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2009年4月26日 (日)

085『徹底抗戦』 堀江貴文 初版2009年

《人生 すべてがうまく行き過ぎている》 と思い始めた矢先の出来事だった

《ここから くるのか!》 そう 心のなかで叫んでいた

《この世の中は、諸行無常》 逮捕された後 改めてそう思った

・・・・・逮捕から3年 彼は何を思うのか

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pen概要

2年前に“国策捜査”で逮捕・起訴され、現在、最高裁に上告中の元ライブドア社長・堀江貴文氏。

数年前、日本を騒がせた「ホリエモン旋風」と「ライブドア事件」について、マスコミ報道は山のようにあったが、堀江氏から見えていた風景はまったく違うものだった。それを自ら書き下ろすことで、「ホリエモンとライブドアの真実」を明らかにし、堀江氏逮捕がいかにおかしな、検察の暴走・横暴によるものだったかを明らかにする。

近鉄買収、ニッポン放送・フジサンケイグループ買収、総選挙出馬、国策捜査・逮捕、仲間たちの裏切り、拘置所での暮らし、裁判、有罪判決、そしてこれからの夢…。特に堀江氏が東京地検特捜部に逮捕され有罪判決を受けた点は、今の検察・裁判所がいかに腐った危うい組織であるかを浮かび上がらせる。と同時に、生意気でふてぶてしい青年という印象だった堀江氏が、実はけっこう真っ直ぐでエネルギー溢れてていいヤツだったとか、ライブドア事件は山のように報道されたが、実はその真相は全然伝わっていなかったということもわかる。

pen読むきっかけ&目的&感想

逮捕直後は、ニュースでも、身近な人との会話でも、この話題で持ちきりだった。事件の内容が分かり難いので、TVニュースではフリップボードにまとめて解説していた。ネット上でも、自殺した野口英明氏絡みの様々な噂が飛び交っていた。マネーロンダリング? 組織的犯罪処罰法違反? 脱税? 暴力団との黒い交際?・・・・・??? 株価は一気に大暴落し、東証のシステムはハングアップした。ニュースキャスターは、アメリカのエンロン破綻を引き合いに出していた。

堀江氏は1972年10月生まれだから、2006年1月の逮捕時には33歳、2009年4月現在でも36歳と、経済事件で逮捕された人としては物凄く若い。若い彼が今、何をどう捉えて、何をどう考えているのか。興味があったので図書館で借りて読んでみた。

さくら好み ★★★☆☆

平易な言葉を選んで書いてあり、読みやすく理解しやすい本だったし、内容も面白かった。

この本の宣伝のためだろうが、最近、堀江氏が出たテレビやラジオのいくつかを、あたしは見たり聞いたりしている。印象は悪くなかった。

でも、今日この本を読んで、ちょっと怖いエネルギーのある人だなと感じた。彼の「夢」という言葉の使い方に違和感を感じた。彼の使う「夢」という言葉のあり方は、「野心」や「欲望」という言葉が持つ意味合いに近いため、読んでいても何だかピントがずれているようで、常人のあたしには腑に落ち難かった。本人は「拝金主義」ではないと一貫して主張しているが、金が目的の全てでは無いけど、金を手段の全てにしている彼は、やはり「拝金主義」なのだと初めて思った。その是非は別にして、そのあり方に、薄ら寒い怖さを感じてしまった。

お金は差別を克服する。
お金は大事である。
私は貯蓄に興味はない。

に向かって
投資をし続ける。 

著者ブログ 2009-04-03 より

彼の方法論や主張は「正しい」し、良く言えば、「不器用」で「正直過ぎる」んだろうが、そうは受け取れなかった。今まではボンヤリそう思っていたけど、本書を読んでちょっと印象が変わった。どちらかというと、「裏表が無く、無自覚で、浅くて軽い様子」が際立っているように感じた。本書の狙いは、報道と検察という二つの強大な権力に対する問題提起だけでなく、自身のイメージ向上や裁判を前にした無罪主張なのだから、敢えてこういうストレートで分かりやすい作りにしたのかもしれないけど、それにしても・・・・・down

判決、どうでるだろうか? catface

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堀江氏のブログで紹介されている、『虚構 堀江と私とライブドア 上・下 宮内亮治/著 (2007年)』、『メディアの支配者 中川一徳/著 (2005年)』も、ぼちぼち読んでみたい。堀江氏やライブドアが、どういう文脈で書かれているかに興味がある。

2009-05-15 追記: 時に堀江氏の事を思い出しながら上記3冊(宮内著 中川著)を読んだ。本書『徹底抗戦』の行間をこの3冊で補うと、堀江氏に対して、また別の感想を持った。

pen覚書

 「マスコミと検察は繋がっている」という人がいる。

 それは半ば当たっている。検察から流れてくる情報をろくに裏も取らずに流す御用マスコミもどうかと思うが、まあ、もちつもたれつの阿吽の呼吸というやつである。我々を摘発したネタも、某マスコミから流れたというまことしやか噂もある。だが、それを検証する術は、私にはない。

 ただ言えることは、マスコミは第四の権力なんかではないということだ。第四どころか、この情報化社会においては、一番の権力を持っている。権力というものについて無頓着だった私は、いわゆる虎の尾を踏んだのである。

pc 堀江氏の公式ブログ 六本木で働いていた元社長のアメブロ

 

 

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