化大革命に特に興味を持った。文化遺産の破壊、知識を否定する無知礼賛、これらを他国ではなく自国に対して実行するその背景にはいったい何があるのか?、どんな意味があったのか?、それを知りたくなった。

さくら好み ★★★★

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2009年11月15日 (日)

142-144 備忘録 絵本・他

142 『100かいだてのいえ』 岩井俊雄 初版2008年

「100階建ての家」、「背が右側ではなく下側にある縦長の絵本」、というのに惹かれて読んだ。こういうのって、単純に楽しい。

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143 『エルマーのぼうけん』 ルース・スタイルス・ガネット (著) ルース・クリスマン・ガネット (イラスト) 初版1963年 /原題: My Father's Dragon (1951)

とにかくイラストが魅力的な絵本、というのを聞いて読んでみた。ドラゴンがすごく可愛かった。

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144 『ガール』 奥田英朗 初版2006年

「ヒロくん」、「マンション」、「ガール」、「ワーキング・マザー」、「ひと回り」を収めた短編小説集で、初出は2003~2005年の小説現代。たまたま友人宅にあったので借りて読んだだけなので、実は奥田英朗が直木賞作家ということさえ知らなかった。リアリティがあって面白かった。

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2009年11月 8日 (日)

141『銀の三角』 萩尾望都 初版1982年

あなたは何者だ? ラグトーリン
太陽の変光や 地殻の変動や
・・・・・それらを単に予知してそう言うのか?
それとも――それに力を加えているのか?
万能の超越者か?
あなたには星や生命はどう見えるのだ

わたし?
わたしではない
おや
それとも
わたしかもしれない・・・・・

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bell概要

壮大な時空間で繰り広げられる萩尾望都のSFファンタジー。

昔、音楽に対して少し変わった能力をもった種族がいて、銀色にけぶる三角と彼らが名づけた星に住んでいた。絶滅したと思われていたその種が、三万年後の今、「異形の王子」として生まれ・・・・・。マーリーの遙かなる時空をめぐる謎解きの旅が始まる。

bell読むきっかけ&目的&感想

人に教えてもらったかなり古いSF漫画。

好みの度合 ★★★★★

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2009年11月 5日 (木)

140『ワイルド・スワン』 ユン・チアン 初版1993年

纏足(てんそく)を強いられた最後の世代で
          15歳で軍閥将軍の妾になった祖母

日本の過酷な占領政策を体験し
          夫とともに共産党で昇進する母

家族ともども文化大革命に翻弄され
          イギリス留学を果たす著者

・・・本書が中国本土で出版される見込みはまったくないとされる

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scorpius原題

Wild Swans: Three Daughters of China (London, 1991)

scorpius概要

激動の中国近代史を背景に、清朝末期の錦州で祖母の誕生からユン・チアンの1978年のイギリス留学までの一族の苦難の歴史を冷静な目でとらえた傑作。文化大革命の混乱と狂気なかに青春を過ごし一族への迫害に耐え毛沢東の真実の姿に目覚めていく自分自身を描いている。

scorpius読むきっかけ&目的&感想

個人の視点で描いた中国の近代史、というのに惹かれて読んでみた。

好みの度合 ★★★★

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2009年11月 4日 (水)

139『女盗賊プーラン』 プーラン・デヴィ 初版1997年

生まれた日が花祭りだったわたしは
プーラン(花)と名づけられた

わたしは敬意を払ってほしかった
「プーラン・デヴィは人間だ」と言ってほしかった

2001年に暗殺されたプーラン・デヴィの自伝

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bomb原題

Moi, Phoolan Devi, reine des bandits (1996) *フランスのフィクソ社企画

bomb概要

1996年のインド統一選挙で、文盲の国会議員が当選した。プーラン・デヴィ。かつては盗賊の女王と呼ばれたインド民衆の英雄である。義賊の女首領、司法取引による投降、そして11年にわたる獄中生活の後に、彼女が国会で目指したものは何か。そして、波乱の人生を駆りたててきた来歴とは、一体どんなものだったのか――。

bomb読むきっかけ&目的&感想

米原万里『打ちのめされるようなすごい本』で紹介されていたノンフィクション。興味を引かれたので読んでみた。

好みの度合 ★★★★

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2009年11月 3日 (火)

138『心は孤独な数学者』 藤原正彦 初版1997年

32歳で亡くなった天才数学者ラマヌジャンは
イギリス支配下のインドで数学を独学し
20世紀初頭に膨大な謎の公式を残した

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clover概要

17世紀に万有引力の法則を発見したニュートン。19世紀に四元数を発見したハミルトン。20世紀初頭に膨大な謎の公式を残し32歳で亡くなったラマヌジャン。天才数学者として名を馳せた偉大な三人は、背負いきれない辛い出来事に直面し、その運命に翻弄される数奇な人生を送った。彼らの悩みとはいったい何だったのか。時代や家庭環境は、彼らの業績や人生にどんな影を投げかけたのか。それぞれの母国、イギリス、アイルランド、インドを旅し、彼らの生涯に思いを馳せる長篇エッセイ。

clover読むきっかけ&目的&感想

藤原正彦『遥かなるケンブリッジ』で初めてインドの天才数学者ラマヌジャンを知り、ラマヌジャンについてもっと書かれた本があったら読んでみたいと思っていた。で、米原万里の書評『打ちのめされるようなすごい本』を読んだら、その藤原正彦がラマヌジャンについて書いた本があるというので、俄然読んでみたくなった。

好みの度合 ★★★★

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