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2009年5月の9件の記事

2009年5月31日 (日)

096『インド 厄介な経済大国』 エドワード・ルース 第一版2008年

「過去と未来が奇妙に同居した国」

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taurus原題

In Spite of the Gods: The Strange Rise of Modern India (2006)

taurus概要

インダス文明の流れを汲むスピリチュアルなインドと、ITをテコに経済的な離陸を果たし、経済大国に向かって突き進むインド。インドを贔屓する外国人は大抵、インドのもつ精神性に惹かれ、とことん嵌ってしまう。だが、世界最大の貧困人口を抱え、その社会はカーストと宗教に引き裂かれた、矛盾に満ちた国家がインドである。

本書は、旧宗主国である英国のジャーナリストがインド社会の奥深くに入り込み、政治、経済、社会のありのままの姿を描いたルポルタージュ。

サービス部門から経済成長がはじまった特異な経済、非効率で汚職が蔓延する役所や裁判所、選挙を左右する下位カーストのパワー、イスラム原理主義と鋭く対決するヒンドゥー原理主義の素顔、いまなお隠然たる力を誇るネルー・ガンジー王朝など、インド社会の不変な部分と変わりゆく部分を手厳しく、かつ温かに描いている。著者は、米中にインドを加えた3国が世界を動かす時代がやってくると予想し、そのためにインドが克服すべき課題も挙げている。

taurus読むきっかけ&目的&感想

「今のインドの姿」を日本人が書いた本を読み、ちょっと日本人以外が書いた本も読んでみたくなった。で、ネットで良さげな本を探して中りをつけ、図書館で借りてみた。本書は旧宗主国であるイギリスのジャーナリストが書いた本だ。

さくら好み ★★★★★

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2009年5月28日 (木)

095『極上のおやつ』 初版2007年

美味しそうなフード・スタイリングheart

Oyatu

cherry概要

『アンアン』人気連載でおなじみの松任谷由実さん、本上まなみさん、深澤里奈さん、藤田千恵子さんが、おやつへのこだわりを綴ります。都内の老舗から、山の修道院まで。家族経営のお店から、世界的なパティシエのショップまで。あちこちでみつけた"極上"を、おしゃれな写真とともにご堪能ください。そしてお取り寄せにも対応の情報つきで、充実のおやつライフをあなたにも。    

cherry読むきっかけ&目的&感想

最近、あたしが所持しているデザートカップ&ソーサーだけでは、少々物足りなく感じるようになってきた。で、新しく買い足したいんだけど、予算にも収納スペースにも限りがあるので、まずはイメージ作りから始める事にした(笑)。そのために借りてみた一冊。

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2009年5月24日 (日)

094『食品汚染はなにが危ないのか ニュースを読み解く消費者の科学』 中西貴之+藤本ひろみ 初版2009年

食の「安全」vs「安心」

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restaurant概要

食品にまつわるニュースが連日報道される昨今、消費者の食の安全に対する意識がとても高まっています。けれど、こう連日さまざまな情報が矢継ぎ早に出され飛び交っていては、多くの人にはついていくことすらままなりません。この本では、食の安全性を読み解く上で必要不可欠な知識をピックアップし、ふつうの消費者がいまいち理解しきれていない部分にフォーカスを当てながら、その知識を科学的に考察しつつ、 これまで以上にたくさんのイラストを交えわかりやすく解説しました。

ただ「食品添加物を食べないようにするにはどうすればよいか」とか「無農薬野菜を作る方法」とか「どんな食品が危険なのか」とか、そういう本ではありません。

40パーセントを切った食糧自給率や、景気の悪化によって安い食品を選ばざるを得ない日本の普通の消費者の現状をふまえ、食卓にある程度の食品添加物や、農薬を使った経歴のある野菜が出てくるのはやむを得ないことと考えるスタンスに立って書いています。

