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2008年10月の7件の記事

2008年10月31日 (金)

062『芸術とスキャンダルの間』 大島一洋 初版2006年

戦後の美術スキャンダル

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概要

日本の画壇、美術界には魑魅魍魎が跋扈する。騙す方が悪いのか、贋作をつかまされた方がバカなのか。盗まれた名画の数奇な運命とは?作者、画商、鑑定家の折りなす人間模様は、作品の価値以上に面白すぎる! 戦後美術事件史。

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読むきっかけ&目的&感想

以前読んだ落合莞爾の『天才画家「佐伯祐三」真贋事件の真実』が面白かったので、ネットで関連情報を色々と見ていたら、「開運!なんでも鑑定団」で有名な中島誠之助が出版した本の内容について吉薗明子が起こした裁判についての記述が、本書『芸術とスキャンダルの間』にある事を知り、読んでみる気になった。

さくら好み ★★☆☆☆

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2008年10月27日 (月)

061『ギャラリーフェイク (11)』 細野不二彦 初版1997年

フジタって悪どいビジネスやってるけど・・・・・
けっこう芸術の信奉者だもんね

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概要

▼第1話/からくり奇譚(きたん) ▼第2話/贋作紳士 ▼第3話/砂漠の大画廊 ▼第4話/八点鐘 ▼第5話/バブル再訪 ▼第6話/萩焼の心 ▼第7話/ダディ・ベア ▼第8話/伊万里の道(イマリ・ロード) ▼第9話/顔のない自画像

登場人物/ 藤田玲司(贋作専門画廊「ギャラリーフェイク」オーナーで、元ニューヨーク・メトロポリタン美術館学芸員。通称フジタ)、サラ・ハリファ(Q共和国の大富豪の娘。藤田の秘書)、三田村小夜子(高田美術館館長)

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読むきっかけ&目的&感想

以前読んだ落合莞爾の『天才画家「佐伯祐三」真贋事件の真実』が面白かったので、ネットで関連情報を色々と見ていたら、小学館コミック『ギャラリーフェイク』に同事件を素材として扱った話がある事を知った。で、たまたま市立図書館にあったので読んでみる気になった。

さくら好み ★★★☆☆

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2008年10月25日 (土)

057-060『ゴヤ(全四巻)』 堀田善衛 初版1974-77年

Yo lo vi. (私がそれを見た)

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おれはまだ学ぶぞ。 フランシスコ・ゴヤ

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概要

ゴヤの生きた時代との関連におけるゴヤの評伝。

夏は灼熱に喘ぎ、冬は寒風吹きすさぶ不毛の土地に、庶民の子として生まれたフランシスコ・デ・ゴヤ。やがて、スペイン王家の首席宮延画家となり、絵師として栄達の頂点を極めるが…近代絵画の先覚者ゴヤの、苦悩にみちた複雑な82年の生涯をえがく評伝。大仏次郎賞・ロータス賞受賞《全4巻》。

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読むきっかけ&目的&感想

ちょっと前に映画『宮廷画家ゴヤは見た』を見たんだけど、ゴヤの生きた18世紀終盤から19世紀前半のスペインに俄然興味が湧いてきてしまった。ゴヤが絵を描くモチベーションの変化が読み取れればいいなぁ・・・なんて思いながら読んだ。

さくら好み ★★★★☆

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2008年10月16日 (木)

056『ジャーナリズム崩壊』 上杉隆 初版2008年

「記者クラブに所属している日本の新聞やテレビを
報道機関というのはおかしい
あのような仕事は 政府の広報機関と同じ役割だ」

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pen概要

日本の新聞・テレビ記者たちが世界中で笑われている。その象徴が日本にしかない「記者クラブ」制度だ。メモを互いに見せ合い同じカンニング記事を書く「メモ合わせ」、担当政治家が出世すれば自分も出世すれば自分も出世する歪んだ構造、権力におもねり摑んだ事実を報道しない体質。もはや新聞・テレビは権力をチェックする立場と国民に知らせる義務を放棄したも同然である。恐いもの知らずのジャーナリストが、エリート意識にこりかたまった大マスコミの真実を明かす、亡国のメディア論。 

pen読むきっかけ&目的&感想

本書の存在は、「TBSラジオ ストリーム」(ポッドキャスト配信版)で、『ニュースさかさメガネ「ここがヘンだよ日本のジャーナリズム」特別対談~小西克哉VS上杉隆~』を聞いて知った。この対談で上杉氏の話がとても興味深かったので、本書を読んでみたいと思った。

メディア・リテラシーを身に付けるには、どうしたらいいのかな~?、なんて日頃ボンヤリと思っているあたしに、そのヒントを与えてくれたらいいなぁ、なんて思いながら読んだ。

さくら好み ★★★★☆

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2008年10月13日 (月)

055『阿片王 満州の夜と霧』 佐野眞一 初版2005年

「阿片王」と呼ばれた里見は
一般常識なるものから大きく逸脱し
社会的モラルの埒外を思い通りに生きてきた男だった

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概要

昭和30年代からはじまった高度経済成長は、われわれ日本人に何をもたらし、何を失わせてきたのか。高度経済成長というテーマは、いつしか私のライフワークとなっていった。これまで私は、高度経済成長下の日本人の物語をいくつも書いてきた。そうした作業を続けながら、私の中に次第にふくれあがってきたのは、それではなぜ、日本はかくも簡単に高度経済成長を成し遂げる事ができたのか、という根本的な疑問だった。その疑問の行き着く先に蜃気楼のように浮かび上がってきたのが、満州だった。

