« 2009年5月 | トップページ | 2009年7月 »

2009年6月の5件の記事

2009年6月21日 (日)

100『もっと知りたい伊藤若冲 生涯と作品』 佐藤康広 初版2006年

いまの画というものは みな手本をもとに描くばかりで
いまだ物を描けたものを見たことがない

そして技術によって売れることばかりを求めていて
技術以上に進むことができたものがない

自分が人と違っているのはこの点だけなのだ

Dvc00004

club概要

本書ではおよそ主要な作品を選んで若冲の生涯に沿って配列し、さまざまな角度からの短い解説を加えている。また、若冲についてほんとうに知ってもらうため には同時代の文献が欠かせないので、漢文で書かれた史料は書き下し文か現代日本語になおして引用した。最後の総論では、十八世紀京都画壇がきわめて創造的 な場であったこと、そしてそこにおいて若冲の成し遂げたものが孤立した営為ではなかったのを理解してもらうために、若冲とほかの画家たちとの共通する志向 について少し説明している。

club読むきっかけ&目的&感想

あたしは2007年春に「プライスコレクション 若冲と江戸絵画」で若冲の絵を観るまでは、“若冲”という画家の存在を知らなかった。で、この美術展で初めて若冲の絵を観て、生命力のある生き生きとしたその画に心を奪われてしまった。それ以来、たま~に若冲関連の本を読んだり、鑑賞したりしている。

さくら好み ★★★★★

続きを読む "100『もっと知りたい伊藤若冲 生涯と作品』 佐藤康広 初版2006年"

| | コメント (0)

2009年6月18日 (木)

099『新版 劒岳〈点の記 〉』 新田次郎・原作 山本甲士・文 初版2005年

未踏の霊峰を測量する

Dvc00006_2

snow概要

日露戦争直後の明治40年、前人未踏といわれ、また、決して登ってはいけない山と恐れられた北アルプス・劔岳。測量官・柴崎芳太郎は、山頂への三角点埋設の至上命令を受け、地元の案内人・長次郎とともに、器材の運搬、悪天候、地元の反感など、さまざまな困難と闘いながら、その頂に挑戦する。そして、設立間もない日本山岳会隊の影が――。我が国最高の撮影監督といわれる木村大作が自らメガホンをとった、畢生の映画化作品の原作にして、新田次郎山岳小説の白眉を、読みやすくした新版。

snow読むきっかけ&目的&感想

木村大作の初監督で映画化されるというのを、昨年(2008年)9月21日にテレビ放送された「情熱大陸」で初めて知った。テレビに映し出される山の姿を見ただけで心惹かれ、公開されたら映画を見にいこうと思った。

映画での描写をより堪能するために、映画より先に本を読む事にした。で、新田次郎の原作を読むか、“原作を読みやすくした<新版>”である本書を読むか迷って、より映画に近いであろう本書を読む事にした。映画を見終えたら、新田次郎の原作も読んでみるつもりでいる。

さくら ★★★☆☆

続きを読む "099『新版 劒岳〈点の記 〉』 新田次郎・原作 山本甲士・文 初版2005年"

| | コメント (2)

2009年6月13日 (土)

098『罪と罰』 本村洋 宮崎哲哉 藤井誠二 初版2009年

犯罪が起こった瞬間に
絶対に修復できないような何かが起こってしまう

Dvc00002

spade概要

光市母子殺害事件の遺族・本村洋さんと、事件直後に本村さんを訪ねてから親交を続けた藤井氏、氏の紹介で知り合った宮崎氏の3人が、罪とは何か、罰とは何 かを徹底討論。死刑存廃論など裁判員制度開始を前にした議論の重要性もさることながら、「犯罪が起こった瞬間に絶対に修復できないような何かが起こってし まう」といった本村さんの言葉は、犯罪がもたらすものの真の姿を読者に考えさせる。

spade読むきっかけ&目的&感想

5月21日に裁判員制度が始まった。そして8月3日には、制度が適用された始めての裁判が東京地裁で開かれる。この制度制定のきっかけの一つになった光市母子殺害事件(1999)の被害者家族である本村洋さん、評論家の宮崎哲弥、ノンフィクションライターの藤井誠二の鼎談が本になっている事を知り、読んでみたくなった。本村洋さんは元より、あたしがたま~に見るテレビ番組『博士の異常な鼎談』『たかじんのそこまで言って委員会』に出演していている宮崎哲弥がどんな事を言っているかにも興味があった。

さくら好み ★★★★☆

続きを読む "098『罪と罰』 本村洋 宮崎哲哉 藤井誠二 初版2009年"

| | コメント (0)

2009年6月 6日 (土)

紫陽花

| | コメント (2)

2009年6月 1日 (月)

097『マンゴーの木 ~伝説の魔法使いをめぐる運命の輪~』 山田真美 初版1998年

ご存知ですか インドに古くから伝わる『マンゴーの木』と呼ばれる魔法を
これは 数あるインドの古典魔術のなかで
最も芸術性が高く 技術的にも難解で 若い後継者が育たないことから
今や絶滅の危機に瀕しているストリート・マジックの一つです

雨後のたけのこのように林立しはじめた高層ビル
中産階級以上の人は片っ端から携帯電話を持っているし
Eメールも常識になりつつある
すべての古い価値観が音をたてて崩れ去ってゆく時代
すべてのことは このまま記憶の片隅で薄れてゆくはずだった・・・

Dvc00006

bud概要

たった今、地面に埋めた種が、ニョキニョキ伸びて実をつけるまでに成長する…。そんな魔法使いの噂を聞いたばっかりに、インドという名の底なし沼にすっかりハマってしまった著者。世にも不思議な幻の古代魔術を求め続けて9年。夢にまで見た魔法使いには、果たして本当にめぐり逢えるのか? インド在住の著者が体験した嘘のような本当の物語。

bud読むきっかけ&目的&感想

インド関連の本を探していて知った一冊。題材が「幻の魔法使い」という如何にも「神秘の国インド」らしいものであると云う事、出版が1998年で1991年の市場開放後のインドでの経験であると云う事、現地で暮らしている日本人女性が書き記していると云う事、など等に惹かれて読んでみたくなった。

さくら好み ★★★★☆

続きを読む "097『マンゴーの木 ~伝説の魔法使いをめぐる運命の輪~』 山田真美 初版1998年"

| | コメント (0)

« 2009年5月 | トップページ | 2009年7月 »