274 『世界屠畜紀行 ~屠畜場イラストルポ』 内澤旬子 初版2007年
アメリカ イラン インド エジプト 韓国 チェコ
モンゴル 東京 沖縄 ・・・・・
見てきました「動物が肉になるまで」

概要
--イラストが、とても緻密で客観的ですよね。
内澤: もっと扇情的に、おどろおどろしく血を描いたり、あるいはかわいらしく描く選択肢もありますよね。でも、私はそういう絵にはしたくなかったんです。屠畜について日本で最初に出る本ですし、最初で最後になる可能性もあるわけですから、何が行われているのか、きちんと記録しなくてはいけない。きちんと遺したい。そう思って描きました。
--緻密で「記録」に徹しながらも、内澤さんから対象への強い想いを感じるイラストだと思います。屠場で働く「職人」へのリスペクトを感じますし、肉を食べる以上、最初から最後までちゃんと見るぞという気持ちが伝わってきます。そこがいいと思います。
内澤: ありがとうございます。
読むきっかけ&目的&感想
作者を知ったのは“乳がん体験記『身体のいいなり(2010)』”という本でだった。乳がんになって身体に気を配るようになったら告知前より健やかになった、という内容で、私自身が乳がん患者だという事もあってとても面白かった。
そんな彼女の『世界屠畜紀行 ~屠畜場イラストルポ(2007)』と『飼い食い ~三匹の豚とわたし(2012)』が良書だと、数ヶ月前にポッドキャスト(TBSラジオ・Dig)で紹介しているのを聞いて、遅ればせながらまず本書から読んでみる気になった。
さくら好み ★★★★☆

ここに孫正義も知らない孫正義がいる。今から一世紀前。韓国・大邱で食い詰め、命からがら難破船で対馬海峡を渡った一族は、筑豊炭田の“地の底”から始まる日本のエネルギー産業盛衰の激流に呑みこまれ、豚の糞尿と密造酒の臭いが充満する佐賀・鳥栖駅前の朝鮮部落に、一人の異端児を産み落とした。孫家三代海峡物語、ここに完結。
不世出のホームラン打者、王貞治・福岡ダイエー監督。輝かしい野球人生の陰には、日本で生まれながら日本国籍を持たないことへの葛藤や、中国と台湾に裂かれた2つの"祖国"の政治的思惑の中で悩む姿もあった。第5回(1998年) 小学館ノンフィクション大賞受賞。
金 美齢(1934年 - )は、台湾生まれ、評論家。1959年、早稲田大学第一文学部英文科に留学。1971年、早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。1975年より英・ケンブリッジ大学客員研究員。早稲田大学講師などを経て、評論家としてテレビ、雑誌等で活躍。JET日本語学校理事長。2000年5月~2006年5月まで台湾総統府国策顧問。長年台湾独立運動に関わってきた。2009年、日本に帰化。