満州については、これまで万巻といってもいいほどの書物が書かれてきた。しかし、満州体験のない私にとって、それらの多くは「向こう側」の世界の物語といった感が、どうしても否めなかった。ただいま現在と、どうつながっているかが見えにくいのは、なぜなのだろう。

先入観や固定概念という捕虫網を使わず、満州という巨大な蝶々を、というより巨大な毒蛾を、自分の素手のなかにつかみとりたかった。言葉をかえるなら、誰の胸にも突き刺さる「小文字」だけで、満州を等身大に描きたかった。それを保証するのは、唯一、そこに生きた人間を、人間だけを徹底的に描き出すことである。これは、私が素手でつかまえた人間たちが、手の中でうごめくままにまき散らした鱗粉の模様がのぞかせた人間喜劇の物語といってもいいだろう。

偶然手に入れた里見遺児の奨学基金募集名簿を基に、取材による証言によって紡がれる里美甫という男と、里見をとりまいてきた下半身が闇に溶けた男と女たちの探索行である。

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読むきっかけ&目的&感想

今年8月にNHKで『調査報告 日本軍と阿片』という番組を見た。実は結構知られた事実であるらしいが、日本軍が組織的に阿片を管理売買し戦費に利用していた事を、あたしはこの番組で初めて知った。もう少し詳しく知りたいなと思ったので、ケシの栽培と阿片採取を奨励して廻った「二反長音蔵」、満州の国策である阿片ビジネスでリーダーシップをとった「甘粕正彦」、関東軍と結託しアヘン取引組織を作った「里見甫」について書かれた本を探して読んでみる事にした。その三冊目が本書になる。

さくら好み ★★★☆☆

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2008年10月11日 (土)

054『スパイスの人類史』 アンドリュー・ドルビー 第1版2004年

代表的な約60種を中心に スパイスと人間の歴史全体を見渡す 

食の文化史

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概要

これまでにも、近代のスパイス貿易の歴史を扱った本はたくさんあった・・・・・だが本書は、そもそもの始まりまで遡って、人類が持つスパイスに関する知識が、世界に広まっていく過程に着目した、最初の試みのはずである。[まえがき]より

人類を魅了し、交易や戦争など歴史をも動かしてきたスパイス。代表的な約60種を中心に、人間とスパイスが織り成してきた壮大な物語を読み解く。スパイスと人間の歴史全体を見渡す、食の文化史。

国際グルメ協会『世界の料理書大会』英語部門最優秀賞(2000)。食物研究家協会「今年の最も優れた本」(2001)。    

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読むきっかけ&目的&感想

スパイス! 使いこなせないのにスパイス好きなあたし。今あたしのキッチンに常備してあるスパイスは、使いやすいものばかり。常備してるスパイスは、粒黒胡椒、クミン、ターメリック、シナモン、生姜(ジンジャー)、ナツメグ、既に配合がしてあり便利なイタリアンハーブミックス、チリパウダー、ガラムマサラ、カレー粉・笑、頂き物で、スパイス・ソルト、ハーブ・ソルトが数種類、買ってみたものの一回しか使っていない五香粉・・・といったトコロだ。

そして今でも時々思い出すのが、インドのホテルで食べた料理、タンザニアのレストランで食べた料理、韓国で食べたキムチだ。美味しいスパイス料理を食べると、あたしも作れたらな~と思うものの、あたしにとっては風味さえ再現が難しい。だからということもあって、「スパイス」にはちょっと憧れに似た想いを抱いている。

さくら好み ★★★☆☆

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2008年10月 4日 (土)

053『チョコレートの文化誌』 八杉佳穂 初版2004年

中米では チョコレートは高貴な人しか飲めない飲物だった
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概要

本書は、できるだけ一次資料に基いて、チョコレートについて述べたものである。それも中米でのチョコレートがおもなテーマである。中米では、チョコレートは高貴な人しか飲めない飲物であり、しかもトウガラシやアチョテという食紅を入れた、人間のためではなく豚のための飲物といわれた何とも奇怪なものであった。金貨や銀貨ではなくカカオの豆がお金として使われていたことも、それを見たヨーロッパ人は、びっくりしたようである。だから中米の歴史や出来事を記した人は、ほとんど例外なくチョコレートに触れている。

もちろんチョコレートが中米から旅立ったあとのことも書くように務めた。しかし私はヨーロッパの専門家ではないので、ヨーロッパに渡って以後のチョコレートの歴史については少し述べているだけである。どうしてもそのほとんどは二次資料に基くものになるからだ。

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読むきっかけ&目的&感想

チョコレート、時々すごく食べたくなるので、一応ウチの冷蔵庫には常備してる。食欲が無い時、朝食にチョコレートとコーヒーなんて時もある。普通に食欲がある時にも、フランスパンに板チョコをのせてトーストしたりしている。甘い香りが漂い、トロリと溶けたチョコレートが抜群に美味しい。専門店でジュエリーのようにケースに納まっているチョコレートは、舌だけでなく目にも美味しい。『チャーリーとチョコレート工場』や『ショコラ』など、映画の中のチョコレートにワクワクしたりもする。

“チョコレート”には、ちょっと魔的な魅力がある。それで、この本に興味を持った。

さくら好み ★★☆☆☆

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