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2008年7月27日 (日)

043宮崎駿の著書 三冊

「宮崎駿」の 脳内の一部を 覗き読む

20080726_3

『宮崎駿の雑想ノート』 宮崎駿 初版1992年

『出発点』 宮崎駿 初版1996年

『時には昔の話を』 宮崎駿 初版1992年

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宮崎駿著作のうち興味のある本5冊中、貸し出し中の2冊を除く3冊を読む事が出来た。読むといっても、図書館で30分程度なので、流し読みだけどね。

それにしても、あたしは何故こんなに、宮崎作品だけでなく、宮崎駿その人に興味を持つようになってしまったのだろう。不思議だ。『崖の上のポニョ』を見た事がきっかけだけど、それだけじゃない。・・・鈴木プロデューサーの術中にはまっちゃったのかなぁ、すっかり“宮さん”ファンになってしまった。あぁ~・あ。 。。(苦笑)

◆本当っぽい嘘を信じたマニアに喜ぶ

本『雑想ノート』の冒頭 「知られざる巨人の末弟」に、“ヨーロッパにあった短命の小国の国王が拘って造った一機の爆撃機” の話が出てくる。この話が、本『出発点』に収録されていた 「夢枕獏との対談(だったかな?)」に出てきて、“尤もらしく話を作ってそれらしい国王の絵を付けたら、この爆撃機の話を信じてしまったマニアがいて、それが凄く嬉しかった” と述べていた。妙に印象に残る、宮崎駿の一面を垣間見た。

◆神経症と不安の時代に立ち向かおう

あと、本『出発点』の「企画書・演出覚書」の冒頭に、“過保護に育てられ自立しきれない神経症な今の若者の心に開放感を・・・” という企画意図の作品があった。その作品の企画意図は、今劇場公開している映画『崖の上のポニョ』の公式HPにある宮崎駿の言葉、“少年と少女、愛と責任、海と生命、これ等 初源に属するものをためらわずに描いて、神経症と不安の時代に立ち向かおうというものである” と通じるものがある。本『出発点』に収録されていた企画書は1981年 のもの、映画『崖の上の~』の構想は2005年に始まっているから、その間に横たわる時間は24年間もある。宮崎駿は同じテーマを追求し続け、というか感じ続け、映画としてどう表現するかを模索してきたんだと想った。

◆キラキラした思い出はない

本『時には昔の話を』には、加藤登紀子との対談も載っていた。そこに、宮崎駿が、自身の若かりし頃を話すところがあった。“安保闘争が始まった時に大学に入学して、自分は興味が無かった。でも、そんなんじゃいけないんだ、と思い出した頃には、既に収束に向かっていて、結局は何も出来なかった”、“あの頃にキラキラした思い出はない。不安と焦燥を感じていた” などなどが、何故か印象に残った。

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