そんな中で、少しでも健康な食生活を送るにはどうすればよいか、リスクを少しでも減らすには何に気を つければよいか、非科学的で過剰な報道に踊らされないようにするにはどのような知識があればよいか、そんなことを書いてみました。キーワードは食品汚染リ スクに対する「定性的評価」と「定量的評価」です。まぐろぐヴォイニッチ

restaurant読むきっかけ&目的&感想

ヴォイニッチの科学書」というポッドキャストが好きで、あたしはかかさず聞いている。本書は、このポッドキャストをやっている中西貴之さん(現役の科学者)が書いている。題材が面白そうだったので借りてみた。

さくら好み ★★★★☆

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2009年5月23日 (土)

093『続・インドの衝撃 猛烈インド流ビジネスに学べ』 NHKスペシャル取材班・編著 初版2009年

インドビジネスの今

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key概要

「貧困層」相手の超低価格ビジネスとは? 日本を狙う「製薬大国」の実力とは? 世界中を席捲する「印僑」パワーとは? 大反響を呼び、シリーズ化されたNHKスペシャルを再び単行本化。

key読むきっかけ&目的&感想

『インドの衝撃』が面白かったので借りてみた。

さくら好み★★★★☆

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2009年5月20日 (水)

092『閨閥 マスコミを支配しようとした男』 本所次郎 初版2004年

独裁への階段  凋落  逆襲

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pen概要

新聞、ラジオ、テレビの三社の社長に就任し、マスコミの三冠王となった鹿野信元はそれに飽きたらず、グループ百社をたばね、その頂点に立つ。さらにその座を息子から女婿へ…。権力に取り憑かれた一族の栄光と挫折を描く書下し問題作。(*絶版になっている。)

pen読むきっかけ&目的&感想

本書が、ノンフィクション『メディアの支配者』と同じ内容を題材にして書かれた小説だというので、図書館で借りて読んでみることにした。

さくら好み ★★☆☆☆

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2009年5月17日 (日)

091『メディアの支配者 上・下』 中川一徳 初版2005年

メディアも営利企業! 「公器」は方便?

利権の争奪に善悪はない
問われるのは勝つか負けるか 力量と結果だけだ

巨大メディア簒奪 ・・・・・歴史は繰り返される

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fuji概要

日枝久会長率いるフジテレビは、堀江貴文のマネーゲームによって危うく乗っ取られかけた。フジサンケイグループが内包していた経営上の「弱み」を、巧みに衝かれたのだ。

フジサンケイの支配者は、創立者・鹿内信隆、二代目・鹿内春雄、そして娘婿・宏明の鹿内家三代と入れ替わったのち、日枝が謀議を巡らしクーデターによってそれを追い出した。日枝は、新たな支配者として君臨した。しかし鹿内一族は、グループ支配のカギとなるニッポン放送株を容易に手放そうとはしなかった。「乗っ取り屋」日枝は、鹿内家の影響力を排除するため株式の上場に走ったが、それが自らを地位を危うくすることになるとは想像もしていなかった――。

15年に及ぶ信じがたいほどの取材量によって、フジサンケイグループの暗部を余すところなく明らかにする。鹿内家の内部文書、多くのフジテレビ、ニッポン放送、産経新聞社員の証言によって、知られざるメディアの裏面がはじめて説き起こされる。

戦中・戦後の混乱を生き抜き、梟のように奸智に長けた創始者・信隆。プリンスとして育てられ、数々の結婚、離婚を繰り返し、現在のフジテレビの基礎を作った夭折の天才・春雄。エリート銀行マンから春雄の死によって唐突に後継者に指名され、奮闘むなしく日枝に追い落とされた娘婿・宏明。そして巧みな根回しと戦略によって現在のグループを率いる日枝久。

「支配者」たちの歴史は、そのままこの特異なメディアグループの歴史でもある。圧巻ノンフィクション。

fuji読むきっかけ&目的&感想

どのような文脈に連ねてライブドアを書いているかに興味があったので読んでみた。

さくら好み ★★★★★

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2009年5月16日 (土)

