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2008年4月29日 (火)

016『絵画の見方』 スーザン・ウッドフォード 第一版1989年

絵を見る時 何を考えるか を考える 

20080429_3
『クロード・モネの世界』展を見に行き、たまたま美術館の図書コーナーにあった本。面白そうだったので手に取り、興味がある項だけを拾い読みした。この本以外にも、モネ関連で面白そうなのを数冊読んだけど、タイトルを忘れてしまったので、ここに覚書を一緒に記しておきたいと思う。

今日は、一旦『クロード・モネの世界』展の全部を観て、それから図書コーナーで適当に面白そうな関連本を数冊拾い読みし、オーディオルームでモネの絵や生い立ちについての説明映像を見て、再度、全部の展示を見て回った。二回目のほうが面白かったな、やっぱり。

< さくら好み ★★☆☆  

絵の見方
その1 : この絵は何のために描かれたものかを考える。
その2 : 個々の絵を生み出した文化について考える。
その3 : 写実性の度合いに注目して見る。
その4 : デザイン、つまり形態や色彩が画中にパターンを生み出すために用いられているやり方を見る。
 

名画を読み解くアトリビュート』、『絵画の読み方 増強改訂版』を読んでいるので、スッと中に入ってくる感じ。
 
 
 

・・・・・・・
以下は、何ていうタイトルか忘れてしまったけど、モネについての本に書いてあった事。
 

Monet2_2 モネの生きた時代を知る
     ~産業革命と絵画~

モネの生きた一八〇〇年代後半は産業革命により一般市民の生活が大きく変わった時代(絵の見方その2 だね♪)だった。産業革命と絵画の関係は一般的にはあまり語られないがこの時代の絵画の大きな変遷は産業革命抜きには語れないものである。思いつくままにいくつかあげてみよう。

1. 印刷技術の発達による識字率の向上。それによりキリスト教は直接聖書を読むことで布教され、絵画は宗教画から離れることになる。

2. 市民の中にブルジョワジーが生まれ、経済力を持つことにより絵画が貴族や聖職者だけでなく一般市民に普及する。

3. 絵の具、キャンパスが市販され工房と離れた画家が誕生する。それにより工房の力は急速に弱まる。

4. 画商の活動が本格化し、画家は自由に描いたものを売ることになる。それまでは基本的に絵は貴族達のオーダーによって描かれていた。画商の出現によりコレクターが貴族に代わり画家を支えることになる。

他にもいろいろあると思うが、ともかく産業革命によって画家の立場と製作テーマ(絵の見方その1 だね♪)が大きく変わった。もし、産業革命が無かったら印象派もエコール・ド・パリも全てありえなかったのだ。
 

印象派が登場した背景には、1800年代はじめに発明された写真技術によって、絵画の価値が“写実性”にはなくなった事もあるんだよね。ただ、当時の画家は写真技術を絵画に対抗する存在とは見なさずに、逆にそれを絵画に生かしていた。モネにしても、“写真のぶれ”を時間の経過を表現する手法として取り込んだりしたみたいだしね。

漠然と綺麗だなぁ・・・って見てるよりは、上記のような事も考えながら見たら、当然面白く感じられるよねぇ。。

Monet3

Monet

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