090『虚構 堀江と私とライブドア』 宮内亮治 初版2007年

なぜライブドアで働いてきたのだろうか

何が私を拘置所に送り込んだのか

自分は何のために働いているのだろう・・・・・

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pen概要

「ニッポン放送、フジテレビは、なぜ騙されたのか」。プロ野球進出騒動、総選挙、村上ファンドとの関係、ITの寵児が疾走した「既存勢力への挑戦と限界」。未熟さゆえの罪や失策を素直に認めつつ、卑下することなく等身大のライブドアを語る。    

pen読むきっかけ&目的&感想

あたしが始めて宮内氏を知ったのは、ライブドアの社内を紹介するテレビ番組でだったと思う。その番組内で宮内氏が、「ホリエは客寄せパンダみたいなもんですよ」なんて言ってのけるのを聞いて、ちょっとビックリしたのを覚えている。その何年後かに事件が起こった。宮内氏も渦中の人となり、中心人物の一人としてニュースに取り上げられていた。

彼の目から見た事件にも興味があったので、堀江氏の『徹底抗戦』も読んだことだし、読んで見る気になった。

さくら好み ★★★★☆

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2009年5月10日 (日)

089『なぜ君は絶望と闘えたのか 本村洋の3300日』 門田隆将 初版2008年

“光市母子殺害事件”

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Tennbinn 概要

判決、死刑――。最愛の妻子が殺害されたあの日から、9年。妻子を殺された深い哀しみの中、幾度となく司法の厚い壁に跳ね返され、なおも敢然と挑んだ青年。だが、それは決して孤高の闘いではなかった。自殺を考え、絶望の海を彷徨う青年の陰には、彼を励まし、支えつづけた人たちがいた。筆者は、青年が毅然とした姿勢を貫くまでに展開された凄絶なドラマを丹念に追う。

Tennbinn読むきっかけ&目的&感想

光市母子殺害事件が報道され、本村洋さんの真摯かつ明解な言葉をテレビニュースで聞くにつれて、あたしは「死刑」の意味を初めて考えるようになった。当時、本村さんの発言は大きく取り上げられていた、というか、だんだんそうなっていった。今は大阪府知事になった橋下弁護士が、テレビ番組で、弁護団に対する懲戒請求を行うよう視聴者に呼びかけて、話題になったりもした。

この事件が制定のきっかけの一つとも言える裁判員制度が今月から始まる。この制度に関する色々が取り沙汰され、ニュースになっている。適用されるのは、一定の重大な刑事事件だ。時には、死刑判決もでてくるだろう。

光市母子殺害事件は、1999年4月に起き、2008年4月に判決が出た。その9年間という長い道程で、本村さんが死刑をどう捉えていたのか、少しでもそれを知りたくなり、本書を読んでみる事にした。

さくら好み ★★★★★

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2009年5月 8日 (金)

088『身近な雑草のゆかいな生き方』 稲垣栄洋 三上修・絵 初版2003年

雑草の生き残り戦略 ^^

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clover概要

本書では、ハコベやオオバコ、スミレやタンポポなど、身近な50種類の雑草を取り上げて、その生き抜く力、子孫を残そうとするさまざまな知恵と工夫をユーモアあふれる筆致で描く。踏まれても抜かれてもなお伸びる、その力の源は何か。どんな秘密が隠されているのか。ナズナ、オオバコなど、身近な雑草50種の知られざる生態と生き残り戦略を描く。

clover読むきっかけ&目的&感想

毎年、花咲く春になると、植物の本を読みたくなる。このブログには記録しなかったけど、今年の春にも植物辞典的な本、植物エッセイ的な本を4,5冊読んだ。その流れで図書館の本棚を眺めていたら、この本も面白そうだったので借りてみた。

さくら好み ★★★★☆

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